「今や人生100歳時代。幸せな100年を送るために大切なものは何か」をテーマに、病にならないための予防・改善法を名医たちが提案する『太陽生命 Presents 草野仁の名医が寄りそう!カラダ若返りTV』。
7月30日(土)の放送回では、高血糖の改善法を紹介。
ある身近な食べ物で高血糖を改善できる可能性があることを名医が語った。
高血糖とは血液中に糖分があふれてしまう状態のこと。糖尿病につながる危険なサインとしても知られている。増えすぎた糖分は知らない間に血管を傷つけ、動脈硬化を起こし、やがて心臓病や脳卒中など命に関わる病を招くこともある。
今回の相談者は、埼玉県在住の水島道子さん(69)。数年前に健康診断で血糖値が引っかかり、自己流で改善の努力をしているが、今も心配に感じているという。
さっそく水島さんの空腹時の血糖値を測定したところ、109mg/dLという数値に。110mg/dL以上で糖尿病予備軍のため、ぎりぎり一歩手前の高血糖の状態であることが判明した。
さらに、血糖値をモニタリングできるセンサーをつけて水島さんの1日の食生活をチェック。朝食は抜くものの間食で甘いものを食べ、昼食と夕食はボリューム満点のメニュー。水島さんは、本来下がるはずの食後の血糖値が基準値を超えた状態で高止まりを続けてしまう、危険な状態だった。
そんな水島さんに寄り添う名医として番組に登場したのは、東京都健康長寿医療センター副院長の原田和昌先生。原田先生は、40年近く心臓や血管の治療と研究を続けてきた循環器内科の名医だ。
原田先生によれば水島さんは「食後高血糖と呼ばれる状態」。この状態が続くと2つ問題点があり、「1つ目は食後高血糖が続くと、徐々に空腹のときの血糖値も上がって、糖尿病につながってしまう。2つ目は、食後高血糖自体が、心臓病や脳卒中、がんなどの病気のリスクを高めてしまう」そうだ。
そこで原田先生が提案する改善プランが、「1日2回、食事前に、およそ1個分150グラムのヨーグルトを食べる」というもの。
原田先生によると、ヨーグルトからにじみ出ている上澄み液の“ホエイ”という成分が高血糖改善に効果的だとわかってきたそう。原田先生は「(ヨーグルトを)食前に食べることでしっかりと血糖値を下げる、ホルモンの分泌を促すことができます」と説明する。
水島さんはこのプランを3日間実践。食事内容は変えず、昼食と夕食の食前に、それぞれ150グラムのプレーンヨーグルトを摂取した。
「疑心暗鬼じゃないですけど、本当に効くのかしら」と不安を抱いていた水島さんだが、検証1日目の昼食の結果は、一度基準値を超えたが、食事から2時間後は基準値以下まで下降。夕食は、なんと一度も基準値を超えることがなかった。昼食・夕食ともに食後高血糖が改善していたのだ。
そして2日目、3日目の結果でも、食事から2時間後の血糖値はすべて基準値を下回っていた。その結果を伝えると、水島さんは「全部? すごい! ヨーグルト食べただけで?」とただただ驚くばかり。「驚きです。こんなに効果があるとは思わなかった」と笑顔で語っていた。
最後に、原田先生は水島さんに対して「食事の量を減らすことも大事。量をうまく減らしてヨーグルトを続けることで、さらに効果が期待できるかもしれません」とアドバイス。
また一般の人たちに対しては「個人差があるので、ヨーグルトを食べても血糖値に変化が見られない方は、医療機関に相談することをお勧めします」と注意事項も付け加えていた。