トヨタ、地元出身のロバンペラ&ラッピがW表彰台獲得。両選手権のリードを拡げる/WRCフィンランド

 8月7日、2022年WRC世界ラリー選手権第8戦『ラリー・フィンランド』の競技最終日がユバスキュラのサービスパークを中心に行われ、“ホームラリー”に臨んだTOYOTA GAZOO Racing WRTはカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)が総合2位、エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム組(トヨタGRヤリス・ラリー1)が総合3位表彰台を獲得した。

 また、チームメイトのエルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)も総合4位でフィニッシュ。TOYOTA GAZOO Racing WRTネクストジェネレーションから出場の勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)も総合6位に入った。

地元フィンランド勢が奮闘も一歩及ばず「もうひとつのホーム、ラリージャパンでは必ず」豊田章男氏コメント全文

 WRC世界ラリー選手権第8戦『ラリー・フィンランド』閉幕後の8月8日、トヨタ自動車の社長でありTOYOTA GAZOO Racingのチームオーナーでもある豊田章男氏が、“ホームラリー”でダブル表彰台を獲得したトヨタWRCチームの活躍に対してコメントを発表した。

 例年どおり、ラリー・フィンランドの拠点となったユバスキュラは、ヤリ-マティ・ラトバラ率いるTOYOTA GAZOO Racing WRTのヘッドクォーターがある土地だ。これは同ラウンドがトヨタにとってホームラリーのひとつであることを意味する。

トヨタ、8本中7SSで最速タイムを記録。ロバンペラが最終日を前にタナクに迫る/WRC第8戦

 8月6日、WRC世界ラリー選手権第8戦『ラリー・フィンランド』の競技3日目が、ユバスキュラのサービスパークを中心に行われ、TOYOTA GAZOO Racing WRTはカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)が総合2番手に順位を上げた。総合3番手にはチームメイトのエサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム組(トヨタGRヤリス・ラリー1)が、総合4番手にエルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)が続いている。TOYOTA GAZOO Racing WRT Next Generationから出場の勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)は総合6番手だ。

 トヨタチームの“ホームイベント”であるラリー・フィンランドのデイ3は、サービスパークの南側に位置するヤムサ周辺の森林地帯に設定されたグラベル(未舗装路)ステージで争われた。4本のSSの合計距離が150.30kmと、今大会最長となった6日土曜は、午前中に強い雨が降りステージは全体的にウェットコンディションに。午後には天候が回復したものの、路面は湿っているところが多くみられた。

トヨタ、デイ2はラッピが僅差の2番手に。ラトバラ「優勝争いができる好位置にいる」/WRCフィンランド

 8月5日、WRC世界ラリー選手権第8戦『ラリー・フィンランド』の競技2日目デイ2が、ユバスキュラのサービスパークを中心に行われた。トヨタGRヤリス・ラリー1で最高峰クラスに参戦しているTOYOTA GAZOO Racing WRTは、エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム組が総合2番手、エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組が総合3位番手、カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組が総合4番手につけた。また、TOYOTA GAZOO RacingWRTネクストジェネレーションから出場の勝田貴元/アーロン・ジョンストン組も総合6番手につけている。

 今季第8戦フィンランドのデイ2は、キャンセルされたSS5を除く計8本のステージが行なわれ、午前中はサービスパークの北側エリアが、午後は西側エリアとユバスキュラの市街地が戦いの舞台となった。日中の気温は30度前後まで上昇。ステージはドライコンディションとなったが、夕方になると天気一転して下り坂となり、一時的に小雨も落ち路面を濡らしている。

勝田貴元、チームのホームで初日3番手「素晴らしい週末が始まった」とラトバラ/WRC第8戦

 8月4日、2022年シーズン後半戦のオープニングイベントとなるWRC世界ラリー選手権第8戦『ラリー・フィンランド』が開幕した。競技初日はラリーの拠点となるユバスキュラの市街地でSS1が行われ、サテライトチームのTOYOTA GAZOO Racing WRTネクストジェネレーションからシリーズにフル参戦している勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)が総合3番手につけた。

