GTWCアジアはJAFグランプリか、DTMか。SGTにもS耐にもない“待望のフォーマット”にドライバーが夢中のワケ

 富士スピードウェイでの第3ラウンドが終了したファナテック・GTワールドチャレンジ・アジア・パワード・バイ・AWS。全6ラウンド中4ラウンドが日本で行われ、そこでは“ジャパン・カップ”のタイトルも争われるとあって、富士では日本のエントラントを中心に25台の車両が参戦し、盛り上がりを見せた。

 GTWCアジアに参戦する日本のエントラントには、スーパーGTのGT300クラスやスーパー耐久など日本のトップカテゴリーでGTレースを戦ってきたドライバー・チームも多い。

 そんな彼らに、なぜGTWCアジアへの参戦を決めたのか、そして実際に始まってみてどう感じているかを聞いてみたところ、レースフォーマットやコスト、そこから得られる満足感など、このシリーズが彼らのニーズに“ハマる”存在であることが分かってきた。

フェラーリ、ポルシェの加入が決定。2022年IGTC参戦GT3メーカーは合計5社に

 SROモータースポーツ・グループが主催するIGTCインターコンチネンタルGTチャレンジ・パワード・バイ・ピレリに、アウディスポーツ、ランボルギーニ、メルセデスAMGに加え、新たにフェラーリとポルシェも参戦することが確認され、シリーズに出場するGT3マニュファクチャラーは合計5社となった。

 5月に行われたIGTCの開幕戦バサースト12時間に続き、来週末に開催される第2戦トタルエナジーズ・スパ24時間では、5メーカーすべてが4台のエントリーを予定している。

「ぶつかる必要はなかった」「久々にこんなに抜かれた」「地の利はある」GTWCアジア・富士戦を終えた日本勢の声

 ファナテック・GTワールドチャレンジ・アジア・パワード・バイ・AWSは7月24日、第3ラウンドの決勝レース2となる第6戦が静岡県の富士スピードウェイで行われた。前半スティントはポールポジションスタートのカーガイ・レーシング777号車がリードしたものの、前戦優勝ハンデの“+15秒”もあってピット後に逆転を許し、代わってトップに立ったトリプルエイトJMRの99号車メルセデスAMG GT3(H.H.プリンス・アブドゥル・ラーマン・イブラヒム/ニック・フォスター)が今季2勝目を飾った。

 多くの陣営が(ドライバー2予選を担当した)プロドライバーでスタートしたレースでは、前半戦を中心に随所で見応えあるバトルも勃発。ここでは、第6戦決勝を戦い終えた日本勢6人のコメントをお届けする。

プロ同士の白熱バトルも。トリプルエイトの99号車メルセデスがレース2を制す/GTワールドチャレンジ・アジア第6戦富士

 7月24日、ファナテック・GTワールドチャレンジ・アジア・パワード・バイ・AWSは第3ラウンドの決勝レース2となる第6戦が静岡県の富士スピードウェイで行われ、ピットストップ後にトップに立ったトリプルエイトJMRの99号車メルセデスAMG GT3(H.H.プリンス・アブドゥル・ラーマン・イブラヒム/ニック・フォスター)が優勝を飾り、開幕戦セパンに続く今季2勝目をマークした。

速すぎてBoPも変更も……カーガイ・レーシングがGTWCアジア第3ラウンド富士のレース1を完勝

 7月23日、静岡県の富士スピードウェイで開催されたGTワールドチャレンジ・アジア第3ラウンドのレース1/第5戦。このレースでは、予選でダブルポールポジションを獲得した木村武史/ケイ・コッツォリーノ組カーガイ・レーシングのフェラーリが逆転優勝。パーフェクトな初日を締めくくることになった。

カーガイ・レーシングのフェラーリが鮮やかな逆転で今季2勝目/GTワールドチャレンジ・アジア第5戦富士

 ファナテック・GTワールドチャレンジ・アジア・パワード・バイ・AWSは7月23日、第3ラウンドの決勝レース1となる第5戦が静岡県の富士スピードウェイで行われ、ポールポジションスタートから一時順位を下げたカーガイ・レーシングの777号車フェラーリ488 GT3 (木村武史/ケイ・コッツォリーノ)が逆転優勝を遂げ、今季2勝目をマークした。

LMDh&GT3化で予想される”グリッド争奪戦”「ACOの采配が気になる」【BMWモータースポーツ代表に聞く/後編】

 去る6月6日、2023年デビュー予定の新型LMDh車両『BMW M ハイブリッドV8』を正式発表したBMW。彼らはチームRLLと組みワークス車両2台体制でIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権GTPクラスへの参戦を予定している。

 現在噂されているWEC世界耐久選手権への参戦可能性を中心に聞いたインタビュー前編に続き、この後編ではBMWモータースポーツのアンドレアス・ルース代表に、LMDhの参戦体制やドライバー起用、WECのGTクラスの“GT3化”などについて聞く。

バイコレス改めヴァンウォールLMH、2日間のテストを実施「非常にポジティブ」とレース責任者

 バイコレス製のヴァンウォール・バンダーベルLMHは今週、ドイツ・ラウジッツリンクで2日間のテストを行いレーストラックに戻った。このテストについて、バイコレス・レーシングのオペレーション部門トップは「非常にポジティブ」であったと述べている。

 バイコレスのボリス・バーメスによると、トム・ディルマンがドライブするノンハイブリッド仕様のプロトタイプは、晴天に恵まれ暑くなったコンディションのなか、水曜日と木曜日に「270周以上(約938kmに相当)」をこなしたという。

WEC富士、暫定スケジュール発表。人気のキャンプパッケージを含む前売り観戦券は7月28日より発売

 7月28日、富士スピードウェイは、2022年9月9~11日に開催されるWEC世界耐久選手権第5戦『富士6時間耐久レース』の各種前売観戦券を、7月28日10時より全国のローソン、ミニストップの店頭端末およびローチケ、FSWオンラインチケット(https://fsw-ticket.com/)にて順次発売すると発表した。また9日(金)から11日(日)にかけての暫定タイムスケジュールを明らかにしている。

 ル・マン24時間レースを中心に世界中を転戦するスポーツカーレースシリーズが2019年以来、3年ぶりに日本へ戻ってくる。その戦いの舞台となるのは、“WEC富士”でお馴染みの富士スピードウェイだ。

アンドレア・カルダレッリとミルコ・ボルトロッティがランボルギーニLMDhドライバーに選出

 ランボルギーニは7月21日、2024年からWEC世界耐久選手権と、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権に参戦するLMDh車両のドライバーとして、アンドレア・カルダレッリとミルコ・ボルトロッティの名前を発表した。

 ふたりのイタリア人ドライバーは、長年ランボルギーニ・スクアドラ・コルセのファクトリードライバーとして世界中のカテゴリーで活動しており、近年のランボルギーニ・ウラカンGT3の成功に極めて重要な役割を担ってきた。