フェラーリ、残り2周の燃料補給でまたしても勝利を逃す。燃費戦略は「かなり無理があった」/第4戦LMGTEプロ

 7月10日に行われたWEC世界耐久選手権第4戦『モンツァ6時間レース』のLMGTEプロクラスを制したのは、最後の2周で大逆転を飾ったコルベット・レーシングの64号車シボレー・コルベットC8.R(トミー・ミルナー/ニック・タンディ)だった。

 それまでレースをリードしていたAFコルセの52号車フェラーリ488 GTE Evo(ミゲル・モリーナ/アントニオ・フォコ)は、最後までレースを走り切る燃料がなく、残り2周となったところで燃料スプラッシュのためのピットへと向かい、数秒後ろを走っていたコルベットに勝利が転がり込んだ形だ。

泣きっ面に蜂。2台リタイアのコルベット、LMP2との接触は「受け入れられない」/ル・マン24時間

 6月11〜12日にフランス、ル・マンのサルト・サーキットで行われた第90回ル・マン24時間レースで、10年以上ぶりに2台そろってのリタイアを喫したLMGTEプロクラスのコルベット・レーシング。首位争いのなか、LMP2車両にヒットされレースを終えた64号車シボレー・コルベットC8.Rのアレクサンダー・シムズは、「トロフィーに手をかけたような気がした」と語っている。