6月23~26日に開催されたWRC世界ラリー選手権第6戦ケニア。19年ぶりに復活した2021年の大会に続き、今大会も“サファリ・ラリーらしい”サバイバルの様相を呈したイベントのポイントとなったシーンや、あわやのシーンをまとめたクリップ集がWRCの公式YouTubeチャンネルで公開されている。
カッレ・ロバンペラ(トヨタGRヤリス・ラリー1)がシーズン4勝目を飾り、彼の所属するTOYOTA GAZOO Racing WRTが歴史的な1-2-3-4フィニッシュを達成して幕を閉じたサファリ・ラリー・ケニアは、戦前から多数のアクシデントが起きることが予想され、それが裏切られることはなかった。
WRC公式チャンネルで公開中の“Top 5 Moments, Problems and Stories”ではそれらの一部が紹介され、選手たちを襲ったトラブルやアクシデントの数々を確認することができる。また、今戦では砂漠地帯の路面を思わせる“フェシュ・フェシュ”と呼ばれる、細かい砂が厚く堆積した区間があり、これも今戦を振り返るうえで欠かせないものとして3つめのモーメントに加えられた。
一方の“Top 7 WRC Rally Lucky Escapes and Close Calls”は、アンラッキーなシーンやミスを犯した後のリカバリーなどを紹介するもの。その最後には第6戦で今季4勝目をマークしたロバンペラが、SS1として行われたスーパーSSであわや横転というヒヤリシーンが納められている。このときロバンペラはタイヤとクルマにダメージを負ったが、トップと11.6秒差の総合11番手でステージを終え翌日には総合トップに浮上。以降、ポジションを譲ることなく優勝を果たした。