スズキのインド子会社となる「マルチ・スズキ・インディア社」(マルチ・スズキ社)は7月20日、新型SUVのグランドビターラを発表した。この新型グランドビターラは、トヨタとスズキの業務提携に基づく協業のひとつであるグローバルでの車両OEM相互供給のもとでスズキが開発し、トヨタ・キルロスカ・モーターで今年8月から生産を開始する新型SUVだ。その発表内容を紹介していこう。
文/ベストカーWeb編集部、写真/スズキ、ベストカー編集部
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■日本のエスクードよりもひと回り大きいボディサイズ
もともとグランドビターラはつい最近、日本でもハイブリッドモデルの販売が復活したエスクードの海外名だった。今回、インドで発表された新型グランドビターラはエスクードとは違うモデルとして登場した。
新型グランドビターラのボディサイズは全長4345×全幅1795×全高1645mmとなっており、日本仕様のエスクードの全長4175×全幅1775×全高1610mmよりもひと回り大きくなっている。
搭載されるパワートレーンは1.5Lのインテリジェントエレクトリックハイブリッド(ハイブリッド)、1.5Lスマートハイブリッド(マイルドハイブリッド)の2本立てで、組み合わされるトランスミッションはハイブリッドが電気式無段変速機、マイルドハイブリッドが5MTと6ATのふたつとなっている。
また、今回の新型グランドビターラはインド国内での販売をはじめ、アフリカなど海外への輸出も計画されており、スズキがグローバ市場でのSUVフラッグシップモデルとして開発したのだという。
■次期型エスクードはこのグランドビターラが原型になるのか?
エクステリアではショルダーラインや前後フェンダーを強調することで、SUVらしい力強さを表現するとともに、フロントに特徴的な3灯式LEDランプ、左右のランプをつなぐクロームバー、多角形グリルを採用し、上質感を演出。
一方、インテリアでは剛性感のあるインパネや太いコンソールを採用することで、たくましいSUVの印象を持たせながら、インパネやトリムはボルドーとブラックの2トーンカラーにシルバーステッチを施した合皮を採用し、洗練された空間としている。
また、全方位モニターやヘッドアップディスプレイなどの先進装備を採用し、インドでマルチ・スズキ社が展開するコネクテッドサービス「スズキコネクト」に対応したほか、ワイヤレスチャージャーや後部座席のエアコン吹き出し口などの快適装備を採用。
新型グランドビターラのパワートレーンにはマイルドハイブリッドのほか、ハイブリッドモデルの「インテリジェントエレクトリックハイブリッド」をインドで初導入し、4WD仕様車には4つの走行モードをダイヤルで簡単に選択できる「ALLGRIP」をインドで初採用している。
スズキではインド市場に新たにミドルサイズSUVの新型グランドビターラを投入することで、SUVラインアップを拡充し、シェア拡大を図っていくという。
まだ次期型エスクードの姿は見えてこないのだが、ひょっとしてこの新型グランドビターラが次のエスクードとして日本に導入されることになるのかも?
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