ヒョンデが現地時間となる6月29日、新型BEVのアイオニック6の内外装デザインを公開した。日本にも導入されているEVのアイオニック5に続くEV第2弾モデルで、すでにキャンペーンサイトを同じタイミングで立ち上げている。7月に予定されているワールドプレミアでその詳細が発表される予定だ。
今回、発表されたのはエクステリアとインテリアのデザインだけだが、ポルシェタイカンにも似た流麗な外観デザインが目を引く。欧州で旋風を巻き起こしているアイオニック5に続き、再び注目を集めることができるのか?
文/ベストカーWeb編集部、写真/ヒョンデモーターカンパニー、奥隅圭之
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■繭のようなキャビンとインテリアがポイント
SUVスタイルだったアイオニック5に対し、ニューモデルのアイオニック6はセダンスタイルを採用している。ヒョンデがEV専用に展開している専用プラットフォーム、「Electric Global Modular Platform」(E-GMP)を採用し、その流線形のフォルムはヒョンデが2020年3月に公開した次世代EVのコンセプトモデル、Prophecyが源となっているのがわかる。
セダンながら流麗なスタイルとなるアイオニック6のデザインだが、キャビンやインテリアについては繭から着想を得たものだという。そのCd値は0.21を達成しており、ノーズの低さに加え、フロントのアクティブエアフラップ、ホイールギャップリデューサー、オプションのスリムデジタルサイドミラーなどの採用により、空力性能を徹底的に高めている。
また、ヘッドランプ、リアコンビネーションランプ、フロントロアセンサー、エアベントガーニッシュ、センターコンソールインジケーターなど、さまざまな場所に700を超えるヒョンデのアイデンティティである「パラメトリックピクセル」を統合して、車両全体でアイオニックブランドのアイデンティティを強化している。特に、リアウイングのパラメトリックピクセルハイマウントストップランプは、ブレーキがかけられた時に目を引く演出が施されているのだとか。
■環境配慮素材の採用はアイオニック5から継承
繭の形をしたインテリアは、快適な隠れ家と個人的なスペースの両方としての機能をねらったもので、アイオニック5に続いて実用的な機能と持続可能な素材を各所に採用。使用ずみタイヤからクラッディング、竹炭顔料塗料をボディにリサイクルするなど、持続可能な素材を外装に適用している。
インテリアでもeコプロセスレザー(シート)、リサイクルPETファブリック(シート)、バイオTPOスキン(ダッシュボード)、バイオPETファブリック(ヘッドライナー)、植物油由来のバイオペイント(ドア)、リサイクルカーペットなどが採用されている。
また、インテリアのコントロールユニットは中央に配置されており、モジュラータッチスクリーンダッシュボードは12インチのフルタッチインフォテインメントディスプレイと12インチのデジタルクラスターを統合したタイプとなる。
新たにデザインされたヒョンデを表すHエンブレムを前後につけたアイオニック6だが、搭載されるメカニズムの詳細などは7月のワールドプレミアで公開される予定だ。
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