ヒョンデのスニネン、WRC2トップフィニッシュも失格に。パーツの重量不足が発覚/WRCフィンランド

 8月4~7日に開催されたWRC世界ラリー選手権第8戦『ラリー・フィンランド』において、WRC2クラスでトップフィニッシュしたテーム・スニネン(ヒョンデi20 Nラリー2)は、彼がドライブした車両にレギュレーション違反が見つかったため失格となった。

 ヒョンデ・モータースポーツNからWRCのプレミアサポートカテゴリーに参戦し見事、母国フィンランドで今季初優勝を飾ったと思われたスニネンだったが、無情にもその結果は取り消されることとなった。失格の裁定はイベント後の車検とユバスキュラでの公聴会を経て決定されている。

悔しい6位。WRC“地元戦”で入賞の勝田貴元「求めていた結果が得られず、満足できていない」

 8月4日から7日にかけて、北欧フィンランドのユバスキュラを中心に開催されたWRC世界ラリー選手権第8戦ラリー・フィンランド。“第2のホームラリー”といえるこのイベントにTOYOTA GAZOO Racing WRTネクストジェネレーションから出場し、総合6位入賞を果たした勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1)がラリー終了の翌日、TOYOTA GAZOO Racing主催のオンライン取材会に出席。自身の戦いを振り返った。

 ラリー・フィンランドは、シリーズ屈指の高速グラベル(未舗装路)ラリーとして知られ、WRCのトップドライバーたちからも高い人気を集めている。また、勝田が所属するTOYOTA GAZOO Racing WRTにとっては、開催地がチームの拠点があるユバスキュラであることから“ホームラリー”として位置づけられている。それは日本を離れユバスキュラに移り住んで6年になる勝田にとっても同様だ。

【動画】3回転のクラッシュ後も諦めない! トヨタのラッピがゴーグル姿で掴んだ母国ラリー表彰台

「何が何でも母国ラリーの表彰台を掴み取る」その執念が実ったポディウムフィニッシュだった。

 8月4~7日に開催されたWRC世界ラリー選手権第8戦『ラリー・フィンランド』の最終パワーステージ、SS22に登場したエサペッカ・ラッピ(TOYOTA GAZOO Racing WRT)のトヨタGRヤリス・ラリー1は、本来あるはずのフロントウインドウがなく、Aピラー周りの外装やルーフは歪み、リヤウイングも損傷していた。

勝田貴元、超高速グラベルで争われた“第2のホームラリー”で6位入賞/WRCフィンランド

 8月4日から7日にかけて、北欧のフィンランドで2022年WRC世界ラリー選手権第8戦『ラリー・フィンランド』が開催された。地元ユバスキュラにサービスパークが置かれた同イベントに、TOYOTA GAZOO Racing WRTネクストジェネレーションから出場した勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)は総合6位入賞を果たし選手権ポイントを獲得した。

 ラリー・フィンランドは、シリーズでも指折りのハイスピードラリーだ。チャレンジングなグラベル(未舗装路)ステージはドライバーたちの人気も高いが、その特性ゆえにタイム差がつきにくいことで知られる。フィンランド在住6年となる勝田にとって、このイベントは“第2のホームラリー”といえるもの。しかし、これまでの大会ではなかなか納得できる結果を残すことができていない。

トヨタ、地元出身のロバンペラ&ラッピがW表彰台獲得。両選手権のリードを拡げる/WRCフィンランド

 8月7日、2022年WRC世界ラリー選手権第8戦『ラリー・フィンランド』の競技最終日がユバスキュラのサービスパークを中心に行われ、“ホームラリー”に臨んだTOYOTA GAZOO Racing WRTはカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)が総合2位、エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム組(トヨタGRヤリス・ラリー1)が総合3位表彰台を獲得した。

 また、チームメイトのエルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)も総合4位でフィニッシュ。TOYOTA GAZOO Racing WRTネクストジェネレーションから出場の勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)も総合6位に入った。

