レッドブル&HRC密着:Q3終盤に黄旗でポールを逃したフェルスタッペン。2番手から昨年逃した優勝を狙う

 レッドブルとマックス・フェルスタッペンにとって、F1イギリスGPは特別なグランプリだ。それは、チームのファクトリーがシルバーストンから車で約30分のミルトンキーンズにあるという理由だけではない。昨年のイギリスGPで失ったものを今年こそ取り返しに来たからだ。

 昨年、フェルスタッペンはチャンピオンシップで2位ルイス・ハミルトン(メルセデス)に32点差をつけてシルバーストンに乗り込み、F1史上初となったスプリント予選を制してポールポジションから日曜日のレースをスタートした。しかし、オープニングラップでフェルスタッペンとハミルトンは接触し、フェルスタッペンはリタイア。ハミルトンが優勝したため、その差が一気に縮まり、その後の大混戦となる布石となった。

ペレス予選4番手「マシンの問題を解明したから、決勝では強さを発揮できるはず」レッドブル/F1第10戦

 2022年F1イギリスGPの土曜予選で、レッドブルのセルジオ・ペレスは4番手だった。

■セルジオ・ペレス(オラクル・レッドブル・レーシング)
FP3 2番手(1分28秒311:ソフトタイヤ/21周)
予選 4番手(Q1=6番手1分40秒521:インターミディエイトタイヤ/Q2=8番手1分42秒513:インターミディエイトタイヤ/:Q3=4番手1分41秒616:インターミディエイトタイヤ)

 変わりやすいコンディションのなかで、僕たちチームは良い結果を出すことができた。僕自身はもっと上位に行きたかったし、完全に満足しているわけではない。それでもこの位置からでも戦えるので、明日を楽しみにしている。

【F1第10戦イギリスGP予選】雨の中、フェラーリのサインツ 初のポールポジション獲得 フェルスタッペン2位、ルクレールが3位

シルバーストーンでフェラーリがポールポジション: ウェットコンディションでマックス フェルスタッペンとシャルル ルクレールを抑えて、カルロス サインツ初のポールポジション獲得。メルセデスは依然予選での結果が振るわない。 […]

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レッドブル&HRC密着:アップデートされたフロアを損傷。ダウンフォース不足で走行も「全体的にはうまくいっている」

 F1第10戦イギリスGPの金曜日の午後1時、フリー走行1回目が始まる直前になって、シルバーストンの上空に灰色の雲が垂れ込め、雨が降り出した。そのため、レッドブルの2台はしばらくガレージにとどまった。シルバーストンは雨が降りやすく、雨用のタイヤを温存するためだったと思われる。

 結局、レッドブルはマックス・フェルスタッペンとセルジオ・ペレスがそれぞれインターミディエイトタイヤで1周、ドライタイヤで2周したにとどまった。

ペレス困惑「シミュレーションとはマシンが全然違っていた。何とか自信を取り戻したい」レッドブル/F1第10戦金曜

 2022年F1イギリスGPの金曜、レッドブルのセルジオ・ペレスはフリー走行1=12番手(ノータイム)/2=7番手だった。FP2ではカルロス・サインツ(フェラーリ)の最速タイムと0.811秒差、チームメイトのマックス・フェルスタッペンとは0.604秒差だった。

■セルジオ・ペレス(オラクル・レッドブル・レーシング)
フリー走行1=12番手(ノータイム/3周)/2=7番手(1分29秒753:ソフトタイヤ/17周)

フェルスタッペン初日4番手「何をすべきか分かっている」アップデート導入もバランスが決まらず異音の問題も/F1第10戦

 2022年F1イギリスGPの金曜、レッドブルのマックス・フェルスタッペンはフリー走行1=20番手(ノータイム)/2=4番手だった。

 今回レッドブルは、エンジンカバー、フロアなどにアップデートを加えているが、FP1はウエットコンディションでスタートしたため、評価作業を進めることはできなかった。フェルスタッペンは、セッション中盤にインターミディエイトタイヤ、終盤にソフトタイヤで合計3周するにとどまり、タイムは出さなかった。

元F1王者ハッキネン、好結果を残すペレスを評価も「パフォーマンスには一貫性がない」と指摘

 2度のF1世界チャンピオンであるミカ・ハッキネンは、レッドブルの新世代マシンはセルジオ・ペレスに合っていると述べているが、ペレスのパフォーマンスは、世界タイトルをかけて持続的にマックス・フェルスタッペンと争うにはまだ一貫性がなさすぎるという。

 ペレスは今シーズン間違いなくレベルを上げているが、それでもフェルスタッペンの6勝に対し1勝しか上げておらず、今週のF1第10戦イギリスGPを前にしてドライバーズ選手権では46ポイント差をつけられている。

【F1チーム代表の現場事情:レッドブル】順風満帆。最強時代を取り戻しつつあるホーナーの余裕

 大きな責任を担うF1チーム首脳陣は、さまざまな問題に対処しながら毎レースウイークエンドを過ごしている。チームボスひとりひとりのコメントや行動から、直面している問題や彼のキャラクターを知ることができる。今回は、レッドブル・レーシングの代表クリスチャン・ホーナーに注目した。

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 クリスチャン・ホーナーにとって、今、すべてがこれ以上ないほどうまくいっている。

 カナダGPでレッドブルは6連勝を飾り、今シーズンがその歴史のなかで最強の一年となる可能性がますます高まってきている。ここまでの9戦で勝利は難しいと思われたのは、フェラーリのシャルル・ルクレールが圧勝したオーストラリアGPだけだ。4年連続となるダブルチャンピオンを獲得したころの強さを思い出す。V8時代が終わる2013年は19戦中13勝を挙げ、シーズン後半には9連勝を達成した。

レッドブルF1から外されたビップスに対し、ハイテックが活動継続をサポート。F2は「差別的発言は容認できない」と批判

 レッドブル・レーシングのジュニアドライバーでテスト&リザーブドライバーを務めたユーリ・ビップスはオンラインゲームの最中に人種差別的な言葉を使ったことで、レッドブルからテスト&リザーブドライバー契約を打ち切られた。レッドブルのサポートのもとで参戦してきたF2での活動を継続することも難しいものとみられていたが、所属するハイテックGPは、6月29日、当初の契約を維持してビップスを今シーズンいっぱい乗せる旨の発表を行った。これに対し、F2は批判的なコメントを発表している。