北米でスポーツカーレースを統括するIMSAは7月29日、2023年9月17日にアメリカ・インディアナ州のインディアナポリス・モータースピードウェイ(IMS)で、ウェザーテック・スポーツカー選手権のレースを開催すると正式発表した。イベント名称は『IMSA・バトル・オン・ザ・ブリックス』となり、2時間40分のウェザーテック選手権のレースのほか、IMSAミシュラン・パイロット・チャレンジの4時間レースが行われる。
このイベントは、ロジャー・ペンスキーがIMSを買収したときから検討されていたもので、2023年のウェザーテック選手権カレンダーではミド・オハイオに代わるものと理解されているが、カレンダーの全容はまだ公表されていない。ウェザーテック選手権のレースはNBCによってライブ中継される予定だ。
また、2024年と2025年には、ウェザーテック選手権の長距離耐久レース開催を予定しているという。
インディアナポリスのロードコースは、2014年のウェザーテック選手権(当時はチュードル・ユナイテッド・スポーツカー選手権)のスケジュールに含まれていた。それ以前には、2012年と2013年にグランダム・シリーズとして2回開催されていたが、これら3回のイベントはNASCARの『ブリックヤード400』の一部として実施されてきた。
「インディアナポリス・モータースピードウェイは、モータースポーツの世界における神聖な場所だ。IMSAとウェザーテック選手権をIMSに戻すことを、光栄に思う」とIMSAプレジデントのジョン・ドゥーナンは述べている。
「我々のプレミアム耐久スポーツカーレースというブランドを、スピードウェイおよび我々のファンのために復活させることについて、IMSAとIMSのリーダーシップの間では、かなり以前から多くの議論がなされてきた」
「他の多くの成功したカテゴリーや公認シリーズとともに、我々は2023年にプロトタイプのトップカテゴリーとしてGTPを導入するというエキサイティングな新時代を迎える。このタイミングは、来年の秋にインディアナポリスでレースを開催し、NBCで中継を行うにふさわしい」
パイロット・チャレンジだけでなく、他のIMSA公認のワンメイクシリーズもこの週末に行われる予定であり、それら詳細は今週末に行われる2022年ロード・アメリカ戦の『ステート・オブ・ザ・スポーツ』と呼ばれる伝統的な演説により明らかにされるようだ。
「IMSAは、2023年にIMSで開催される主要シリーズに加わることとなり、世界のレースの中心としての我々の評判は、『IMSA・バトル・オン・ザ・ブリックス』によってさらに高まるだろう」とIMSプレジデントのJ.ダグラス・ボールズは語っている。
「IMSAは世界のモータースポーツ界でもっとも刺激的なマニュファクチャラーとマシンを擁しており、IMSへの復帰は、我々の誠意あるファンにとって、完璧にフィットすると言える」
「エキサイティングな新しいGTPプロトタイプ車両がロードコースでレースをするのが待ちきれないし、ミシュラン・パイロット・チャレンジや他のクラスのレースも行われる予定だ」
なお、2023年のイベントでは、サーキット初の試みとして、ファンはIMSのインフィールドでキャンプをすることが可能となり、電源付きスペースのチケットを購入可能だという。