WorldRX世界ラリークロス選手権で、今季2022年より導入される電動最高峰“RX1e”クラスへの参戦を表明するフォルクスワーゲン・ディーラーチーム・バウハウスことクリストファーソン・モータースポーツ(KMS)は、言わずと知れた“4冠王者”のヨハン・クリストファーソンを含めたドライバーラインアップを発表。絶対エースの僚友としてEuroRX優勝経験を持つオーレ・クリスチャン・ベイビーに加え、ストックホルム生まれのティーンエイジャー、グスタフ・ベリストロームの起用をアナウンスした。
DRR JCのアンドレアス・バッケルドが初勝利。初参戦クリストファーソンも表彰台に/NitroRX第2戦
北米発の新生ラリークロス選手権として、2022-23年の年またぎによるグローバル戦へと発展を遂げた『Nitro Rallycross(ナイトロ・ラリークロス/NitroRX)』第2戦が、北欧スウェーデンのストレングネース特設トラックで開催され、ドレイヤー&レインボールド・レーシング・ウィズ・JCレーステクニーク(DRR JC)から参戦のアンドレアス・バッケルドが、開幕戦ウイナーの僚友ロビン・ラーソンを従えシリーズ初優勝。この結果、DRR JCは全8台出走のファイナルで1-2-3-4-5フィニッシュを達成し、初参戦のWorldRX世界ラリークロス選手権“4冠王者”ヨハン・クリストファーソンも3位初表彰台を獲得している。
北米開催の選手権で初代シリーズチャンピオンにも輝くトラビス・パストラーナを発起人に、創設2年目となる2022年から当初計画どおり“グローバル・チャンピオンシップ”へと変貌を遂げたNitroRXは、モーター出力約800kW(約1070PS)、最大トルク1100Nmを誇り、0-100km/h加速はわずか1.4秒をマークするワンメイク・フルエレクトリックSUVによる『グループE』クラスを最高峰に据えた。
ガナッシ・ハマーが待望の初優勝、RXRはダブルヘッダーで挽回し通算5勝目/エクストリームE第2&3戦
2022年よりFIA国際自動車連盟のインターナショナル・シリーズに昇格した電動オフロード選手権『Extreme E(エクストリームE)』第2/3戦“Island X Prix”が、長らくの開催延期を経て7月6~7日と同9~10日にダブルヘッダー戦として開催され、電動『HAMMER(ハマー)』で参戦のチップ・ガナッシ・レーシング(CGR)カイル・ルデュック/サラ・プライス組が、初戦でライバルの失格騒動にも助けられシリーズ初優勝を達成。
続く第3戦では、ニコ・ ロズベルグ率いる初代王者ロズベルグXレーシング(RXR)のヨハン・クリストファーソン/ミカエラ-アーリン・コチュリンスキー組が定位置にカムバックし、シリーズ通算5勝目を手にしている。
土曜首位オリバー・ソルベルグが決勝制圧も、車両規定違反でマルクランドが勝利/EuroRX1第2戦
7月2~3日にスウェーデンの“聖地”ホーリエスで開催された同地伝統のイベント“Magic Weekend(マジック・ウイークエンド)”にて、実質的トップカテゴリーとして争われたFIA格式欧州選手権のFIAヨーロピアン・ …
ニコ・ロズベルグ、エクストリームE第2戦ダブルヘッダーを前にF1引退以来初のテストを実施
ワンメイクの電動オフロード選手権、エクストリームEで初代王者に輝いたロズベルグXレーシング(RXR)は、地元ドイツで実施したプライベートテストにおいて、ついに2016年F1ワールドチャンピオンのドライブを実現させた。文字どおりチーム創設者兼CEOを務めるニコ・ロズベルグがシリーズ専用ワンメイク車両の『オデッセイ21』のシートに収まり、F1引退以来初となる電動オフロード車両のテストドライブを堪能した。
2016年のF1タイトル獲得を経て、レースからの引退を宣言したロズベルグは、持続可能性をテーマに掲げた業態の起業家兼投資家としてのキャリアに乗り出していた。それ以来、現在36歳を迎えるロズベルグは、F1ファンに対し自身のシミュレーター上でトラック攻略の技を披露することはあったものの、レースカーのステアリングホイールを握る機会は滅多にないままとなっていた。
2021年EuroRX1王者のバッケルド、EKSのアウディで北欧2戦に復帰。クリストファーソンも並行参戦へ
WorldRX世界ラリークロス選手権の登竜門でもあるFIAヨーロピアン・ラリークロス・チャンピオンシップ(EuroRX1)で、2021年にチャンピオンを獲得したアンドレアス・バッケルドが、今季も同クラスでの「未完のビジネス」完遂に向け始動。自身が3年前にもステアリングを握ったアウディS1 EKS RXクワトロで、第2戦のスウェーデンと第3戦の地元ノルウェー戦に出場すると表明した。
また、WorldRXで4度のタイトル獲得経験を持つ“絶対王者”ヨハン・クリストファーソンも、電動化初年度を前に地元の“聖地”ホーリエス戦で内燃機関搭載の愛機フォルクスワーゲン・ポロGTIをドライブし、強豪25台が集結するEuroRX1でのひと暴れを誓った。