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「私、なんでここにいるんだろう」。福島県会津若松市の山本三起子さん(71)は、しばしばそんな思いに襲われる。古里は東に100キロ離れた県内の大熊町。ハンドルを握って片道約2時間の距離だ。今でも年に何回かは自宅を訪れる。でも、変わりゆく町並みを目の当たりにすると、帰りたい気持ちは薄らぐ。…