予選最速男と現役王者、ヒルとサットンが勝利。有望株ジョージ・ギャンブルも初優勝/BTCC第6戦

 7月30~31日にノックヒルでシーズン折り返しの第6戦を迎えたBTCCイギリス・ツーリングカー選手権は、予選ポールポジションを獲得したジェイク・ヒル(MBモータースポーツ・パワード・バイ・ロキット/BMW 330e Mスポーツ)が、オープニングで王者アシュリー・サットン(NAPAレーシングUK/フォード・フォーカスST)との攻防を制して今季2勝目をマーク。しかし続くヒートではチャンピオンが意地を見せ、サットンが今季移籍モーターベース・パフォーマンスでの初勝利を記録してみせた。

 また最終ヒートのレース3では、リバースポールの優位を活かした若手有望株ジョージ・ギャンブル(カーゴッツ・ウィズ・シシリー・モータースポーツ/BMW 330e Mスポーツ)が“ライト・トゥ・フラッグ”でのキャリア初優勝を手にしている。

事故による肺損傷で参戦危機だったロイドが奇跡の大復活。今季初からの連勝を達成/BTCC第5戦

 2022年も折り返しの1戦を迎えたBTCCイギリス・ツーリングカー選手権第5戦が6月25~26日の週末にクロフトで争われ、前戦の大クラッシュで肺へのダメージを負い、今季参戦継続が危ぶまれていたダン・ロイド(ブリストル・ストリート・モータース・ウィズ・エクセラー8・トレードプライスカーズ.com/ヒョンデi30ファストバック Nパフォーマンス)が奇跡の復活劇を演じることに。

 同じくアクシデントの当事者として、全開加速中に突然の“正面衝突”に遭遇しながらも、復活のポールポジションを獲得した4冠王者コリン・ターキントン(チームBMW/BMW 330e Mスポーツ)を退け、オープニングレースでロイドが4年ぶりBTCCでの勝利を飾ると、勢いそのままにレース2も制する連勝劇を達成。

 最終ヒートのレース3は、初戦のサスペンショントラブルから這い上がったゴードン・シェドン(ハルフォーズ・レーシング・ウィズ・カタクリーン/FK8型ホンダ・シビック・タイプR)が復調の今季2勝目を飾っている。

イングラムがヒョンデ初ポールから連勝。大クラッシュのダン・ロイドは今季欠場か/BTCC第4戦

 6月11~12日にオールトンパークで争われたBTCCイギリス・ツーリングカー選手権第4戦は、開幕序盤戦のリーダーボードを率いたトム・イングラム(ブリストル・ストリート・モータース・ウィズ・エクセラー8・トレードプライスカーズ.com/ヒョンデi30ファストバック Nパフォーマンス)が、自身唯一となる「表彰台を獲得していないサーキット」で躍進。イングラムにとっては今季初、そしてヒョンデとエクセラー8・モータースポーツにとっても初めての予選ポールポジション獲得から、見事な連勝劇を決めている。

 一方、リバースグリッドからステファン・ジェリー(チームBMW/BMW 330e Mスポーツ)が勝利を飾った最終ヒートでは、高速直線区間で発生した多重クラッシュにより、4冠王者コリン・ターキントン(チームBMW/BMW 330e Mスポーツ)とイングラムの僚友ダン・ロイド(ブリストル・ストリート・モータース・ウィズ・エクセラー8・トレードプライスカーズ.com/ヒョンデi30ファストバック Nパフォーマンス)が救急搬送される事態に。肺を損傷したロイドは、現時点で今季残りのシーズン参戦は難しい状況となってしまった。