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 6月25日、MotoGP第11戦オランダGPの予選がTT・サーキット・アッセンで行われ、MotoGPクラスはフランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)がポールポジションを獲得した。中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)は12番手だった。

 フリー走行3回目は気温22度、路面温度29度のドライコンディションとなった。なお、ドイツGPフリー走行1回目の転倒による肋骨の負傷のため、ポル・エスパルガロ(レプソル・ホンダ・チーム)がこのセッションから欠場することが発表されている。

 序盤はマーベリック・ビニャーレス(アプリリア・レーシング)がトップ、アレイシ・エスパルガロが2番手で、アプリリア・レーシングのふたりがワン・ツー。開始15分すぎに、ファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)が2番手に浮上してその間に割って入った。

 残り時間10分、アレイシ・エスパルガロがトップに立つ。アレイシ・エスパルガロは終盤に3コーナーで転倒を喫したものの、フリー走行3回目をそのままトップで終えた。2番手はクアルタラロ、3番手にはアレックス・リンス(チーム・スズキ・エクスター)が入った。中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)は最後にタイムを更新して4番手、5番手はマルコ・ベゼッチ(ムーニーVR46レーシング・チーム)だった。

 フリー走行4回目では、クアルタラロがトップタイム。2番手がバニャイア、3番手がジャック・ミラー(ドゥカティ・レノボ・チーム)で、アレイシ・エスパルガロは4番手、5番手はミゲール・オリベイラ(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)。中上は15番手だった。

■予選:バニャイアが今季4度目となるポールポジション

 予選は気温22度、路面温度28度で、フリー走行3回目と同じような気温、路面温度で始まった。エネア・バスティアニーニ(グレシーニ・レーシングMotoGP)やジョアン・ミル(チーム・スズキ・エクスター)などがQ1から予選に臨んだ。

 そのバスティアニーニは予選開始早々、ピットロードでスロー走行し、コースサイドにマシンを止め、走ってピットに戻っている。バスティアニーニはその後、マシンを乗り替えてアタックを行った。

 そうした状況の中、序盤はレッドブルKTMファクトリー・レーシングのミゲール・オリベイラがトップ、ブラッド・ビンダーが2番手につける。ミルは3番手につけていたが、残り時間5分、4コーナーでクラッシュ。しかしミルはマシンを起こしてコースに戻った。

 2番手につけていたビンダーは、残り時間2分を切って自己ベストを更新すると、トップに立った。この結果、トップがビンダー、2番手がオリベイラで、レッドブルKTMファクトリー・レーシングのふたりがQ2進出を決めている。予選で苦戦し続けてきたKTM勢がQ2に進出するのは、第5戦ポルトガルGP以来のことだ。また、転倒を喫しながらもアタックを続けたミルは4番手、バスティアニーニは6番手だった。

 続いて行われたQ2では、序盤のアタックでクアルタラロ、そしてホルヘ・マルティン(プリマ・プラマック・レーシング)がオールタイムラップ・レコードを更新するタイムを記録する。マルティンは1分31秒708をマークし、トップ。クアルタラロは2番手につける。

 残り時間が5分を切ったところで、3番手だったバニャイアが新オールタイムラップ・レコードとなる1分31秒504を叩き出し、ここでバニャイアがトップに立った。これによって2番手となったマルティンだが、5コーナーで転倒を喫する。大きな転倒ではなかったため、マルティンはマシンを起こしてすぐにコースへと復帰した。

 3番手タイムだったクアルタラロは最後のアタックで自己ベストを更新。バニャイアのトップタイムには届かなかったものの、2番手に浮上した。この結果、バニャイアが2戦連続、今季4度目となるポールポジションを獲得。クアルタラロが2番手、マルティンが3番手を獲得している。

 4番手はベゼッチで、ベゼッチもそれまでのオールタイムラップ・レコードを更新するタイムを記録した。5番手はアレイシ・エスパルガロ、6番手は終盤に転倒を喫したミラーだった。ホンダ勢として唯一Q2に進出した中上は、12番手だった。