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大ヒット韓国ドラマ『梨泰院クラス』を日韓共同プロジェクトのもとリメイクし、竹内涼真を主演に迎え、東京・六本木を舞台に日本初のドラマ化に挑む六本木クラス

初回放送をおよそ1週間後に控えた6月29日に制作発表記者会見が行われ、主演の竹内を筆頭に、ダブルヒロインの新木優子&平手友梨奈、そして主人公の宿敵役となる香川照之が登壇した。

◆「現場ではいいセッションができている」竹内涼真は撮影に手応え

この作品の魅力のひとつが、竹内演じる宮部新の、自分を絶望の淵に追いやった香川演じる長屋ホールディングスの会長・長屋茂への復讐劇。

衝撃の出会いから長きにわたって対峙していくことになるのだが、撮影はさぞかし緊張感に包まれているかと思いきや、竹内は「昨日もバチバチのシーンを撮影しました(笑)。現場では、香川さんがアイデアを出してくださったり、お芝居を投げかけてくださって、いろんな球を受けて。すごくいいセッションができています」と充実した表情で語り、香川も「竹内さんは1本芯が通っていて、その竹内さんの軸の周りを僕が回っていられる」とコメント。撮影ではアイデアがあふれてくるそうだ。

そう語る2人からは緊張ではなく、にじみ出るワクワク感が伝わってくる。

一方で、この作品の見どころである“六本木での撮影”については苦労もあるそうで、新木が「新と、平手さん演じる麻宮葵、そして私が演じる楠木優香の3人で六本木の街を走るシーンがあったのですが、車を確認しながら赤信号を気にしなくてはいけないなど、六本木での撮影ならではの大変さを痛感しました」と話すと、平手も「私もあのシーンの撮影は印象的でした」と続くなど、思い出に残るほど苦労した様子。

しかし、そこはチームワークを何よりも大切にする竹内率いる『六本木クラス』チーム。新木は「結果的にチームワークよく撮影できたので長い時間はかからなかった」ことを明かしていた。

◆“6C”ポーズができない? 竹内が実際に披露

会見では、スタッフからキャスト陣へのタレコミ情報の発表も。

『六本木クラス』にかけて両手で「6」と「C」と作る“6C”ポーズがあるそうなのだが、スタッフからの「竹内さんはいつもそのポーズができない」というタレコミ情報が紹介されると、竹内は「そんなことないですよ!」と言いつつ実際に“6C”ポーズを披露。「僕は完璧にできるということで大丈夫ですね?」と皆に念押ししていた。

一方、ベテラン・香川はスタッフの「“6C”ポーズをバズらせたい」という思いをくみ取ると、「これからこのポーズをたくさんやっていきます!」と宣言。

さらに、会見の最後には集まったカメラマンたちから次々と“6C”ポーズを求められ、そこから急きょ竹内と平手、新木と香川が2人1組となって作る新しい“6C”のコラボポーズも生まれるなど、キャストも楽しそうにポーズを披露していた。

◆原作者のチョ・グァンジン氏が韓国から駆けつける

そして会見には、『梨泰院クラス』の原作者で韓国のドラマ脚本も手掛けたチョ・グァンジン氏が韓国から駆けつけた。

『六本木クラス』のキャストとはこの日が初対面となるチョ氏は、「とても不思議な感じがしますし、またとても嬉しくて、光栄です」と感想。

今作の制作にあたり、チョ氏が平手を麻宮葵役に推薦したという話が明らかになっているが、その真相を聞かれたチョ氏は、「ちょうど映画『響-HIBIKI-』を見ており、平手さんが演じていた鮎喰響と、『梨泰院クラス』のチョ・イソ(キム・ダミ)の役の感じが似ているなと思いましたし、イメージや演技面でも、平手さんにやっていただくと合うんじゃないかと思い推薦しました」と理由を明かした。

そして最後にチョ氏は、「韓国に『梨泰院クラス』があり、日本に『六本木クラス』があって、どちらも“信念”というテーマ自体は同じだと思いますが、日本で作られる以上、もうひとつの新しい作品だと思っています。とても期待していますし、応援しています!」と強くエールを送った。

◆竹内涼真(宮部新・役)コメント

――香川さんと対峙するシーンは緊張感があるかと思いますが、撮影の様子を教えてください。

昨日もバチバチのシーンを撮影しまして…(笑)。僕自身としては「香川さんといつお会いできるんだろう!?」と、心から楽しみにしていたんです。そんななか、今回めぐり合わせで『六本木クラス』でご一緒できて!

