2022年F1第13戦ハンガリーGPのフリー走行1回目が行われ、カルロス・サインツ(フェラーリ)がトップタイムをマークした。2番手はマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、3番手はシャルル・ルクレール(フェラーリ)となっている。角田裕毅(アルファタウリ)は14番手だった。
夏休み前最後のレースとなる、第13戦ハンガリーGP。直前の木曜日にはセバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)が、今季限りの現役引退を、突然発表した。つい1週間前のフランスGPでは来季も走る意志を会見で語っていたが、本人は「ずっと以前から考えていた」とのことだ。
この週末のハンガロリンクは、土曜日の降水確率が80%。しかし初日金曜日は青空が広がり、FP1の始まる現地時間午後2時の時点で気温30.7度、路面温度46.1度と、相変わらずの暑さだ。アルファロメオがバルテリ・ボッタスに代えて、前戦から続けてロバート・クビサを出走させた。またハースは、開幕以来初めてとなる大幅アップデートを、ケビン・マグヌッセンのマシンにのみ投入した。
トップ2のレッドブル、フェラーリの4台は、セッション序盤からソフトタイヤで周回を重ねる。高温コンディションでの、タイヤのデグラデーションを確認しているようだ。ジョージ・ラッセル(メルセデス)が「スロットルを戻した際に、ターボから異音が出る」と訴えた。しかし特に大きな問題ではなかったようで、そのまま周回を重ねた。
序盤はサインツ、ルクレールが首位を奪い合う展開。やはり低速コースでは、フェラーリが有利なのか。それでも中盤以降は、フェルスタッペンがその時点での首位ルクレールからコンマ2秒落ちの2番手につけた。
ハンガロリンクは普段ほとんど使われないだけに、周回を重ねてラバーが路面に付着して行くにつれ、タイムがどんどん伸びて行く。折り返し点でソフトを履いたラッセルが、一時はフェルスタッペンを抜いて2番手に立った。その後フェルスタッペンが首位を奪うこともあったが、最終的にサインツが1分18秒750でこのセッションの首位を確定させた。0.130秒差でフェルスタッペン、さらに0.159秒遅れでルクレール。4番手にランド・ノリス(マクラーレン)がつけ、5番手ラッセル。セルジオ・ペレス(レッドブル)は渋滞にはまったこともあって、トップからコンマ8秒落ちの5番手だった。7番手ルイス・ハミルトン(メルセデス)、8番手ダニエル・リカルド(マクラーレン)、9番手が去年の勝者エステバン・オコン(アルピーヌ)、10番手フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)。引退を表明したベッテルは11番手。アルファタウリの2台は、ピエール・ガスリー13番手、角田14番手だった。