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<p>鑑賞にベストの距離は!? 花火がキレイに見える場所と天気</p><p><花火がキレイに見える場所と天気> ▼鑑賞の際のポイント ・風向き→打ち上げ場所の風上側 ・ベストな距離→500〜600mぐらい ・障害物がない場所→電線や街灯にも注意 ▼天気 ・晴れて湿気が少ない日 ・風速が2〜5m</p><p>新型コロナウイルス感染症のまん延で中止が相次いでいた各地の花火大会ですが、この夏は「3年ぶりの開催」を決めたところもあるようです。久しぶりの満天の花火、できればベストの状態で鑑賞したいところ。花火がキレイに見える場所や天気について、花火写真家の金武 武さんに伺いました。</p><p>「まず、花火の打ち上げ場所に対して『風上』側を選んでください。花火の煙が風によって運ばれてきてしまうため、『風下』で観ていると、せっかくの花火が煙で隠れてしまう可能性があります。風上でしたら、その心配はまずありません。 最近の天気予報では、ピンポイントで風向きや風の強さが確認できるようになっています。現地へ出掛ける前に、どの方向が風上になるのか、アタリを付けておくのもいいでしょう」(金武さん) 風下しか確保できなかった場合はどうすればよいでしょうか。 「風下側でも、打ち上げ場所から斜め方向に離れた所であれば、煙が流れてくる可能性は低くなります。風上になるポイントが確保できなくとも花火は高く上がって大きいので、多少打ち上げ場所から離れていても、十分楽しめます」(金武さん) ベストの距離は? 「花火の楽しみ方には、それぞれ好みもあると思いますので一概にはいえませんが、一般的に尺玉(10号玉/直径・高さ約300m)が上がるような大きな花火大会の場合は、500〜600mぐらいが打ち上がりから花火の全体像が確認できるベストの距離といえます。 打ち上げ場所から1.5kmまでならキレイに観える範囲内で、10kmが花火を肉眼で楽しめる限界だと考えるといいでしょう。ただし、距離が離れると花火の広がりと音との間にタイムラグが生じて音が遅れて聞こえてきたり、打ち上がりからの全体像は見えにくくなります。 また最近の花火の中には、上空で広がってから美しく色が変化するものもありますが、こうした色の変化も距離が離れるほど、確認しづらくなります。 逆に近すぎると音が大きすぎて、とくに小さな子どもだとショックを受けてしまうことがあります。観る角度もほぼ真上になってしまいますので、首に負担がかかり、疲れや痛みの原因になる可能性もあります」(金武さん) 打ち上がりから600mの距離で見ると花火の全体像が見え美しい姿で観賞できる (C)K.Takeshi 最近は、密集などを避けるため、事前に打ち上げ場所や時間などを周知しない『サプライズ花火』が実施されることもあります。 「このような花火は4号玉(直径約130m・高さ約160m)ぐらいで、尺玉に比べて小さい花火が打ち上げられることが多いので、その場合は打ち上げ場所から300〜400mぐらいがベストの距離といえるでしょう」(金武さん) 障害物の確認も忘れずに</p>