中国・浙江省の衢州(くしゅう)市で、リチウムイオン2次電池(LiB)や医農薬原料に使われるファインケミカルの増産投資が相次いでいる。同市当局は5月、地元企業の巨化集団がLiB用バインダーに使うフッ素系樹脂の生産能力を大幅に増強すると発表。現地では電解液などの投資計画もある。医農薬原料では……
「E」にご用心! (日経BP)
私が初期臨床研修医生活の終わりごろに経験した症例を、一部フィクションを交えて報告します。私の研修していた病院は救急車を断らないことで有名であり、時に救急外来が野戦病院のようになることも日常茶飯事。その日の夜も救急外来は人でごった返し、外では救急車が数台列を作って待っている状況でし……
ミスマッチ修復機構欠損がある直腸癌ではdostarlimabが有望 (日経BP)
米国Memorial Sloan Kettering Cancer CenterのAndrea Cercek氏らは、ミスマッチ修復機構欠損(dMMR)が見つかった局所進行直腸癌患者を対象に、最初にPD-1阻害薬であるdostarlimabを3週間ごとに6カ月間投与して、完全寛解が得られない患者にはその後に標準的な化学療法や手術を行う第2相臨床試験を行……
BCGワクチンのコロナ予防効果は議論が決着か (日経BP)
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)をどうにか防ぐ方法はないかとワクチンが開発される前夜、BCGワクチンに注目が集まったのを覚えているでしょうか? 色々な感染症が広がっている地域では、乳児へのBCGワクチン接種は呼吸器感染症と敗血症を減少させることが分かっています1)。これは、BCG刺激で……
誰でも医学知識を持てる時代の患者との接し方 (日経BP)
(イラスト:田渕正敏) 医師と患者の関係は、「情報の非対称性」が大きい関係だとされてきました。医師は医学の専門家として診断、治療に必要な知識を持ち、その知識に基づいて患者の治療方針を決定します。他方、患者は基本的に医学的知識を持たず、医師の示す方針に従うか、医師から提示される選択……
肺癌でIO+IOの有効性は維持されたが長期生存へのケモ上乗せ効果は不確か (日経BP)
今年の米国臨床腫瘍学会(ASCO 2022)では、非小細胞肺癌に対する癌免疫療法(IO)に関し、ニボルマブとイピリムマブ併用のCheckMate 227試験パート1から観察期間5年の結果が、ニボルマブとイピリムマブ、化学療法併用のCheckMate 9LA試験からは3年の結果が報告された。またこの2試験を含め、IOによる1……
ミスマッチ修復機構欠損がある癌にPD-1阻害薬が有望 (日経BP)
本コラムでは、Googleが提供する学術雑誌のインパクト指標「h5-index」から、各領域10誌を抽出。それを元に世界中で最も多くツイートされた論文を紹介する。 6月20~26日に最もツイート数が多かったのは、NEJM誌の論文「PD-1 Blockade in Mismatch Repair-Deficient, Locally Advanced Rectal Cancer」……
日本専門医機構、新理事長・渡辺氏が所信表明 (日経BP)
日本専門医機構は2022年7月4日、臨時記者会見を開催。6月29日の第1回理事会で第5期の新理事長に就任した渡辺毅氏(地域医療振興協会東京北医療センター顧問/福島県立医科大学名誉教授)が所信表明を行った(関連記事:日本専門医機構、新理事長は渡辺毅氏)。…
ポチの散歩がつらいとき-肺塞栓症 (日経BP)
武蔵小杉の70歳女性……。 5カ月前から、犬の散歩で息切れがする。 診察室の酸素飽和度(SpO2)は異常なしの97%。 心拍数80回/分。胸部X線も心電図もピンとこない。 心エコーに、Dダイマー、BNP(脳性ナトリウム利尿ペプチド)、呼吸機能の検査を行いました。…
原因不明の小児の急性肝炎、かかりつけ医ができること (日経BP)
2021年秋より、世界各地で原因不明の小児の急性肝炎が相次いで報告されている。厚生労働省による6月23日までのわが国での報告症例数は累計62人。流行とまではいえない現状だが、小児の急性肝炎はどのように疑い、どの時点で専門医に紹介すればよいのか。日本小児肝臓研究会監事で近畿大小児科研究員の……