ロッシが3年ぶりの勝利【順位結果】インディカー第13戦インディアナポリス

　30日にインディアナポリス・モータースピードウェイのロードコースでNTTインディカー・シリーズ第13戦の決勝レースが行われ、予選2番手のアレクサンダー・ロッシ（アンドレッティ・オートスポート）が3年ぶりの勝利を飾った。

　佐藤琢磨（デイル・コイン・レーシング・ウィズ・リック・ウェア・レーシング）は、展開が味方するもペースが上がらず15位でレースを終えている。

　インディアナポリス・モータースピードウェイのロードコースで今季2度目のレースとなるインディカー第13戦。

　グリーンフラッグが振られると5番手のジョセフ・ニューガーデン（チーム・ペンスキー）が好スタートを見せ3番手に浮上。一方3番手スタートのパト・オワード（アロウ・マクラーレンSP）はターン2でウィル・パワー（チーム・ペンスキー）と接触しスピン。最後尾に落ちてしまう。

　3周目、ダルトン・ケレット（AJフォイト）がスピンを喫しストップ。最初のイエローコーションとなる。このタイミングでパワーと佐藤琢磨、オワードが早めのピットインでストラテジーを変更する。

　リスタートは6周目。ターン1でロッシがローゼンクヴィストのインを差すもオーバラン。3番手のコルトン・ハータ（アンドレッティ・オートスポート）がロッシを交わし2番手に上がる。

　8周目、ハータがローゼンクヴィストを交わしトップに浮上。ペースの上がらないローゼンクヴィストは、ロッシ、クリスチャン・ルンガー（レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング）にも交わされてしまう。

　10周を過ぎると各車1回目のルーティンピットへと向かい始める。トップ陣は、14周目終わりにハータ、ロッシ、ルンガー、ローゼンクヴィストが同時にピットイン。ピット作業で順位は変わらない。

　スコット・マクラフラン（チーム・ペンスキー）はステイアウトを続け、23周目終わりにピットへと向かい、ニューガーデンの前でピットアウト。

　トップは最初のイエローコーションでピットインしたパワー。2番手にオワードが続き、ハータ、ロッシ、ルンガーと続く。

　28周目、ハータがオワードをオーバーテイク。翌周にはオワードをロッシとルンガーがオワードを交わしポジションアップ。5番手に落ちたオワードは翌周に2度目のピットイン作業へ向かう。

　トップのパワーは32周目でピットイン。5番手を走行していた琢磨も続く。

　36周目、シモン・パジェノー（メイヤー・シャンク・レーシング）がスローダウンし、このタイミングで各車2度目のピットインへ。上位陣もピットへと向かったところで2度目のイエローコーションとなる。

　トップはハータ、ロッシ、ルンガー、パワー、ジミー・ジョンソン（チップ・ガナッシ）、マクラフランと続き、琢磨は9番手に。

　リスタートは40周目。ハータがトップをキープ。ロッシも1秒差以内で追いかける。しかし、41周目、トップを快走していたハータがマシントラブルでスローダウン。ピットロード上でストップしリタイアとなる。

　ロッシはトップを快走、ルンガーが3秒差で追いかける展開でレースは進む。

　60周目、3番手のパワーがピットイン。各車がラストピットへ向かう中、トップのロッシは61周目終わりでピットイン。ルンガーも続いていく。ピット作業で上位陣の順位は変わらず、勝負のラストスティントへ。

　ロッシはバックマーカーの処理で差を詰められるもトップをキープ。2019年のロードアメリカ戦以来となる通算8勝目を挙げた。

　2位は大健闘のルーキー、ルンガー。3位にパワーが入りランキングトップに浮上した。佐藤琢磨は、ペースが上がらず15位でレースを終えている。

■NTTインディカー・シリーズ第13戦インディアナポリス決勝レース結果