現場では、1シーン1シーンをいいシーンにするために、香川さんがアイデアを出してくださったり、お芝居を投げかけてくださるんです。いろんな球を受けて、すごくいいセッションができ、本当に助かっています。

――ドラマに出てくるお料理でとくにおいしかったものを教えてください。

やっぱり「みやべ」の唐揚げだよね! 唐揚げがどんどん進化していくのが、今回のテーマですね。香川さん演じる長屋の唐揚げと、僕の店が作る唐揚げが、お互いに戦い合いながら、どんどん進化していくんです。本当においしいんですよ! それぞれの唐揚げの隠し味の違いは、ストーリー上で明かされていきます。

――初回放送日が7月7日の七夕の日ということで、願いごとがあれば教えてください。

一番はこの作品が皆さんに見てもらえて、ヒットしてほしい! あとはもう、撮影終了までみんな健康で、いいチームワークで撮影を乗り越えることが願いですね。僕はコロナになったとき、撮影が10日間止まるのは大変なことだと痛感したし、自分自身もかなりストレスを感じたので。

本当に充実して、みんな元気で撮影できることが楽しみですね。最後までみんなで頑張りたいです。

――キャスト解禁されてから髪型も話題となっており、流行りそうですが、ご自身では慣れてきましたか?

だいぶ慣れてきましたね。この髪型にして3カ月くらいになるんですけど、まぁメンテナンスが大変で! 刈り上げがどんどん伸びちゃて、3日に1回切らないと、意外と(劇中での)長さがつながらなくて。

今日も記者会見だったので、朝切ってきました。美容院に行くのがちょっと飽きてきちゃうくらいです(笑)。でも、めちゃくちゃ涼しいです。ドライヤーなんてもう30秒かからないくらいで、すぐ乾いちゃって! オススメです。

――「信念」がテーマでもあるドラマですが、ご自身の「信念」を教えてください。

今はSNSやネットでいろんな情報が目に入って、すごく便利な時代じゃないですか。でも、そのなかでもの作りをしていくときに、自分たちが作る作品や芸術が周りからどう見られてるのかという情報を入れすぎると、本来自分たちがやりたかったものに一本筋が通らなくなるような気がして…。

だから、僕は作品を作るときは、周りの意見やネットの情報は一回置いておいて、何を自分たちがやりたいのかを常に意識しながら、撮影していくことを心掛けています。

――最後に視聴者の皆さまへメッセージをお願いします。

やっと7月7日に『六本木クラス』の第1話を放送できます。『梨泰院クラス』という本当に素晴らしい原作があって、それを日本でリメイクさせていただけること、本当にうれしく思います。

またイチから新しいキャストと新しい日本のスタッフで台本を読み直して、1個1個緻密に、いいチームワークでドラマを作っています。きっと素晴らしい、楽しいドラマになると思います。

7月7日はぜひ皆様、テレビの前で見ていただけるとうれしいです。今日は本当にありがとうございました。

◆新木優子(楠木優香・役)コメント

――今回は舞台が六本木で、実際にロケも多いですが、六本木ならではの撮影エピソードなどはありますか?

いちばん印象に残っているのは、新と葵と優香の3人で六本木の街を走るシーンがあったのですが、車を確認しながら赤信号を気にしなくてはいけないなど、六本木ならではの大変さを痛感しました。結果的にチームワークよく撮影できたので長い時間はかからなかったのですが、大変だったなという思い出があります。

――ドラマに出てくるお料理がおいしかったのか、スープをもらいに来たことがあるとの情報が入っています。飲食店のお話で料理がたくさん出てくると思いますが、料理は実際においしいですか?

新さんの店「二代目みやべ」に食べに行くシーンがあったのですが、そこで出てきたごはんがおいしくて…! その後すぐお昼休憩だったのですが、ちょうど焼肉弁当の差し入れがあって、それに撮影で食べていたスープが合うなと思ってこっそり紙コップを持ってもらいにいったんです。スタッフさんも熱々に用意してくださって、すごくおいしかったです。

――初回放送日が7月7日の七夕の日ということで、願いごとがあれば教えてください。

私の願いは…これ以上、暑くならないでほしい! スタッフさんも大変になるので、これ以上暑くならないでほしいな、というのと、外に出るんだったら夜のロケ撮影がいいなっていうお願いです。

――「信念」がテーマでもあるドラマですが、ご自身の「信念」を教えてください。

ひとつの作品を作るにしても、本当にたくさんの方のおかげでこうやって作品に出られたり、作品が出来上がるんだなと毎回、参加させていただくたびに思うので、「感謝の気持ちを忘れない」というのは、生きている上でもお仕事をする上でも大切にしたい信念だなという気持ちがあります。

◆平手友梨奈(麻宮葵・役)コメント

――今回は舞台が六本木で、実際にロケも多いですが、六本木ならではの撮影エピソードなどはありますか?

