三島由紀夫の『太陽と鉄』を読んで「身体の言語」を学んだ | 鍛えることで「自分が身体の主」になる

「疑わしげな横目で自らの行動を眺めつつ、彼は自分の身体と少し距離をとって生きていた」 孤独な日常生活に浸る人物、ダフィについて、作家のジェイムズ・ジョイスはこのように描写している。ダフィとは、アイルランドの中流階級を描いた『ダブリン市民』に収録された短編集に登場する人物だ。彼は思想をともに育む仲間…

「人は成功すれば外側が充実し、失敗すれば内側が成熟する」 『ジーニアス・ファインダー』著者が語る「自分」という考え方

大人の自分らしいライフシフトを支援する「ジーニアス・ファインダー」は、30代40代に向けて実践法を伝える無料セミナーを開催しています。今回はその中から「30代・40代。“悪くない”を抜け出して“ほんとうの”自分を生きたいあなたへ。最高の人生のつくりかた」の模様をお届けします。最終回の本記事では、後半の山口揚…

東浩紀と上田洋子に聞く 教養とは何か?②

ゲンロンの東浩紀さんと上田洋子さんに聞く「教養とは何か?」。前編の①では、教養は何かの役に立つものでもなければ、必要に迫られて身につけるものでもない……そんな話をお聞きしたが、それでは教養とはいったいなんのためにあるのか? 核心部分に迫る後編の②をお届けする。 撮影:吉村 永 教養はなんのためにある? ―…

アメリカにおける「自己啓発本」出版史に関する文化論的研究

アメリカ及び日本で人気の高い自己啓発本の誕生経緯と発展経緯について調査・研究を行い、その成果は "American and Japanese Self-Help Literature" と題し Oxford Research Encyclopedia に掲載された。 またこれに加え、19世紀半ばのアメリカで流行し、自己啓発思想を誘発する契機となった「精神療法」についての論考…

千葉雅也×荘子itが語る、芸術的な人生の作り方 「異端的でありながら明るく生きる」

千葉雅也『現代思想入門』(講談社現代新書) 哲学者の千葉雅也が、デリダ、ドゥルーズ、フーコーといった現代思想の代表的な哲学者の思考術をわかりやすく解説した新書『現代思想入門』(講談社現代新書)がヒット中だ。「人生が変わる哲学。」をキャッチコピーとした同書は、現代思想を扱いながらも実生活に即した考え…

東工大・上田紀行副学長「リベラルアーツ教育導入で何が変わったか」|知りたい 聞きたい キーパーソンに問う|朝日新聞EduA

(うえだ・のりゆき)東京大学教養学部卒、同大学院総合文化研究科博士課程単位取得退学。博士(医学)。愛媛大学助教授を経て、1996年、東京工業大学大学院社会理工学研究科助教授。2012年、リベラルアーツセンター教授。16年、リベラルアーツ研究教育院長。22年4月から副学長(文理共創戦略担当)。専門は文化人類学。…

きちんとした文章を書かないといけない、なんてない。|千葉 雅也

哲学者であり作家としても活動している千葉雅也さんは、長年「書けない」悩みと対峙(たいじ)し続けてきた。 近年はSNSやブログなど、自分の言葉をアウトプットできる機会が増えた。そういった自己発信の場以外でも、企画書や取引先へのメールなど、「書く」という行為は私たちの生活と密接している。「書けない」悩み…

「意識があると言われたAI」と「Googleの技術者」の公開された会話内容 – ナゾロジー

職を賭けてまで主張したのには理由がありました。 Googleの技術者であるルモワン氏は、同社が開発しているAI「LaMDA(ラムダ)」に感情が生まれたと訴え、その証拠としてラムダとの会話を会社幹部200人にメールで送信しました。 しかし、Googleではそんなことあるわけないと、否定的な意見しかもらえなかったため、彼は…