6月24日、オランダTTサーキット・アッセンにおいてMotoGPファクトリーチームの6名のマネージャーが上半期報告記者会見を開いた。第11戦オランダGPを終え、早くもシーズンの折り返しを迎えた2022年のMotoGP。各マネージャーはシーズン前半のレース内容をどう振り返ったのか? そして、後半戦に向けてどのような展望を描いているのか? 2回目は、アプリリア・レーシングのチームマネージャー、パオロ・ボノラの登場だ。
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■パオロ・ボノラ(アプリリア・レーシング:チームマネージャー)
■タイトル争いに加わり、現在どのような手応えを感じていますか?
「難しい時期を経て、今年我々が達成してきた結果をとてもうれしく思っている。アプリリア・レーシングの誰もが結果とレベルを非常に誇りに思っている。それにライダー全員のモチベーションは、とても高い。私個人の意見だが、(チャンピオンシップを制するのは)非常に現実的な話かもしれない。今は、我々の努力すべてが相応に報われている状況だ」
■タイトルをかけて最後のレースまで戦うのが現実的だということですか?
「何かを言うことは控えたい。私の仕事のやり方は、地に足をつけて、長年やってきた仕事を続けること、それを一歩一歩、レースごとに行うというものだ。これ以上のことを考えたいとは思わないが、今までやってきたように作業を続けることは、我々にとってレースを運営する正しい方法なのだ。我々は様子を見ていくだろう」
■シーズン後半にはどのようにバイクを開発できると思いますか?
「通常、うまくいっているものを変えるなと言われているが、現実的に考えると、MotoGPのようなハイレベルのチャンピオンシップでは、レースごとでなくとも気を抜くことはできない。そのため、今はまだシャシーのセットアップと、電子制御のセッティングの作業を行っている。もちろんエンジンパフォーマンスについても取り組んでいるのは確かだ」
「これはライダーたちに、さらに自信を持たせるという目標を達成するためだ。アレイシ(・エスパルガロ)とマーベリック(・ビニャーレス)のコメントに従い、ロレンツォ・サバドーリとテストチームの助けを借りながら、確実にバイクを改善するために、いくつかの問題解決を引き続き進めている」
「結局のところ、我々はマーベリックがレースごとに向上していることをとてもうれしく思っているし、ご存知のとおりアレイシも素晴らしい仕事をしているところだ。だから我々はこの仕事のやり方をシーズン末まで続け、プッシュしていかなければならない」