WRC世界ラリー選手権第8戦『ラリー・フィンランド』閉幕後の8月8日、トヨタ自動車の社長でありTOYOTA GAZOO Racingのチームオーナーでもある豊田章男氏が、“ホームラリー”でダブル表彰台を獲得したトヨタWRCチームの活躍に対してコメントを発表した。
例年どおり、ラリー・フィンランドの拠点となったユバスキュラは、ヤリ-マティ・ラトバラ率いるTOYOTA GAZOO Racing WRTのヘッドクォーターがある土地だ。これは同ラウンドがトヨタにとってホームラリーのひとつであることを意味する。
そんな今戦では、地元フィンランド出身のカッレ・ロバンペラ(トヨタGRヤリス・ラリー1)とエサペッカ・ラッピ(トヨタGRヤリス・ラリー1)のふたりが、オット・タナク(ヒョンデi20 Nラリー1)と総合優勝を争ったが、惜しくも勝利を掴めず。それでも両名が2位、3位に入りダブル表彰台を獲得してみせた。
この結果に対し豊田氏は、地元ファンの大きな応援に勝利でお返しすることができず残念と述べ、11月に行われるふたつ目のホームラリー『フォーラムエイト・ラリージャパン2022』での雪辱を誓った。
そんな豊田TGRチームオーナーのコメント全文は以下のとおりだ。
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豊田章男(チームオーナー)
今年は我々のホームラリーが2回あります。ラリー・フィンランドがそのひとつ目でした。今回も地元ユバスキュラ市の皆さまから大きな応援をいただきました。ありがとうございました。しかし、今回は勝利でお返しすることができませんでした。フィンランド出身のカッレやエサペッカも本当に頑張ってくれましたが、一歩及ばず……残念です。
もうひとつのホームラリー“ラリージャパン”でもフィンランドと同様に地元だからこその大きな声援がもらえると思います。日本では、その声に必ず応え、TOYOTA GAZOO Racingが勝利する姿でその声援に返したいと思います。また、チーム全員で力を合わせていきましょう!
その前にもラリーは4戦あります。まずは2週間後の(イープル・)ラリー・ベルギー。チームのみんなが、夏休みもあまり取れず、頑張り続けてくれていることはわかっています。チームのみんな、そしてご家族の皆さんに心から感謝します。
みんなに、直接会える日が来たら、私もヤリ-マティのように、ひとりひとりひとりひとりの顔を見ながら、拳を突き合わせて“ありがとう”と言ってまわりたいと思います。みんなに会える日を楽しみにしています。