フェラーリF1がトラブルの調査状況を発表。サインツ車への暫定的な対策を決定、ルクレールのPUは水曜に分析へ

 F1第8戦アゼルバイジャンGPでトラブルのためにダブルリタイアを喫したフェラーリが、最初の調査結果を発表した。

 カルロス・サインツは4番手走行中の9周目にハイドロリック系のトラブルでマシンをとめた。ポールポジションからスタートしたシャルル・ルクレールは、スタートで順位を落としたものの、バーチャル・セーフティカーの際に早期のピットストップを行い、19周目にトップに復帰。しかしその直後にパワーユニットトラブルに見舞われ、マシン後方から白煙を吐きながらピットに戻り、リタイアした。

F1南アフリカGP復活に向け、ドメニカリCEOが関係者と会談へ。早ければ2023年に開催の可能性も

 F1のCEOを務めるステファノ・ドメニカリは、南アフリカのキャラミにF1を復活させる計画について地元の有力者と話し合うため、同国に滞在している模様だ。

 ドメニカリは、6月12日に行われたF1第8戦アゼルバイジャンGPの終了後すぐに南アフリカへ飛んだ。1979年のF1世界チャンピオンであるジョディ・シェクターの甥で、南アフリカのF1開催を復活させるためキャラミにグランプリを誘致する活動を率いているウォーレン・シェクターと会うためだ。

「F1が盛り上がっている時に報酬を下げるなんて理解できない」現役F1ドライバーらはサラリー制限に批判的

 ドライバーの報酬制限は、バクーでホットな話題になった。当然のことながら、現役ドライバーたちは感心していない。彼らは報酬制限によって次世代のF1ドライバ―たちがジュニアカテゴリーで資金を得るのがより難しくなると主張し、一部のドライバーは不可能になるとさえ言っている。

「F1に昇格するのでさえ難しい」とランド・ノリス(マクラーレン)は述べた。

「信頼性の問題を多く抱えている」とフェラーリF1代表。ルクレールのコンポーネントをマラネロに送り調査へ/F1第8戦

 フェラーリはF1第8戦アゼルバイジャンGPで苦しんだエンジンの不具合に関して見当がついておらず、チーム代表を務めるマッティア・ビノットは、フェラーリにはまだ「完全な信頼性がない」という厳しい現実を認めた。

 ポールポジションを獲得したシャルル・ルクレールは、パワーユニットのトラブルの犠牲となり、アゼルバイジャンGPの決勝レースをリード中に戦線離脱を強いられた。またその日の早い段階でリタイアしたチームメイトのカルロス・サインツは、油圧の問題に見舞われたとされている。

F1ドライバーらがFIAにポーパシング問題への取り組みを要請「重大なインシデントが起きるのは時間の問題」とラッセル

 F1ドライバーたちは、新世代F1マシンに関連して、ポーパシング現象の身体へ及ぼす長期的影響について調査するよう、FIAに対して正式に要請を行った。

 新型のF1マシンはグラウンドエフェクトでダウンフォースを生みだすように設計されているが、後者を最大限活かすためには、マシンをできるかぎり地面に近づけなければならない。ところが、低いライドハイトと極端に硬いセットアップによって、ストレートを高速で走行する際、マシンのフロアと空力に由来する高頻度の上下動、つまり恒常的なポーパシングが発生するようになった。

2022年F1第8戦アゼルバイジャンGP決勝トップ10ドライバーコメント(2)

 2022年F1第8戦アゼルバイジャンGP決勝レースで優勝〜5位のドライバーが日曜日を振り返った。優勝〜5位のドライバーはマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、セルジオ・ペレス(レッドブル)、ジョージ・ラッセル(メルセデス)、ルイス・ハミルトン(メルセデス)、ピエール・ガスリー(アルファタウリ)だ。