「いくつ違いが分かる?」トヨタGRヤリス“サファリ・ラリー仕様”【WRC Topic】

 さあ、ここで問題です。今季デビューしたトヨタGRヤリス・ラリー1のサファリ仕様は、前戦サルディニア(イタリア)仕様とどこが違うでしょう? 30秒以内にお答えください……。

 もし、この超難問クイズに答えられたなら、あなたは真のGRヤリス・ラリー1ファンに違いない! その昔、サファリ・ラリー仕様といえば川を渡ってもエンジンが水を吸い込まないようにするための“シュノーケル”、万が一動物たちがぶつかってもクルマが壊れないようにするための“アニマルガード”、そして観客や動物に注意を喚起するための“ウイングライト”といった装備がマストだった。自分も含めたオジサンやオバサマたちは、そのカッコよさにしびれ、「自分のクルマもいつかサファリ仕様にしたい」と夢見ていたものだ!?

トップドライバーが「怖い」と口を揃える恐怖の“フェシュフェシュ”その正体【WRC Topic】

 先日トヨタが歴史的な1-2-3-4フィニッシュを飾ったWRC世界ラリー選手権第6戦サファリ・ラリー・ケニアでは、多くのドライバーが「このステージはフェシュフェシュが酷くて大変だった」とコメントをしていた。何ともかわいらしい響きのワードだが、クルマと選手にとっては、恐ろしい「灰色の粉」なのだ。

 フェシュフェシュ(fesh-fesh)というのは、目の細かいパウダー状の砂が堆積した状態の路面を示す。ダカールラリーではお馴染だが、WRCではそれほど頻繁には出てこない路面だ。

【動画】ヒヤリシーンやアクシデントで振り返るWRC第6戦サファリ・ラリー・ケニア

 6月23~26日に開催されたWRC世界ラリー選手権第6戦ケニア。19年ぶりに復活した2021年の大会に続き、今大会も“サファリ・ラリーらしい”サバイバルの様相を呈したイベントのポイントとなったシーンや、あわやのシーンをまとめたクリップ集がWRCの公式YouTubeチャンネルで公開されている。

 カッレ・ロバンペラ(トヨタGRヤリス・ラリー1)がシーズン4勝目を飾り、彼の所属するTOYOTA GAZOO Racing WRTが歴史的な1-2-3-4フィニッシュを達成して幕を閉じたサファリ・ラリー・ケニアは、戦前から多数のアクシデントが起きることが予想され、それが裏切られることはなかった。

現地でも続いたカイゼン。WRCケニアで3位入賞の勝田貴元「壊れないクルマを作ってくれたチームに感謝」

 6月23日から26日にかけて、東アフリカのケニアで開催されたWRC世界ラリー選手権第6戦『サファリ・ラリー・ケニア』において、日本人WRCドライバーの勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1)が総合3位表彰台を獲得した。2年連続でポディウムフィニッシュを果たしたイベント後、オンラインでの合同取材に応じた勝田は、過酷なラリーを耐え抜く強いクルマを作ってくれたチームを誇りに思うとともに、感謝の気持ちが大きいと語った。

 自身2度目となるWRCの表彰台を獲得したラリーのあと、「チームとしての強さが際立った」と今戦を振り返った勝田の言葉が示すとおり、彼が所属するTOYOTA GAZOO Racing WRTはこのケニアでチーム初、トヨタとしては1993年以来、29年ぶりとなる1-2-3-4フィニッシュを達成している。

2度目の登壇とジョンストンの初表彰台で「うれしさ倍増」勝田貴元がサファリで感じた手応え/WRC

 6月23日から26日にかけて、東アフリカのケニアで開催されたWRC世界ラリー選手権第6戦サファリ・ラリー・ケニア。自己最高位の総合2位となった2021年大会に続き、同イベントで2年連続のポディウムフィニッシュを果たした勝田貴元がイベント後のオンライン取材に応じ、トヨタの歴史的な1-2-3-4フィニッシュによって幕を閉じたサファリ・ラリーを振り返った。

 前年の2位に続き総合3位でふたたびWRCの表彰台に立った勝田は、トヨタそしてシリーズにとっても歴史的な記録となったラリーで3位に入ることができたことを「すごくうれしい」と述べた。また、同時にコドライバーのアーロン・ジョンストンが初めてWRCの表彰台に登ったことから「うれしさ倍増」というかたちでラリーを終えることができたという。

