2022年のグッドウッド フェスティバル オブ スピードで、量産型BMW M3ツーリングが発表される予定だ。新しい画像では、スポーツエステートのリア部分を見ることができる!
M GmbH(BMW M社)は、2020年夏、BMWがM3ツーリングを量産することを正式に発表した。「M3」のエステート仕様がトップマネジメントに承認されるのは今回が初めてとなる。「M3ツーリング」は、「グッドウッド フェスティバル オブ スピード(2022年6月23日~26日)」で初お披露目される予定だ。M社は今年50周年を迎えるので、そのセレブレーションの一環ともなる。しかし、「エステートM3」がディーラーのショールームに並ぶのは、おそらく2023年になるだろう。今回、ミュンヘンの高性能モデル開発部門がYouTubeの動画で事実上、車そのものをリークした。
2000年に初代「M3ツーリングプロトタイプ」が企画提案されたものの、結局、「M3市販エステート」のプロジェクトは断念せざるを得なかった。そして20年以上を経て、M部門50周年という節目の年に、ついに初代「M3ツーリング」は誕生する。今回公開された画像には、リアしか映っていないものの、エステート仕様の高性能モデルにとって、結局はそこが重要なのだ。「M3ツーリング」には、ブラックディフューザーと4本のテールパイプを備えたマッチョなエプロンが採用されている。また、別の写真では、ハッチバックの「M3」のリアビューも見ることができる。
ルーフスポイラーだけは想像以上に控えめで、スポーツエステートには通常の「3シリーズ ツーリング」と同じものが装備されているが、下縁の前に小さな黒いリップが付けられる。フロントに関しては、BMWは「M3ツーリング」にも大きなダブルキドニーグリルを与え、全体のデザインはセダンと変わらないことが推測される。
1月末には、インスタグラムで、興味深いティザー写真も公開された。そこには、スウェーデンの凍った湖の上に、まだしっかりとカモフラージュされた「M3ツーリング」が現れ、新たなディテールを明らかにした。このモデルには、「BMW 3シリーズ」のマイナーチェンジ版にも採用されている、大型曲面ディスプレイを備えた最新のiDrive 8インフォテイメントが搭載されていて、12.3インチのデジタルコックピットと14.9インチのセンターディスプレイが曲面ガラスの下に収められていた。
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この大画面ユニットの背面は、クルマを少し上から見たティザー画像で確認することができる。これに伴い、内装も縮小されるようだが、「M3ツーリング」にはクラシックなロータリープッシュボタンスイッチも残されているようだ。
エンジンに関しては、BMWはこのエステートに全輪駆動と自動変速機を備えたより強力な「コンペティション」バージョンのみを提供するという根強い噂がある。もし事実だとしたら、それは、480馬力の後輪駆動&マニュアルトランスミッションのベーシックモデルが廃止されることを意味し、伝統主義者にとって残念なことであることは間違いない。
しかし、BMWの伝統的な美点である直6エンジンは、少なくとも1つは残されることになった。「M3ツーリング」は、これをそのままサルーンから受け継いでいると思われる。つまり、3リッターの排気量、ツインターボチャージャー、510馬力と650Nmの出力ということだ。しかし、重量が増えるため、0-100km/hのスプリントタイムは3.5秒より少し遅くなるはずだ。
Text: Peter R. Fischer, Katharina Berndt and Moritz Doka
Photo: BMW AG