7月29日にスパ・フランコルシャン・サーキットで行われたスーパーポールを制し、IGTCインターコンチネンタルGTチャレンジ第2戦/GTワールドチャレンジ・ヨーロッパ第7戦『トタルエナジーズ・スパ24時間』の総合ポールポジションを獲得したアンドレア・カルダレッリ(オレンジ1・KPAXレーシング)は、ランボルギーニ社にとって初となった同イベントでの快挙に対し「本当にやりがいがあった」と語った。
28日木曜に実施された予選のQ3セッションで6番手タイムを記録したカルダレッリは、翌29日金曜のスーパーポールで6号車ランボルギーニ・ウラカンGT3エボを駆り、2分16秒221という全体ベストタイムマーク。30日土曜から始まる決勝レースのグリッド最前列を確保した。
スパ24時間で2度ポールポジションを獲得しているラファエル・マルチェッロ(AMGチーム・アコーディスASP/88号車メルセデスAMG GT3)を0.154秒引き離した彼のタイムは、同イベントの予選における新しいレコードとなっている。
「ほとんど暗闇の中にあった予選Q3とは大違いだった。そこにまったく違うトラックを見つけたんだ」とカルダレッリは述べた。
「計測1周目は気楽に走った。そこでグリップレベルなどを理解したんだ。そして2周目にアタックした。前日とは全然違うけど、1台もいない状態で1周できるなんて本当に素晴らしい気分だったよ」
「最終コーナーで小さなミスをしたことは分かっていた。僕は1ラップをクリーンにまとめて、最後のコーナーで勝負を仕掛けようとした。そこにコンマ2、3秒があることを知っていたからね。最終的に成功して本当に良かった」
■コース改修の影響で、前年とは異なるレースになると予想
ランボルギーニにとって、スパ24時間でのポールポジション獲得はブランド史上初の快挙。また、アメリカチームにとっても初めての記録となった。
「なぜこんなにもうれしいのかというと、ランボルギーニにとって初めてのポールポジションだからだ。僕たちはいつも、つまり毎年非常に近いところにいたんだ」と同社のワークスドライバーであるカルダレッリ。
「ただし、24時間レースはこれからだ。長いレースであることは分かっている。でも、先頭でスタートできるのはいつだって良いことだよ」
「このポールポジションは、アメリカや(イタリアの)サンタガタにいるすべての人に贈られるべきものだと思う。なぜなら、そこで働く双方のチームの皆の努力を知っているからだ」
「昨年からK-PAXレーシングでGTワールドチャレンジ・アメリカに参戦している。僕はヨーロッパでの経験を活かしてチームを助けようと、そこに行くことを決めた」
「自分がどれだけ努力したかを知っているので、いまはとても情熱的な気分だ。ここでポールポジションを獲得することは本当にやりがいのあることだ」
彼と同じランボルギーニ・ワークスドライバーのマルコ・マペッリや、南アフリカのスターであるジョーダン・ペッパーとチームを組むカルダレッリは、今週末のレースがこれまで以上に厳しいものになると予想している。
「以前とまったく違う」と彼は言った。「(トラック改修によって)速くなったのは確かだ。オー・ルージュも少し簡単になったのは知っている」
「しかし、レースではまったく違うアプローチをとらなければならない。グラベルがあるから、あまり多くのミスを犯すことはできない。とくにレースに関しては興味深いものになるだろう」
「ピットストップ中の駆け引きも増えるだろうし、セーフティカーも増えるかもしれない。間違いなく去年のレースとは少し違うものになるだろうね」