【動画】2022WRC第6戦ケニア ダイジェスト

 6月23日から26日にかけて、ケニアのナイバシャ湖を中心にWRC世界ラリー選手権第6戦『サファリ・ラリー・ケニア』が行われ、TOYOTA GAZOO Racing WRTのカッレ・ロバンペラ(トヨタGRヤリス・ラリー1)が2022年シーズン4度目となる総合優勝を飾った。そんな今戦、東アフリカのサバンナがラリーの舞台となった第6戦のダイジェスト動画が、シリーズのオフィシャルYouTubeチャンネルをはじめ、ヒョンデ、トヨタの各公式チャンネルで公開されている。

 昨シーズン、19年ぶりにWRCイベントとして復活した伝統のサファリ・ラリー。ステージの約3分の1が新しくなった今大会は、目の細かいグラベルが厚く積もった区間や、多数の岩が転がるとともに地面に穴が空いた箇所がある区間など、昨年以上に過酷な路面コンディションでの戦いに。また、競技3日目には降雨によってグラベルが泥状化し、ドライビングがより困難な状況となった。

勝田貴元、伝統のWRCサファリで2年連続の表彰台獲得「問題も発生したが、クルマがとても強かった」

 TOYOTA GAZOO Racing WRCチャレンジプログラムに参加中の勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1)は、6月23日から26日にかけて、東アフリカのケニアで開催されたWRC世界ラリー選手権第6戦『サファリ・ラリー・ケニア』に挑み、アーロン・ジョンストンとのペアで総合3位入賞を果たし、同大会で2年連続となるポディウムフィニッシュを飾った。

 勝田がキャリア初のWRC総合表彰台を獲得したのは、1年前のサファリ・ラリーだった。今回、思い出深いラリーにまたひとつ喜びが追加された。

6戦4勝ロバンペラ「GRヤリスは間違いなく最強かつ最速のクルマ」/WRC第6戦 デイ4後コメント

 6月26日、WRC世界ラリー選手権第6戦『サファリ・ラリー・ケニア』の競技最終日、デイ4はSS14~17が行われ、TOYOTA GAZOO Racing WRTのカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)が優勝。2022年シーズン4勝目をマークした。日本人WRCドライバーの勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1)は総合3位でフィニッシュし、ケニアで2年連続となる表彰台を獲得している。そんな今季第6戦の全日程を終えた3チームからドライバーコメントが発表された。

■Mスポーツ・フォードWRT

TGR初の1-2-3-4フィニッシュ。豊田章男氏「チームの力にも心から感謝したい」/WRCケニア

 6月26日、WRC世界ラリー選手権第6戦ケニアの競技最終日、デイ4のSS14~19が行われ、TOYOTA GAZOO Racing WRTのカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組が優勝した。また、チームメイトのエルフィン・エバンス/スコット・マーティン組が総合2位、勝田貴元/アーロン・ジョンストン組が総合3位表彰台を獲得し、さらにセバスチャン・オジエ/ベンジャミン・ヴェイラス組が総合4位に入ったことでトヨタは1993年以来、29年ぶりとなるワン・ツー・スリー・フォー・フィニッシュを達成した。この結果に対し、TGRチームオーナーである豊田章男氏がコメントを発表している。

 昨年、19年ぶりにWRCイベントに復帰した伝統のサファリ・ラリーは、オジエと勝田によるトヨタのワン・ツー・フィニッシュで幕を閉じた。今年、ケニアでの一戦はさらに厳しさを増し、“フェシュフェシュ”と呼ばれる、目の細かい砂状のグラベルが堆積した路面や、降雨により泥状となった滑りやすい路面、大きな穴や鋭い石が待ち受ける荒れた路面など、今シーズンもっとも困難な路面での戦いとなった。

トヨタ、29年ぶり1-2-3-4フィニッシュ達成。ロバンペラが今季4勝目で選手権独走/WRC第6戦

 6月26日、WRC世界ラリー選手権第6戦『サファリ・ラリー・ケニア』の最終日となるデイ4が、ケニアのナイバシャを中心に行われ、TOYOTA GAZOO Racing WRTのカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組が優勝し、2022シーズン4勝目を飾った。また、チームメイトのエルフィン・エバンス/スコット・マーティン組が総合2位に、セバスチャン・オジエ/ベンジャミン・ヴェイラス組は総合4位に入り、TOYOTA GAZOO Racing WRTネクストジェネレーションから出場の勝田貴元/アーロン・ジョンストン組が総合3位表彰台を獲得したことで、4台のトヨタGRヤリス・ラリー1が今大会の1位から4位を独占した。

 伝統のサファリ・ラリーの競技最終日は、ナイバシャ湖近くのサービスパークを中心に設定された3本のグラベル(未舗装路)ステージを午前と午後のループに分け、その途中にミッドデイサービスを挟んで各2回走行するフォーマットで実施された。