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 「持続可能な航空燃料(SAF)」の機運が高まっている。昨年末、ANAとJALが共同で「2050航空輸送におけるCO2排出実質ゼロへ向けて」と題するリポートを出して「中大型の航空機にはSAFが不可欠」と訴えた。これを受けて4月に国土交通省が音頭を取る形で官民協議会が発足したが、日本の取り組みは緒に就いたばかり。5月に「航空分野の脱炭素」という報告書を発表した、日本エネルギー経済研究所の吉田昌登研究主幹に聞いた。

 ■…猫も杓子も脱炭素ですが、航空業界も例外ではありませんか。

 「国際エネルギー機関(IEA)によると、『輸送部門』の最終エネルギー消費量の内訳は『陸上輸送』の70%に対して『国際航空輸送』は7%に過ぎない。それでも航空分野が注目されるのは理由がある。成長市場のためCO2排出量の増加が見込まれるうえ、航空機の更新スパンが25年程度と長く技術開発から導入までに時間がかかるからだ」

 ■…自動車のような電動化は難しいのでしょうか。

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The post エネ研・吉田昌登研究主幹に聞く first appeared on 化学工業日報.