笙野頼子著 危機的現実と闘う私小説 評 石山府子(古本とビール・アダノンキ 店主) 切迫感に満ちた1冊である。タイトルに「発禁」とあるのは、「このようなご主張のある」作品を含んだ刊行はしない、と40年来付き合いのある某出版社に単行本の企画を断られたことが大きいだろう。内容が主に同社発行の文芸雑誌に既…
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