今季2勝目マークのタナク「僕たちに希望が与えられた」/WRC第8戦フィンランド デイ4後コメント

 8月7日、フィンランドのユバスキュラを中心に開催されたWRC世界ラリー選手権第8戦『ラリー・フィンランド』の競技最終日、デイ4のSS19~22が行われ、カッレ・ロバンペラ(トヨタGRヤリス・ラリー1)との一騎打ちとなった首位争いを制したオット・タナク(ヒョンデi20 Nラリー1)が総合優勝を飾った。4日(木)から計4日間にわたるラリーの全日程を終えたMスポーツ・フォード、ヒョンデ、トヨタの各陣営からドライバーコメントが発表されている。

■Mスポーツ・フォードWRT

地元フィンランド勢が奮闘も一歩及ばず「もうひとつのホーム、ラリージャパンでは必ず」豊田章男氏コメント全文

 WRC世界ラリー選手権第8戦『ラリー・フィンランド』閉幕後の8月8日、トヨタ自動車の社長でありTOYOTA GAZOO Racingのチームオーナーでもある豊田章男氏が、“ホームラリー”でダブル表彰台を獲得したトヨタWRCチームの活躍に対してコメントを発表した。

 例年どおり、ラリー・フィンランドの拠点となったユバスキュラは、ヤリ-マティ・ラトバラ率いるTOYOTA GAZOO Racing WRTのヘッドクォーターがある土地だ。これは同ラウンドがトヨタにとってホームラリーのひとつであることを意味する。

【順位結果】2022年WRC第8戦フィンランド SS22後

 8月7日、フィンランドのユバスキュラを中心に開催されたWRC世界ラリー選手権第8戦『ラリー・フィンランド』の競技最終日、デイ4のSS19~22が行われ、カッレ・ロバンペラ(トヨタGRヤリス・ラリー1)との一騎打ちとなった首位争いを制したオット・タナク(ヒョンデi20 Nラリー1)が総合優勝を飾った。日本人WRCドライバーの勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1)は総合6位でフィニッシュしている。

■2022年WRC世界ラリー選手権第8戦ラリー・フィンランド結果 SS22後

ヒョンデのタナク、ロバンペラとの一騎打ちを制しWRCフィンランド3勝目。勝田は6位入賞

 8月7日、フィンランドのユバスキュラを中心に開催されたWRC世界ラリー選手権第8戦『ラリー・フィンランド』の競技最終日、デイ4のSS19~22が行われ、カッレ・ロバンペラ(トヨタGRヤリス・ラリー1)との一騎打ちとなった首位争いを制したオット・タナク(ヒョンデi20 Nラリー1)が総合優勝を飾った。日本人WRCドライバーの勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1)は総合6位でフィニッシュしている。

 TOYOTA GAZOO Racing WRTのヘッドクォーターがあるユバスキュラにサービスパークが置かれることから、トヨタにとっては“ホームイベント”となる今戦。4日木曜に開幕したラリーはそのトヨタに所属するフィンランド出身ドライバーたちが速さを見せたが、それに匹敵するスピードと安定感で序盤からリードしたのはエストニア出身のタナクだった。

トヨタ、8本中7SSで最速タイムを記録。ロバンペラが最終日を前にタナクに迫る/WRC第8戦

 8月6日、WRC世界ラリー選手権第8戦『ラリー・フィンランド』の競技3日目が、ユバスキュラのサービスパークを中心に行われ、TOYOTA GAZOO Racing WRTはカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)が総合2番手に順位を上げた。総合3番手にはチームメイトのエサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム組(トヨタGRヤリス・ラリー1)が、総合4番手にエルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)が続いている。TOYOTA GAZOO Racing WRT Next Generationから出場の勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)は総合6番手だ。

 トヨタチームの“ホームイベント”であるラリー・フィンランドのデイ3は、サービスパークの南側に位置するヤムサ周辺の森林地帯に設定されたグラベル(未舗装路)ステージで争われた。4本のSSの合計距離が150.30kmと、今大会最長となった6日土曜は、午前中に強い雨が降りステージは全体的にウェットコンディションに。午後には天候が回復したものの、路面は湿っているところが多くみられた。