2度目の登壇とジョンストンの初表彰台で「うれしさ倍増」勝田貴元がサファリで感じた手応え/WRC

 6月23日から26日にかけて、東アフリカのケニアで開催されたWRC世界ラリー選手権第6戦サファリ・ラリー・ケニア。自己最高位の総合2位となった2021年大会に続き、同イベントで2年連続のポディウムフィニッシュを果たした勝田貴元がイベント後のオンライン取材に応じ、トヨタの歴史的な1-2-3-4フィニッシュによって幕を閉じたサファリ・ラリーを振り返った。

 前年の2位に続き総合3位でふたたびWRCの表彰台に立った勝田は、トヨタそしてシリーズにとっても歴史的な記録となったラリーで3位に入ることができたことを「すごくうれしい」と述べた。また、同時にコドライバーのアーロン・ジョンストンが初めてWRCの表彰台に登ったことから「うれしさ倍増」というかたちでラリーを終えることができたという。

【動画】2022WRC第6戦ケニア ダイジェスト

 6月23日から26日にかけて、ケニアのナイバシャ湖を中心にWRC世界ラリー選手権第6戦『サファリ・ラリー・ケニア』が行われ、TOYOTA GAZOO Racing WRTのカッレ・ロバンペラ(トヨタGRヤリス・ラリー1)が2022年シーズン4度目となる総合優勝を飾った。そんな今戦、東アフリカのサバンナがラリーの舞台となった第6戦のダイジェスト動画が、シリーズのオフィシャルYouTubeチャンネルをはじめ、ヒョンデ、トヨタの各公式チャンネルで公開されている。

 昨シーズン、19年ぶりにWRCイベントとして復活した伝統のサファリ・ラリー。ステージの約3分の1が新しくなった今大会は、目の細かいグラベルが厚く積もった区間や、多数の岩が転がるとともに地面に穴が空いた箇所がある区間など、昨年以上に過酷な路面コンディションでの戦いに。また、競技3日目には降雨によってグラベルが泥状化し、ドライビングがより困難な状況となった。

ニコ・ロズベルグ、エクストリームE第2戦ダブルヘッダーを前にF1引退以来初のテストを実施

 ワンメイクの電動オフロード選手権、エクストリームEで初代王者に輝いたロズベルグXレーシング(RXR)は、地元ドイツで実施したプライベートテストにおいて、ついに2016年F1ワールドチャンピオンのドライブを実現させた。文字どおりチーム創設者兼CEOを務めるニコ・ロズベルグがシリーズ専用ワンメイク車両の『オデッセイ21』のシートに収まり、F1引退以来初となる電動オフロード車両のテストドライブを堪能した。

 2016年のF1タイトル獲得を経て、レースからの引退を宣言したロズベルグは、持続可能性をテーマに掲げた業態の起業家兼投資家としてのキャリアに乗り出していた。それ以来、現在36歳を迎えるロズベルグは、F1ファンに対し自身のシミュレーター上でトラック攻略の技を披露することはあったものの、レースカーのステアリングホイールを握る機会は滅多にないままとなっていた。

勝田貴元、伝統のWRCサファリで2年連続の表彰台獲得「問題も発生したが、クルマがとても強かった」

 TOYOTA GAZOO Racing WRCチャレンジプログラムに参加中の勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1)は、6月23日から26日にかけて、東アフリカのケニアで開催されたWRC世界ラリー選手権第6戦『サファリ・ラリー・ケニア』に挑み、アーロン・ジョンストンとのペアで総合3位入賞を果たし、同大会で2年連続となるポディウムフィニッシュを飾った。

 勝田がキャリア初のWRC総合表彰台を獲得したのは、1年前のサファリ・ラリーだった。今回、思い出深いラリーにまたひとつ喜びが追加された。

6戦4勝ロバンペラ「GRヤリスは間違いなく最強かつ最速のクルマ」/WRC第6戦 デイ4後コメント

 6月26日、WRC世界ラリー選手権第6戦『サファリ・ラリー・ケニア』の競技最終日、デイ4はSS14~17が行われ、TOYOTA GAZOO Racing WRTのカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)が優勝。2022年シーズン4勝目をマークした。日本人WRCドライバーの勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1)は総合3位でフィニッシュし、ケニアで2年連続となる表彰台を獲得している。そんな今季第6戦の全日程を終えた3チームからドライバーコメントが発表された。

