<p>ウーバーやリフトの運転手がテスラに乗り換え-ガソリン高騰で</p><p>ウーバーやリフトの運転手がテスラに乗り換え-ガソリン高騰で</p><p>配車サービスのウーバーやリフトの運転手は、高級電気自動車(EV)の「テスラ」をレンタルないし購入するのが収益性の高い選択肢であることに気づきつつある。ガソリン価格高騰でギグワーク(単発、短期の仕事請負)の経済性が一変したからだ。</p><p>去年の夏、ハイディー・バーンズさん(34)は「ザ・ビースト」というニックネームを付けて大切にしていた2009年式のトヨタ「カムリ」をテスラ社製セダン「モデル3」にアップグレードすることを考えた。カリフォルニア州ランカスターに拠点を置くバーンズさんは、米国の平均ガソリン価格が3月に初めて1ガロン当たり4ドルを上回るまでは、テスラ車への乗り換えがそれほど浪費とは言えなくなることを全く想像していなかった。 ロサンゼルスを走行するテスラのモデル3 Photographer: Patrick T. Fallon/Bloomberg 満タンにするコストは約60ドルから100ドル以上に跳ね上がり、ロサンゼルス郡周辺の乗客輸送でまともな利益を上げることは難しくなった。 「テスラに早く乗り換える大きな推進力となった」とバーンズさんは話す。 バーンズさんはウーバー・テクノロジーズと 契約を結ぶ レンタカー会社ハーツを介してテスラのモデル3を1カ月レンタルすることを選択した。ハーツは保険や基本整備料を含み走行距離は無制限で1週間当たり344ドルの料金を提示している。充電コストを考慮しても、バーンズさんが自身の「夢の車」に払うコストは1週間当たり約450ドルにとどまり、カムリの給油で必要な約600ドルを下回った。バーンズさんは最初の週の収益で、1カ月分のレンタル費用をカバーできたという。 バーンズさんの新車は乗客にも好評だ。「彼らは以前よりもかなり気前がいい。通常なら1ドルから3ドルのチップがもらえれば幸運だが、今では10ドルや15ドル、連続でもらえることもある」という。ブルームバーグに提供したバーンズさんの収益のスクリーンショットによれば、25日間のレンタル期間中の収入は2600ドル余りと、「ビースト」を運転していた時期の通常の収入(800-1000ドル)の2倍以上になった。 EV Boost In May, 186% more drivers opted to drive a Tesla versus last summer Source: Gridwise Note: Data reflects the percentage change in drivers that added a Tesla as a vehicle to their driver profile compared with June 2021. 全米自動車協会(AAA)によれば、ガソリン平均小売価格は今月に入って1ガロン当たり 5ドルを突破 し、2000年の統計開始以降の最高値を付けた。価格が上昇し続ける中、ガソリン車とEVの差は鮮明になる一方だ。 手取り収入が 目減り した運転手にとって、乗り換えは費用が減るだけでなく、もうかる収益機会にもなる。ギグワーカー支援アプリのグリッドワイズによると、配車サービスやデリバリーの運転手で5月にテスラ車に乗り換えを選択した人は、昨年6月に比べて186%増えた。 原題:</p>