 また、TOYOTA GAZOO Racing WRTのカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)が僅差の総合4番手で続き、チームメイトのエルフィン・エバンス/スコット・マーティン組が総合6番手に。ロバンペラ組と同様に、母国凱旋ラリーを戦うエサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム組(トヨタGRヤリス・ラリー1)は総合7番手につけている。

母国でラリー1デビューのフッツネン「本当にエキサイティング!」/2022WRC第8戦 事前コメント

 8月4日から7日にかけて、北欧フィンランドのユバスキュラを舞台にWRC世界ラリー選手権第8戦『ラリー・フィンランド』が開催される。2022年シーズン後半戦のオープニングとなる“超高速”グラベル(未舗装路)イベントに向けて、シリーズに参戦しているトヨタ、ヒョンデ、Mスポーツ・フォードの3陣営から、今戦に出場するドライバーたちのプレビューコメントが発表されている。

■Mスポーツ・フォードWRT

トヨタ、WRCフィンランドで目指すは5連覇と今季6勝目「真のホームであり、特別な一戦」とラトバラ

 TOYOTA GAZOO Racing WRTは、8月4日から7日にかけて、フィンランドのユバスキュラを中心に開催される2022年WRC世界ラリー選手権第8戦『ラリー・フィンランド』に参戦し、大会5連覇と今季6度目となる総合優勝を目指す。

 第8戦フィンランドでトヨタGRヤリス・ラリー1をドライブするのは、エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組、カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組、エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム組の3ペアだ。また、サテライトチームのTOYOTA GAZOO Racing WRTネクストジェネレーションからは、開幕戦から連続入賞を継続している勝田貴元/アーロン・ジョンストン組が、同じくトヨタGRヤリス・ラリー1で出場する。

トヨタのラッピ、母国フィンランドの目標は表彰台「エストニアの経験が役に立つ」/WRC第8戦

 TOYOTA GAZOO Racing WRTのエサペッカ・ラッピは、8月4~7日に母国フィンランドで開催されるWRC世界ラリー選手権第8戦『ラリー・フィンランド』で、ふたたびポディウムに登ることを目指している。

 2019年以来、初めてファクトリーカーでWRC母国ラウンドに臨むラッピにとって、ラリー・フィンランドの表彰台は未知の場所ではない。彼は2017年にトヨタ・ヤリスWRCをドライブし、キャリア唯一の優勝を果たしだけでなく、その2年後にはシトロエンC3 WRCを駆り総合2位となった。

【動画】2022WRC第7戦エストニア ダイジェスト

 7月14から17日にかけて、東欧のエストニアでWRC世界ラリー選手権第7戦『ラリー・エストニア』が行われ、トヨタのカッレ・ロバンペラ(トヨタGRヤリス・ラリー1)が優勝した。21歳のフィンランド人が早くも今季5勝目を飾ったこのイベントのダイジェスト動画が、シリーズのYouTube公式チャンネルをはじめ、ヒョンデ、トヨタの各オフィシャルチャンネルで公開されている。

 次戦のフィンランドと合わせて超高速グラベル(未舗装路)イベント連戦の第1ラウンドとなった、エストニアでのラリーは、連日のように局地的豪雨が路面コンディションを悪化させ選手たちに試練を与えた。

データ上は改善もドライバーの印象は「違和感なし」単純比較ができず、効果が見えづらいWRCカーのアップデート

 7月14日から17日にかけて、東欧エストニアで開催されたWRC世界ラリー選手権第7戦『ラリー・エストニア』。既報のとおり、超高速グラベル(未舗装路)ラリーであるこのラウンドに向け、TOYOTA GAZOO Racing WRTはシリーズ最高峰を戦うマシンである『トヨタGRヤリス・ラリー1』にアップデートを投入した。具体的には、改良されたエンジンと新型リヤウイングが採用されているが、この変化についてラリー後のオンライン・グループインタビューに応じた勝田貴元に話を聞いた。

 自身5度目の出場となったラリー・エストニアで初めて完走を果たし、総合5位フィニッシュにより開幕戦からの連続入賞回数を「7」に伸ばした勝田。彼がドライブするトヨタGRヤリス・ラリー1にも、今回ほかの3台と同様にアップデートが入った。