私も新木さんと同じく、六本木の街を3人で走るシーンが印象的でした。

――麻宮葵は芸術のセンスがある役ですが、普段も絵を描いたりされますか?

あまり絵を描くことはないです。描いたとしても、葵ほど芸術的センスはないと思います。

――初回放送日が7月7日の七夕の日ということで、願いごとがあれば教えてください。

「六本木クラス」がいい作品になるといいなと思います。

――「信念」がテーマでもあるドラマですが、ご自身の「信念」を教えてください。

「信念」というかわかりませんが、なにか表現するものがあれば、それに対して自分ができることを何でもやる、という考えを持っています。

◆香川照之(長屋茂・役)コメント

しっかりとした原作、しっかりとした韓国ドラマ版がある中で、かの悪名高きチャンガ(『六本木クラス』では長屋ホールディングス)の長屋茂を演じさせていただきます。

本家を超えることができるように、我々も一丸となっていろいろ努力してやっておりますので、どうか7月7日(木)からの全13話を楽しみにしていただければと思っております。

――竹内涼真さんと共演していかがですか?

本読み、顔合わせの段階から竹内さんの宮部新に対する役作りにブレがなくて、すごく準備をされてきたんだなと感じていました。現場でも、感情は動くんだけども、すごく1本芯の通った姿勢なので、竹内さんを軸に僕がその周りを回っていると感じていますし、相対しているといろんな時間の流れを感じられます。

また、竹内さんを見ていると、いろいろな方からアイデアが出やすい現場だと思います。また、ご覧のとおり、僕と竹内さんは非常に身長が違いますので、ツーショットは大変なんです。でも、僕は思ったほど身長の違いを感じないんですよね。もちろん竹内さんはものすごく身長が高いんだけれども、『六本木クラス』の力なんでしょうか、不思議と身長の違いを感じることなく撮影をしております。

――キャスト解禁直後から香川さんの敵役に期待する声もとても多いのですが、演じてみてあらためて長屋茂という役はいかがですか?

悪役といわれていますが、いざ演じてみると本人の言っている内容はさほど悪いことではないんです。意外と正義のことを言っているんですよね。長屋にとっては、自分の言っていることは正義ですから。なので、単純に正義と悪の戦いを描くというよりも、世代交代の話だと思っています。

長屋茂が宮部新のことを「自分と似ている」と思わなければ相手にもしなかったはずですし、たぶん自分に似ているところがあるから気になって、パンチを打ち出す。そしてパンチをもらってしまう。

もちろん宮部新にも復讐心はあるんですけど、長屋茂が宮部新への同志感やライバル心に引きずられて同じリングに上がり、自分から世代交代に踏み込んでいってしまったドラマのような気がしています。

だから、単純な悪ではなく、世代交代の対象として、長屋茂をちょっと既視感のない悪のような形で演じてみようと思っています。

――スタッフの情報によりますと、ほとんどのスタッフの名前を憶えていて、現場ではお名前で呼ばれるそうですがどの現場でもそうですか? 覚えるコツとかありますか?

自分自身が若い頃に名前で呼んでもらえなかったことがすごく多かったので、僕はちゃんと覚えようというところから意識しはじめました。

ただこの2年は、スタッフの方は1日中マスクをしなければならないですよね。僕はこの年でテレビ朝日の連続ドラマははじめてなもんですから、はじめてお会いする方が多いんですよ。

最初からマスクなので、今回は本当に顔が覚えられないんです…。「マスクを取っていただけませんか?」とも言えないし、すごくじくじたる思いです。

いつも顔合わせのときには、スタッフ表のお名前の横に似顔絵を描いて覚えていたんですけど、今回は顔がわからないのが残念だなぁと思っています。

――初回放送日が7月7日の七夕の日ということで、願いごとがあれば教えてください。

さきほど、事前の打ち合わせで、“4人の願いごとがかぶったらどうしよう”と心配するスタッフさんに竹内さんが「僕たちはもう大人なので、かぶらないと思いますよ」とおっしゃっていたんですが、僕はあえて「4人の願いがかぶらないように」という願いごとをさせていただきます(笑)。

――「信念」がテーマでもあるドラマですが、ご自身の「信念」を教えてください。

こういう記者会見のときって、記者の方から抽象的な質問が出ることが多いんですよね。そういうときにも“絶対に全力で答える!”という信念をもっております(笑)。とはいえ、勢いだけで、実は答えてないんですけどね(笑)。