タイヤトラブル続発、酷暑の電動戦はアズコナが移籍後初の“キング・オブ・ザ・ウイークエンド”を獲得/ETCR第5戦

 7月22~24日の週末にWTCR世界ツーリングカー・カップ第6戦との併催イベントとして開催された電動ツーリングカー選手権、FIA ETCRことeツーリングカー・ワールドカップの第5戦は、同じくヨーロッパを覆う熱波による酷暑が影響し、タイヤのパンクやトレッド剥離が頻発。アルファロメオ・ジュリアETCRを走らせるロメオ・フェラーリ陣営は、ブルーノ・シュペングラー(アルファロメオ・ジュリアETCR)の大クラッシュを受け最終的にファイナルを棄権する事態となった。

 そんななか、内燃機関搭載ツーリングカーよりハイパワーな後輪駆動マシンを宥め透かし、今季よりヒョンデ・モータースポーツNから参戦するミケル・アズコナ(ヒョンデ・ヴェロスターN ETCR)が、移籍後初の週末最多得点者“King of the Weekend(キング・オブ・ザ・ウイークエンド)”を獲得している。

地元戦をクプラ陣営が制圧。キング・オブ・ウイークエンドはエクストロームの手に/ETCR第3戦

 バック・トゥ・バックの連戦として、6月17~19日にスペインのハラマで開催されたFIA ETCR第3戦は、地元マニュファクチャラーのクプラ陣営が強さを発揮。今季デビューを飾った新生クプラEKSのチーム代表兼エースドライバーのマティアス・エクストローム(クプラe-Racer)が週末最多得点者“King of the Weekend”を獲得し、僚友のエイドリアン・タンベイ(クプラe-Racer)、ジョルディ・ジェネ(クプラe-Racer)も脇を固めるなど、好調クプラが開幕3連勝を飾っている。

 本来の第2戦を開催予定だったイスタンブール・パークが急きょスキップされたことを受け、前週に実質第2戦として開催されたハンガロリンクと連戦になったスペイン・ラウンドは、マドリード近郊からハラマの地域一帯が猛暑に見舞われ、トラック至近を流れるハラマ川の気温は40℃を超えると予想された。