もっと詳しく

<p>水難事故はなぜ繰り返される?子どもが溺れる「川」に潜む危険とは | NHK</p><p>⚠️ ”浅い”と思い込まないで ⚠️ なぜこんな川で溺れるの? 一見、子どもが遊びやすそうな 流れの穏やかなところにも 溺れる原因が 見えない深みに気をつけて! #nhk_video</p><p>【NHK】「きょう、川遊びをしていた小学生が溺れ、死亡しました」毎年夏になると、頻繁に耳にする悲しいニュースのフレーズです。小さい子どもを持つ親ならば、「またか、まだ小さいのにかわいそう・・・」と思いながらも、「自分たちは大丈夫だろう」と思い込んではいませんか?7歳の息子と4歳になる娘がいる私も、その1人でした。この取材をするまでは・・・。</p><p>「今回、川底には細かな砂が混ざった砂利があるのが確認でき、深みの角度は急なところで28度ぐらいありました。これは足場となる川底の砂が崩れやすい限界ギリギリの角度になり、こうした構造が深みにはまることを助長させていると考えられます」 さらに「深み」から「浅瀬」へと引き返そうとすると、崩れやすい砂利の斜面に足を取られ、溺れてしまう可能性が高まるのです。それは例えるならば、 川の中に潜む目に見えない“アリジゴク”のようなもの で、とてつもない恐怖を感じました。近年の水難学会の事故調査・研究によると、こうした「深み」にはまりかけて、「戻り際に溺れてしまう」ケースが、全国各地の川でも散見されることがわかってきたそうです。 “大丈夫” 思い込みと油断 「思い込み」や「油断」が、事故を招いているのではないか と、専門家は指摘しています。この場所で事故につながるケースを再現してみました。 「泳いで渡った人」が向こう岸にいる時、手前にいる人は川全体が浅いと思い込んでしまいます。流れも穏やかで、はじめは足がつくので、安心して川を渡ろうとしますが、「深み」が突如現れました。その「油断」が焦りとなり、溺れてしまうことにつながるのです。 水難学会 会長 斎藤秀俊さん 「人間は、“浅いぞ”って油断してしまうから、溺れてしまうんです。この“まさか”が怖いんです。本当は泳げる人でも、“まさか”によって溺れてしまうことが多々あります。今回でいうと、陸から見た様子と潜水して水中から見た様子があまりに違う。ものすごく深くなっているかもしれないけど、そんなことは誰にもわからないんです」 川遊びに行く前に知っておいてほしい3つのこと 最後に、水難学会会長の斎藤さんに、子どもと川遊びをするときの注意点を聞きました。 (1) 「川に着いてすぐ」&「帰り際」が危ない 川に着いた時、子どもは「早く水に入って遊びたい!」と興奮状態になっていることが多いです。水着に着替えたら、親が見ていない隙に、そのまま子どもだけで川に入ろうとすることもあるでしょう。事故が起きる時は、最初に子どもだけで川に入り、いきなり深みで溺れるパターンが多いのです。「帰り際」も同様に、親が河川敷で帰り支度をするため撤収作業に集中している間に、子どもだけで川で遊ぶ。気がついたときには子どもがいない。辺りを探すが見つからず、あとで、川底から発見されるケースなども多いです。 (2) 子どもから「目を離さない」ではなく「一緒に川に入って遊ぶ」 川で溺れる瞬間は一瞬の出来事です。だからこそ、実は子どもから「目を離さない」では足りなくて「子どもと一緒に川に入って遊ぶ」ことを親が心がけることが大切です。そうすれば、子どもが万が一溺れそうになっても、目の前にいる親がサポートすることができます。 (3)「水深はひざ下まで」&「ライフジャケット着用」を 人は腰より深いところだと、川の流れの影響を強く受けるようになります。「ひざ下まで」の水深で遊んでいれば、流れの影響も少なく、急な深みにはまる可能性も少なくなります。それでも、もしもの時のためにはライフジャケットを着用して、安全を確保することが大切です。 川で溺れそうになった時、具体的にどうすればいいのか?</p>