完走から10カ月、ふたたびル・マンを訪れた青木拓磨「僕にとって特別な場所。またレースに出たい」

 1998年にテスト走行中に起きた不慮の事故により脊髄損傷を負い、下半身不随になるという悲劇に襲われるも、翌年にはホンダ・レーシングの二輪の助監督として車椅子で復帰。その後も不屈の精神で四輪レーサーとしての夢を追い続け、世界で活躍し続ける一方で、バイクや自動車の楽しさを伝えるべく、日本各地を精力的に飛び回る多忙な日々を送る青木拓磨。

 2021年にはついに長年の夢であり、念願だったル・マン24時間レースにイノベーティブカークラスから初参戦し、ハンドドライブ仕様のLMP2カーを駆り完走を遂げたシーンはまだ記憶に新しい。そんな彼が今年6月に開催されたル・マンのパドックに車椅子を軽快に操ってふたたび姿を現したとあり、改めてル・マンへの想いを聞いた。

元WGPライダーの青木拓磨がBMW M2 CSレーシングでGTワールドチャレンジ・アジア富士戦に参戦へ

 7月14日、元二輪WGPライダーで、24歳の若さで脊髄を損傷し下半身不随となった青木拓磨が、7月22〜24日に富士スピードウェイで開催されるファナテック・GTワールドチャレンジ・アジア・パワード・バイ・AWS第3戦に、Regal Top Racing with TAKUMAから高橋裕史と組みBMW M2 CSレーシングで参戦することになった。