2022年F1ハンガリーGPの土曜予選で、メルセデスのジョージ・ラッセルは自身のF1キャリアで初のポールポジションを獲得した。ウイリアムズ時代から予選で速く、“ミスター・サタデー”と呼ばれたラッセルが、メルセデスに今シーズン初のポール(2021年サウジアラビアGP以来)をもたらした。
チーム代表トト・ウォルフは、「Q3の初めから、タイヤを正しいウインドウに入れることができ、マシンバランスがよくなり、すべてがうまくまとまった」とコメントした。
「今シーズンここまで、我々は優勝争いに加わっていないし、ライバルたちがどれほど強力かも承知している。したがってポールというのは堅実な結果と言える。明日のレースで良いペースを発揮できるなら、再びトップ争いに加わり、優勝する可能性があることを否定しない」
ウォルフは『Sky Sports』に対して冗談めかして「次も(このパフォーマンスを)再現できるように、今朝やったことをすべて、食べたものや飲んだものも含めて、書き留めておかないとね」とも話している。
■ジョージ・ラッセル(メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム)
FP3 5番手(1分43秒434:インターミディエイトタイヤ/13周)
予選 1番手(Q1=2番手1分18秒407:ソフトタイヤ/Q2=7番手1分18秒154:ソフトタイヤ/:Q3=1番手1分17秒377:ソフトタイヤ)
うれしくてうれしくて舞い上がっているし、興奮している。昨日の僕たちは悲惨な状態で、シーズンここまでで最悪の金曜日だったと思う。でもチームが昨夜懸命に取り組んでくれたおかげで大きく進歩することができた。
F1では微妙な差が生じる部分がたくさんあり、完璧なウインドウに入れることができれば、マシンは飛ぶように走る。今日のコンディションで僕たちはそうすることができたんだ。どの方向性を選べばいいのか分からずにいたけれど、最後のラップを走り切った後でスクリーンを見たら「P1」だった。素晴らしい気分だったよ。
今日のパフォーマンスを調べて、それがどこから来たのかを理解する必要がある。いくつか考えはあるが、まだ完全には理解していないからね。この結果はチームの全員にとって本当に大きな意味を持つ。チームのためにうれしく思うよ。明日を最高の一日にするために全力を尽くそう。
(予選後の会見で語り)正直言って、自分のことは考えていなかった。チームにとって、とてつもなく大きな結果だ。昨夜は23時まで皆で残って途方に暮れていた。気分が落ち込み、困り果てていたんだ。そこから立ち直り、24時間後にポールポジションをつかんだのだから、最高の気分だよ。予選にポイントはつかないけれど、このリザルトが持つ意味はものすごく大きいと思う。