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 ダブルヘッダーで開催されているNTTインディカー・シリーズ第11戦、第12戦。両レースのグリッドを決定する予選が23日に行われ、ウィル・パワー(チーム・ペンスキー)がダブルポールポジションを獲得した。

 佐藤琢磨(デイル・コイン・レーシング・ウィズ・リック・ウェア・レーシング)は第11戦が9番手、第12戦が5番手と上位につけている。

 ダブルヘッダーとなるトロント戦。1台ずつ2周連続の走行を行い、1周目のスピード順位で第11戦のグリッド、2周目のスピード順位で第12戦のグリッドを決定。2020年にアイオワとゲートウェイのダブルヘッダー戦で実施した予選フォーマットだ。

 エントラントポイントの下位となるダルトン・ケレット(AJフォイト・レーシング)から順にアタックしていく。

 今シーズンからオーバルレースデビューしたジミー・ジョンソンは、4番目にアタックし、1周目を175.504mph、2周目も175.812mphを記録し両方でトップに立つ。

 両レースの冠スポンサーでもあるハイビーをメインスポンサーに持つジャック・ハーベイ(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は7番目にアタック。2周ともに176mph台で走行しジョンソンを逆転する。

 続いて、佐藤琢磨がアタック。ウォームアップ走行を171.839mphで走行すると、1周目を176.564mphとハーベイに後れを取るも、2周目を177.278mphで走行し第12戦のグリッドではトップに浮上する。

 9番目のアタックは琢磨のチームメイト、デイビッド・マルーカス(デイル・コイン)は、1周目を176.932mphでトップを奪取。しかし、2周目は175.392mphで中団に沈む。

 マルーカスと琢磨のスピードを更新したのは、13番目のアタッカーとなったコナー・デイリー(エド・カーペンター・レーシング)。1周目を177.478mph、2周目を177.287mphで走行し、両方でトップに立つ。19番目に登場したコルトン・ハータ(アンドレッティ・オートスポート)は、1周目は174.739mphと下位だったが、2周mを177.525mphで走行し第12戦のトップを奪う。

 23番目に登場したジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)は、1周目を177.782mph、2周目を177.904mphとデイリー、ハータを超えるスピードを見せ両方でトップに立つ。

 残るは3人。アレックス・パロウ(チップ・ガナッシ)はスピードを伸ばせなかったが、ウィル・パワー(チーム・ペンスキー)がチームメイトのスピードをさらに更新。1周目178.199mph、2周目178.013mphと2周ともに178mph台でダブルポールにリーチをかける。

 ラストアタックはランキングトップのマーカス・エリクソン(チップ・ガナッシ)。2周ともに175mph台で、パワーが第11戦、第12戦のポールポジションを獲得し、通算ポールポジション獲得数を66に伸ばした。