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 ダイハツのミニバスこと、両側スライドドアを持つ軽トールワゴンの「ムーヴキャンバス」がフルモデルチェンジし、7月5日に発表されるという情報を遠藤徹氏がディーラー経由で入手した!

 さて、新型ムーヴキャンバスはどう変わったのか、注目の最新情報を一挙お届けする。

文/遠藤徹
写真/ベストカーWeb編集部

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■デザインはキープコンセプトも、DNGA採用で中身は大幅進化

 ダイハツはムーヴキャンバスをフルモデルチェンジし、6月27日に発表、発売する予定だった。それが急遽7月5日に延期された。

 サプライヤーからの半導体を中心とした部品供給の遅れで、生産を立ち上げるタイミングを先送りせざるを得なくなったためらしい。それでも扱うダイハツ店には営業マン用のスタッフマニュアルが配布され、先行予約の受付をスタートさせている。

 2代目ムーヴキャンバスは初代モデルが好評だったために、エクステリアデザインはキープコンセプトによるハイクオリティな仕立てを基本にしている。タント同様に次世代のダイハツにおけるクルマづくりの考え方である「DNGA」による新開発のプラットフォーム、エンジン、足回り、駆動系の全面刷新を行っている。

DNGA採用で生まれ変わる新型ムーヴキャンバス(写真はストライプG)。ボディカラーはシャイニングホワイトパール×レイクブルーメタリック
こちらは現行ムーヴキャンバス。ムーヴキャンバスの「Canbus」はCANVAS(キャンバス、帆布)とBUS(乗り物のバス)を組み合わせた造語。ちなみに現行型は車名に小文字を使っていたが、新型はすべて大文字の表記になる

 メカニズム面で特徴的なのは660ccエンジンが従来のNAのみに対して走りのポテンシャルを高めたターボ搭載車を設定していることである。これによって従来の女性ユーザー主体から、走りのポテンシャルアップを重視する若い男性ユーザーへの広がりも意識したコンセプトも導入していることが伺える。

 エクステリアデザインは従来の丸っこいキュートなボディシェルから、わずかに直線を強調したすっきりした造形を採用している。フロントマスクは横長の丸形ガラスケースに2灯式ヘッドランプを埋め込んだレイアウトを引き継いでいるが、初代モデルに比べるとやや天地の低い横長に変えている。

 ただ新旧型を並べて見比べないと変わったのがわからないくらいよく似ている。グリルは逆台形型ですっきり感を強調している。

 ターボとNAを含めてはタント同様両サイドに横長のオーナメントを走らせ引き締まったサイドビューとしている。リヤは四角い2灯式コンビランプを両角に配している。

 ボディカラーは従来モデル同様に2トーンが主体で2トーン8モノトーン7、合わせて15色のラインアップとなる。内装色は2トーンとモノトーンを分けて2色用意している。2トーンが明るいベージュ系、モノトーンはブラック系の色調で仕立てている。

■価格は149万6000円から! ターボモデルもついに設定

 グレード構成は最上級のGターボ、G、Xの3タイプにそれぞれ2WD、4WDを設定、合計6タイプとなる。G系とXの装備差はGのプラス装備がLEDヘッドランプ、LEDフォグランプ、スーパーUV&IRカットガラス、14インチアルミホイール、シートヒーター、マルチインフォメーションディスプレイ、電子制御パーキングブレーキなど。

 新シリーズの車両本体価格は149万6000~191万9500円で従来モデルの143万円~171万500円に比べて6万6000~20万9000円の値上げとなる。約20万円のアップはターボ車の設定によるものであり、これを除くと平均7万円程度のアップとなる。新型車のグレード&タイプ別車両本体価格は以下のとおり。

・2WD X=149万6000円
・2WD G=167万2000円
・2WD Gターボ=179万3000円
・4WD X=162万2500円
・4WD G=179万8500円
・4WD Gターボ=191万9500円
(※遠藤徹氏調べ)

 首都圏にあるダイハツ店で2WD Gターボ(車両本体価格=179万3000円)に有料色のシャイニングホワイトパール、パノラマモニター、サイドバイザー、カーペットマット、ブラインドスポットモニター、コーティング、ドライブレコーダー、ETC2.0など約52万円のオプション&付属品をつけてはじいてもらったら、法定、法定外費用を含めて合計240万円強だった。

 値引きに関しては、初回回答の条件は下取り車なしで車両本体からはゼロ円、オプション&付属品から5万円だった。5年60回均等払いの残価設定クレジット(実質金利3.9%)で組むと初回支払い4万1000円強、残りの59回は3万5500円となる。こちらだと5年分のサービスパック13万3872円がサービスで受けられる。現時点での納期は4カ月待ちの10月と設定している。

新型ムーヴキャンバスのリアデザイン。四角い2灯式コンビランプを両角に配している。現行型とは異なりダイハツエンブレムの下に、「CANBUS」のエンブレムも追加されている

 従来のスイング開閉ドアのムーヴは今年末のフルモデルチェンジが予想される。全新シリーズが出揃えばムーヴ全体の月販計画は1万台規模となる。この半分は両側スライドドアのムーヴキャンバスで占められるはずだ。

 同シリーズは今やタントに代わるほどのダイハツのトップセラーに位置付けられる。軽自動車全体ではN-BOXとスペーシアの両スーパースペースワゴンがトップセラー争いを演じているが、今後はこれに新型ムーヴシリーズが割って入るのは必至の情勢となっている。

■販売店から見た新型ムーヴキャンバスの期待値

※証言:首都圏ダイハツ店営業担当者
 2代目のムーヴキャンバスの出来はよい印象だ。ターボ車の設定で、従来モデルに比べて30%以上の増販が期待できる。シリーズ全体では半分がターボで占められるだろう。

 初代モデルはより丸っこいキュートなデザインで、女性ユーザーが中心だったが、次期型はやや直線を強め、ターボ車がラインアップに加わったことで、若い男性ユーザーも買ってくれるようになると期待している。

 スイング開閉ドアのムーヴも年末には一新するだろうから、シリーズ全体では軽自動車の銘柄別販売ランキングでトップを狙えるようになるだろう。

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投稿 【全貌判明】売れっ子、新型ムーヴキャンバスが2022年7月登場!! 可愛さキープも走りは大幅進化!自動車情報誌「ベストカー」 に最初に表示されました。