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<p>ザ・ビートルズ、ジャクソン5、BTSまで。進化するボーイバンドスタイルをUS版『VOGUE』のライターが考察。</p><p>2010年代後半のボーイバンドスタイルは、よりシックで洗練された路線へとシフトした。そのスタンダードを確立したのは、 #BTS をはじめとするK-POPグループだろう。【進化するボーイバンドスタイル】</p><p>ザ・ビートルズ、ジャクソン5、そしてBTS(防弾少年団)── 時代を象徴するボーイバンドはそれぞれ、特徴的なスタイルを持つ。トレンドの移り変わりとともに、彼らの衣装事情も大きく進化を遂げた。そんなボーイバンドのスタイル変遷をUS版『VOGUE』のライターが考察する。</p><p>── 時代を象徴するボーイバンドはそれぞれ特徴的なスタイルを持つ。トレンドの移り変わりとともに、彼らの衣装事情も大きく進化を遂げた。そんなボーイバンドのスタイル変遷をUS版『VOGUE』のライターが考察する。 2001年のコメディ映画『プッシーキャッツ』は、架空の男性アイドルグループのメンバー二人がプライベートジェットの中で口論するシーンから始まる。タイトなレザーパンツと炎柄のタンクトップを着用したメンバーの一人が、もう一人に自分の“写真撮影時のお決まりポーズ”を盗まれたという理由で喧嘩が勃発する。90年代後半から2000初頭まで、アメリカ国内は空前のボーイバンドブームで盛り上がっており、バックストリート・ボーイズやイン・シンクが 音楽 チャートや雑誌のカバーを席巻した。そんな時代のリアルな背景を写した一場面だ。 もちろん、ボーイバンドは以前から存在しており、1870年代にはアメリカ南部で黒人のカルテットグループが地方を盛り上げ、1950年代にはキャデラックのようなロックバンドが登場した。しかし、1960年代に全世界を魅了したザ・ビートルズが史上初のグローバルグループとして広く認知される。前髪を揃えたボウルカットとシャープなテーラードスーツという彼らの特徴的なルックスは、すぐに真似されるようになり、「ビートルマニア」というファンダム名もついた。その後もザ・ビーチ・ボーイズやジャクソン5、ザ・モンキースといった数多くのボーイズグループが登場し、それぞれユニークなスタイルを確立した。どのグループも“お揃い”ということがポイントで、例えばビーチ・ボーイズはサーファー風のトロピカルスタイルをグループの特徴とした。 1964年にはザ・ビートルズのメンバーが本人役で出演する映画『ハード・デイズ・ナイト』が公開された。 Photo: Getty Images</p>