BMWのLMDh車両、バルセロナとアラゴンで走行後に渡米。セブリングでの24時間テストに参加へ

 BMWが開発中のLMDh車両『BMW M ハイブリッド V8』は、2023年にIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権のGTPクラスに、そして2024年にはWEC世界耐久選手権のハイパーカークラスへと参戦する。

 2023年1月、IMSA開幕戦デイトナ24時間レースでのデビューへ向け、7月にはシャシーパートナーであるダラーラ社があるイタリア・バラーノでシェイクダウンを行ったことを明らかにしているが、陣営はこのあと、スペインのバルセロナ・カタルーニャサーキットと、モーターランド・アラゴンでテスト走行を行い、その後M ハイブリッドV8を米国へと送り込む予定だという。

WEC富士の暫定エントリーリストが発表。ニック・キャシディ欠場、代役はダビデ・リゴン

 9月9日から11日にかけて、静岡県の富士スピードウェイで開催される、2022年WEC世界耐久選手権第5戦『富士6時間耐久レース』の暫定エントリーリストが公開された。7月21日付で発表されたリストでは、4クラス合計36台の参加が明らかになっている。

 ル・マン覇者でありシリーズチャンピオンでもあるTOYOTA GAZOO Racingが、2台のトヨタGR010ハイブリッドを走らせているハイパーカークラスでは、前戦モンツァでデビューを飾ったプジョー・トタルエンジーズのプジョー9X8も2台揃って登場予定だ。

キャデラックLMDhは「すでにDPiと近いレベル」とブルデー。開発初期テストでの感触に好印象

 チップ・ガナッシ・レーシング(CGR)のセバスチャン・ブルデーは、現在キャデラック陣営が開発している新型LMDhマシンが「すでに(現行レースカーと同じ)ウインドウにいる」と感じており、車重の増加とハイブリッドパワーという違いがあるにもかかわらず、キャデラックDPi-V.Rと大きな違いが感じられないことを認めた。

 CGRから2022年のIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権DPiクラスに参戦しているブルデーは先月、セブリング・インターナショナル・レースウェイで行われたダラーラ製プロトタイプカーの開発テストに参加。そこで実際にマシンを走らせた彼は、まだ開発の初期段階であるにもかかわらず、ポジティブな印象を受けたという。

BMWがチームWRTとの契約を発表。LMDh車両で2024年WECハイパーカークラスに参戦へ

 BMWは8月2日、2024年のWEC世界耐久選手権ハイパーカークラスにおいて、チームWRTがBMWのファクトリーLMDhプログラムを運営すると発表した。

 この日の朝、チームWRTは13年にわたり手を組んできたアウディとの提携終了を発表していた。WRTは新たにBMWと契約を結び、現在開発中の『BMW MハイブリッドV8』をWECに投入、シリーズ制覇とル・マン24時間レースでの総合優勝を目指すことになる。

 なお、WRTがLMDh契約に付随して、GTのレースプログラムもBMW M4 GT3へと移行させるかどうかは未定となっている。

ル・マン24時間の“2倍ポイント制”は妥当か。「後半3戦が台無し」と訴えるフィリペ・アルバカーキ

 ユナイテッド・オートスポーツUSAからWEC世界耐久選手権に参戦するフィリペ・アルバカーキは、ル・マン24時間レースで与えられる通常の2倍のポイントが、WECの残りのシーズンのタイトル争いを「台無しにしている」と表現し、ポイントシステムの変更を求めている。

BMW、2024年にWEC/ル・マン復帰へ。来季デビュー新型LMDhのシェイクダウンも完了

 7月26日、BMWは、2024年からWEC世界耐久選手権のハイパーカークラスに新型LMDhマシンで参戦することを確認した。また、あわせて2023年のIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権でデビューし、2年目にはWEC/ル・マン24時間にも投入する『BMW MハイブリッドV8』のシェイクダウンをイタリア、バラーノで実施したことを明らかにした。

 ドイツのメーカーがル・マン24時間レースの総合優勝を目指すためのWECプログラムは、数カ月前から評価が行われてきた。

LMDh&GT3化で予想される”グリッド争奪戦”「ACOの采配が気になる」【BMWモータースポーツ代表に聞く/後編】

 去る6月6日、2023年デビュー予定の新型LMDh車両『BMW M ハイブリッドV8』を正式発表したBMW。彼らはチームRLLと組みワークス車両2台体制でIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権GTPクラスへの参戦を予定している。

 現在噂されているWEC世界耐久選手権への参戦可能性を中心に聞いたインタビュー前編に続き、この後編ではBMWモータースポーツのアンドレアス・ルース代表に、LMDhの参戦体制やドライバー起用、WECのGTクラスの“GT3化”などについて聞く。

バイコレス改めヴァンウォールLMH、2日間のテストを実施「非常にポジティブ」とレース責任者

 バイコレス製のヴァンウォール・バンダーベルLMHは今週、ドイツ・ラウジッツリンクで2日間のテストを行いレーストラックに戻った。このテストについて、バイコレス・レーシングのオペレーション部門トップは「非常にポジティブ」であったと述べている。

 バイコレスのボリス・バーメスによると、トム・ディルマンがドライブするノンハイブリッド仕様のプロトタイプは、晴天に恵まれ暑くなったコンディションのなか、水曜日と木曜日に「270周以上(約938kmに相当)」をこなしたという。

WEC富士、暫定スケジュール発表。人気のキャンプパッケージを含む前売り観戦券は7月28日より発売

 7月28日、富士スピードウェイは、2022年9月9~11日に開催されるWEC世界耐久選手権第5戦『富士6時間耐久レース』の各種前売観戦券を、7月28日10時より全国のローソン、ミニストップの店頭端末およびローチケ、FSWオンラインチケット(https://fsw-ticket.com/)にて順次発売すると発表した。また9日(金)から11日(日)にかけての暫定タイムスケジュールを明らかにしている。

 ル・マン24時間レースを中心に世界中を転戦するスポーツカーレースシリーズが2019年以来、3年ぶりに日本へ戻ってくる。その戦いの舞台となるのは、“WEC富士”でお馴染みの富士スピードウェイだ。

アンドレア・カルダレッリとミルコ・ボルトロッティがランボルギーニLMDhドライバーに選出

 ランボルギーニは7月21日、2024年からWEC世界耐久選手権と、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権に参戦するLMDh車両のドライバーとして、アンドレア・カルダレッリとミルコ・ボルトロッティの名前を発表した。

 ふたりのイタリア人ドライバーは、長年ランボルギーニ・スクアドラ・コルセのファクトリードライバーとして世界中のカテゴリーで活動しており、近年のランボルギーニ・ウラカンGT3の成功に極めて重要な役割を担ってきた。