<p>仲のいい友人同士は「体臭」も似通っている – ライブドアニュース</p><p>【海外研究】仲のいい友人同士は「体臭」も似通っている? 実験では、見知らぬ人よりも友人同士の匂いの方が「似ている」と判断したことが分かったという。さらに、匂いの類似性から71%の精度で「気が合うかどうか」を予測することに成功したとのこと。</p><p>自分の家の匂いを嗅ぐことで気持ちが落ち着いたり、パートナーの匂いを嗅ぐことで気持ちが高ぶったりした経験がある人は多いはず。このような「匂い」が人間の脳に潜在的なレベルで影響を与えており、実は仲のいい友</p><p>人は「体臭」も似通っている可能性が研究により指摘されました。 There is chemistry in social chemistry https://doi.org/10.1126/sciadv.abn0154 Does Your Nose Help Pick Your Friends? – The New York Times https://www.nytimes.com/2022/06/24/science/friendship-scent-odor.html Friends Who 'Click' Have Something Peculiar in Common: Their Smell https://www.sciencealert.com/friends-who-click-smell-similar イスラエル・ワイツマン科学研究所のInbal Ravreby氏らは、人間以外の陸生ほ乳類が匂いをかぎ分けることで敵味方を判別している点に着目。「人間は自分や他の人の匂いを嗅いで無意識のうちに体臭の類似性を見つけ、それが友情を促進している可能性がある」と仮定し、化学分析と人間のボランティアによる調査を実施しました。 まず、Ravreby氏らは友人関係を築いているボランティア20組に対し、2日間にわたり無香料の石けんで体を洗い、ニンニクなどの香りの強い食品の摂取や香水の使用を避け、パートナーとは別の部屋で寝るよう指示。さらに1枚のTシャツを提供し、毎晩少なくとも6時間着用するよう求めました。シャツは2日目の着用の後に冷凍保存され、分析の1時間前に解凍されました。 そして、Ravreby氏らはTシャツを「PEN3 eNose」と呼ばれる小型ガス分析装置にかけ、体臭に化学的類似性があるかどうかを調べました。さらに、何人かのボランティアにもランダムに選んだ2枚のTシャツの匂いを嗅いでもらい、匂いが似ているかどうかを確認させました。 これらの実験により、PEN3 eNoseと人間の両方が、見知らぬ人よりも友人同士の匂いの方が「似ている」と判断したことが分かったとのこと。ただし、人間はTシャツ2枚を比較した時はうまく判断できたものの、3枚のTシャツが用意された時には匂いが似ているかどうかを簡単には判断できなかったそうです。 Ravreby氏らはさらに、全く知らない人同士が初対面で意気投合するかどうか、匂いから予測できるかどうかを検証しました。この実験では、初対面の人同士、至近距離で2分間、無言で互いの手の動きを真似る「ミラーゲーム」をやってもらいました。 この実験では合計66組のペアが生まれましたが、3分の1のペアが「相手と気が合う」と答えたとのこと。そして、気が合うと答えたペアの匂いのサンプルをeNoseにかけたところ、気が合うペアは気が合わないペアに比べ、化学的な類似性が有意に高いことが分かりました。さらに、匂いの類似性から71%の精度で「気が合うかどうか」を予測することに成功したとのこと。 Ravreby氏らは「人間の場合、嗅覚の役割はさまざまな社会的タブーによって否定され、嗅覚は人間の社会性にとって重要でないという見解に至っています。しかし、見ず知らずの人が『視覚だけではなく、嗅覚により相手に興味を持ち始める』と考えられるとしたらどうでしょう。わずかな匂いが、これまでに知られている以上の謎を秘めているのかもしれません」と述べました。</p>