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2022年秋以降に発売がされるIntel 第13世代デスクトップ向けCPUであるRaptor Lake-S、その最上位モデルとなるCore i9-13900Kの試作品が中国のオークションサイトに出品されていましたが、このCPUを出品した者によってCPU-Zに表示されている詳細仕様とベンチマークが登場しました。

ES品が出回るRaptor Lake-S Core i9-13900K

IntelのCore i9-13900Kは2022年秋以降に発売が予定されている第13世代デスクトップ向けCPUで、その中の最上位となるモデルですが、数日前に中国のオークションサイトであるGoFish上に試作品でもあるES品が出品されました。

Intel Core i9-13900Kが闇市で販売中。ASUS製Z690マザーボードで動作

この出品されたES品については2022年6月30日時点では既に落札済みですが、出品した者本人がCPU-Zの詳細情報やベンチマーク結果が掲載されています。

出品されたのは最初期試作であるES1品。性能はRyzen 9 5950Xを10%上回る

Core i9-13900KのES品に関する詳細情報が出現したのはChiphellのユーザー、Lordzzz氏で彼がGoFish上にES品を出品した張本人との事です。

出品がされていたCore i9-13900KはQ0D8と呼ばれるES1品であり、試作品としては最初期のものになっています。

彼が投稿したCPU-Zのスクリーンショットには仕様情報が記載されていますが、CPUコアが8P-16Eであったり、キャッシュが合計68MBあったりと既に判明している情報と違いはありません。動作クロックについてはES1という事で最大4.5 GHz動作と言う事でリークで出現している5.8 GHz~6.0 GHzには遠く及ばない数字になっています。

ただ、今回はじめて出現しているのはCPU-Zのベンチマークでシングルコアについては611pt、マルチコアについては13014.9ptを記録しています。

参考としてRyzen 9 5950Xのシングルコアが648ptであるため、Core i9-13900Kが約6%下回る状態となっていますが、マルチコアについては10%上回るスコアを叩きだしています。また、Core i9-12900Kに対してシングルコアは7割程度のスコアに留まっていますが、マルチコアにおいてはコア数の差もありますが、57%上回るスコアを記録しており、ES1としてはかなり高いパフォーマンスを発揮しています。

ES3品では既にブースト時の動作クロックが5.5 GHzに到達

ES1品で既にそこそこ高いパフォーマンスを発揮していたCore i9-13900Kですが、DDR4に非対応であったり、動作クロックが最大4.5 GHzに制限されているなど動作としてはまだ試作品レベルとなっていました。しかし、試作品として最終段階のES3品が出現しているようで、HXL氏によるとこのES3品ではCPU-Zのスコアはシングルコアが880pt超えで、マルチコアは15000pt超えになるとの事です。

また、ブースト時の動作クロックについてはシングルコア時が5.5 GHz、マルチコア時が5.3 GHzとなっており今後QSに進む段階ではシングルコアが5.8 GHzに到達する可能性は極めて高いと言えそうです。

 

Intel Raptor Lake-Sの最上位モデルであるCore i9-13900KについてはES1段階でもかなり高い性能となっていますが、ES3ではAlder Lake-Sのシングルコア性能は5%以上上回り、マルチコア性能においては15000pt超えという事で64コアのRyzen Threadripper 2990WX並みのパフォーマンスになると見られています。

この調子であればQSや製品版ではシングルコアは900pt超えでマルチコアも16000ptという事でRyzen Threadripper 3960Xも見えてくる所まで来ていますが、一体どこまでスコアを伸ばしてくるのか注目です。

また、動作クロックについてもES3で既に最大5.5 GHzに到達しているので6.0 GHzをタッチする事も可能なように思えますね。

余談ですがソニーのINZONE M9買いましたので届いたらその内レビューを掲載します。

投稿 闇市で出ていたCore i9-13900Kベンチマーク出現。Ryzen 9 5950Xを10%超え、ES3は5.5 GHzでの動作もギャズログ | Gaz:Log に最初に表示されました。