■Mスポーツ・フォードWRT

TGR初の1-2-3-4フィニッシュ。豊田章男氏「チームの力にも心から感謝したい」/WRCケニア

 6月26日、WRC世界ラリー選手権第6戦ケニアの競技最終日、デイ4のSS14~19が行われ、TOYOTA GAZOO Racing WRTのカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組が優勝した。また、チームメイトのエルフィン・エバンス/スコット・マーティン組が総合2位、勝田貴元/アーロン・ジョンストン組が総合3位表彰台を獲得し、さらにセバスチャン・オジエ/ベンジャミン・ヴェイラス組が総合4位に入ったことでトヨタは1993年以来、29年ぶりとなるワン・ツー・スリー・フォー・フィニッシュを達成した。この結果に対し、TGRチームオーナーである豊田章男氏がコメントを発表している。

 昨年、19年ぶりにWRCイベントに復帰した伝統のサファリ・ラリーは、オジエと勝田によるトヨタのワン・ツー・フィニッシュで幕を閉じた。今年、ケニアでの一戦はさらに厳しさを増し、“フェシュフェシュ”と呼ばれる、目の細かい砂状のグラベルが堆積した路面や、降雨により泥状となった滑りやすい路面、大きな穴や鋭い石が待ち受ける荒れた路面など、今シーズンもっとも困難な路面での戦いとなった。

トヨタ、29年ぶり1-2-3-4フィニッシュ達成。ロバンペラが今季4勝目で選手権独走/WRC第6戦

 6月26日、WRC世界ラリー選手権第6戦『サファリ・ラリー・ケニア』の最終日となるデイ4が、ケニアのナイバシャを中心に行われ、TOYOTA GAZOO Racing WRTのカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組が優勝し、2022シーズン4勝目を飾った。また、チームメイトのエルフィン・エバンス/スコット・マーティン組が総合2位に、セバスチャン・オジエ/ベンジャミン・ヴェイラス組は総合4位に入り、TOYOTA GAZOO Racing WRTネクストジェネレーションから出場の勝田貴元/アーロン・ジョンストン組が総合3位表彰台を獲得したことで、4台のトヨタGRヤリス・ラリー1が今大会の1位から4位を独占した。

 伝統のサファリ・ラリーの競技最終日は、ナイバシャ湖近くのサービスパークを中心に設定された3本のグラベル(未舗装路)ステージを午前と午後のループに分け、その途中にミッドデイサービスを挟んで各2回走行するフォーマットで実施された。

ラリージャパン2022の観戦チケット発売日が決定。7月16日よりイープラスで販売開始

 6月27日、ラリージャパン事務局は11月10~13日に開催されるWRC世界ラリー選手権第13戦日本ラウンド『フォーラムエイト・ラリージャパン2022』の各観戦チケットを、7月16日(土)よりインターネットチケット販売サイト『e+(イープラス)』を通じて発売することを発表した。

【順位結果】2022年WRC第6戦ケニア SS19後

 6月26日、WRC世界ラリー選手権第6戦『サファリ・ラリー・ケニア』の競技最終日、デイ4はSS14~17が行われ、デイ2からトップを守ってきたTOYOTA GAZOO Racing WRTのカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)が優勝。2022年シーズン4勝目をマークした。日本人WRCドライバーの勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1)は総合3位でフィニッシュし、ケニアで2年連続となる表彰台を獲得している。

■2022年WRC第6戦サファリ・ラリー・ケニア暫定結果 SS19後

トヨタがサファリ・ラリー完全制覇。トップ4独占、勝田貴元も2年連続の表彰台獲得/WRC第6戦

 6月26日、WRC世界ラリー選手権第6戦『サファリ・ラリー・ケニア』の競技最終日、デイ4はSS14~17が行われ、デイ2からトップを守ってきたTOYOTA GAZOO Racing WRTのカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)が優勝。2022年シーズン4勝目をマークした。日本人WRCドライバーの勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1)は総合3位でフィニッシュし、ケニアで2年連続となる表彰台を獲得している。

 伝統あるサファリ・ラリーの最終日。晴れ間も覗く曇天のなかでのラリーとなった26日は、サービスパークの南側エリアに設定された3本のステージを各2回走行するフォーマットで争われた。