いよいよプジョー9X8が登場。僅差のタイトル争いにも注目【スケジュール＆基本情報／WEC第4戦モンツァ】

　全6戦で争われる2022年のWEC世界耐久選手権は、シリーズ最大のイベント、ル・マン24時間レースを終え、後半戦へと突入する。第4戦は7月8〜10日、イタリアのモンツァを舞台に争われる6時間レースだ。

　6月のル・マンから短いインターバルで行われるこのモンツァ戦では、なんといっても最高峰ハイパーカークラスにデビューする“リヤウイングレス”の『プジョー9X8』が最大のトピックだ。事前テストでは15000kmを走破、2台体制で挑むその初陣の走りに、大きな注目が集まる。

　昨年から同クラスに2台のGR010ハイブリッドを送り込んでいるトヨタGAZOO Racingにとっては、同じル・マン・ハイパーカー（LMH）規定でハイブリッドシステムを搭載する初めてのライバルが登場することになる。

　すでにハイパーカークラスのBoP（性能調整）も発表されており、トヨタを相手にプジョー9X8がどんなポテシャルを見せるか、目が離せない。

　前週にはELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズも行われたモンツァは、イタリア北部ミラノ郊外に位置する1周5.793kmの高速コース。現行WECでは2017年の開幕前テスト“プロローグ”の地として選ばれていたが、レースは2021年が初開催となった。昨年は8月開催だったル・マン24時間を前にした第3戦として行われ、燃料系など複数のトラブルを出しながらも、トヨタ陣営の7号車GR010ハイブリッドがレースを制している。

　2022年のWECモンツァ戦には、新規参戦する2台のプジョー9X8を含め、全38台がエントリーしている。なお、昨年は観客人数に制限がかけられていたモンツァ戦だが、今年は制限なく開催される。

　シーズン後半戦はこのモンツァの後、富士、バーレーンと戦いが続いていく。現在、最高峰ハイパーカークラスのドライバーズ選手権では、ル・マンで勝利を挙げたトヨタ8号車の3人が、首位アルピーヌを僅差で追っている。タイトル争いという面でも、今後の戦いから目が離せなくなりそうだ。

　サーキットの基本データや8日（金）から始まるレースウイークのタイムスケジュール、TV放送予定、最新エントリーリストなどは以下のとおり。なお、現地と日本の間には7時間の時差がある。

■イベント正式名称

6 Hours of Monza

■サーキット＆イベントデータ

・名称：アウトドローモ・ナツィオナーレ・ディ・モンツァ
・全長：5,793m
・コーナー数：11
・レース距離：6時間

■タイムスケジュール（6月22日発表版）

※日本時間（現地時間）

・7月8日（金）
22：30～24：00（15：30～17：00）　フリープラクティス1

・7月9日（土）
16：00〜17：30（9：00～10：30）　フリープラクティス2
20：30～21：30（13：30～14：30）　フリープラクティス3
24：30～24：40（17：30～17：40）　LMGTE予選
24：50～25：00（17：50～18：00）　HYPERCAR＆LMP2予選

・7月10日（日）
19：00～25：00（12：00～18：00）　決勝

■TV放送／映像配信予定

・J SPORTS
7月9日（土）
24：00～26：30　予選（J SPORTS オンデマンド）

7月10日（日）
18：30～25：30　決勝（J SPORTS 2）
18：30～26：30　決勝（J SPORTS オンデマンド）

■ライブタイミング＆ストリーミング

・FIA WEC公式ページ
https://www.fiawec.com/

■2022年WEC第4戦モンツァ　最新エントリーリスト（6月22日付）