レッドブル・レーシング・グループのハイパフォーマンス・エンジニアリング部門であるレッドブル・アドバンスト・テクノロジーズは、6月28日、同社が初めて自社で設計、開発、製造を行うハイパーカー『RB17』のプロジェクトについて詳細を発表した。
2シーターのハイパーカー、RB17の製作を担当するのは、レッドブル・レーシングおよびレッドブル・アドバンスト・テクノロジーズのチーフテクニカルオフィサーであるエイドリアン・ニューウェイだ。コース上の究極のドライビング経験のために最適化されたハイパーカーであるということで、製造台数はわずか50台、製造は2025年に開始される予定となっている。
1100bhp以上のV8ハイブリッドエンジンを搭載、カーボンコンポジットタブを採用する同車は、レッドブル・レーシングのF1マシンの名称に沿ってRB17と名付けられた。技術的な詳細については、後日発表される。税抜きの価格は500万ポンド(約8億3000万円)以上ということだ。
オラクル・レッドブル・レーシングとレッドブル・アドバンスト・テクノロジーズのCEOであるクリスチャン・ホーナーは、今回の発表に伴い、次のようにコメントした。
「RB17は、レッドブル・アドバンスト・テクノロジーズの進化における重要なマイルストーンとなる。同社は現在では、我々のレッドブル・テクノロジー・キャンパスにおいて、一連の生産車の製作と製造を行う能力を完全に備えている」
「さらに、RB17により、レッドブルブランドをまとった車がコレクターに提供される初の機会が生まれる」
ニューウェイは「RB17は、チャンピオンシップを獲得するF1マシンを作るために我々が知っていることすべてがひとつのパッケージに凝縮されたものであり、2シーターのトラックカーにおいて極限レベルのパフォーマンスを実現するものである」と語った。
「あらゆるレベルのパフォーマンスに対する我々の情熱によって、RB17は、デザインと技術の境界を押し広げ、これまでエンスージアストやコレクターが手に入れることができたものをはるかに超えるものとなっている」