バイコレス改めヴァンウォールLMH、2日間のテストを実施「非常にポジティブ」とレース責任者

 バイコレス製のヴァンウォール・バンダーベルLMHは今週、ドイツ・ラウジッツリンクで2日間のテストを行いレーストラックに戻った。このテストについて、バイコレス・レーシングのオペレーション部門トップは「非常にポジティブ」であったと述べている。

 バイコレスのボリス・バーメスによると、トム・ディルマンがドライブするノンハイブリッド仕様のプロトタイプは、晴天に恵まれ暑くなったコンディションのなか、水曜日と木曜日に「270周以上(約938kmに相当)」をこなしたという。

プジョー9X8、WEC富士前にもテスト実施へ。2023年のカスタマーへの供給は「歓迎」

 WEC世界耐久選手権第4戦モンツァ6時間レースで新型ル・マン・ハイパーカー『9X8』をデビューさせたプジョーは、2023年のWECとル・マン24時間レース参戦に向けたカスタマーチームや、追加資金をもたらすスポンサーを「歓迎する」としている。

アルピーヌの速さに「本当に驚いた」とブエミ。8号車はトラブル時に油圧ブレーキを使用/WECモンツァ

 TOYOTA GAZOO Racingのセバスチャン・ブエミは、WEC世界耐久選手権のハイパーカー・クラスにおけるアルピーヌのフォームが、これまでのところ「非常に読みにくい」と感じている。

 ブエミ、平川亮、ブレンドン・ハートレーのトリオで2022年シーズンを戦う8号車トヨタGR010ハイブリッドは、第4戦モンツァ6時間レースで、アルピーヌA480ギブソンのマシュー・バキシビエール/ニコラ・ラピエール/アンドレ・ネグラオ組に次ぐ総合2位となった。

プジョー9X8を襲った複数のトラブル。94号車は実戦で初出現した“デブリ”でオーバーヒートか/第4戦モンツァ

 イタリアのモンツァで行われたWEC世界耐久選手権第4戦でレースデビューを飾った、プジョーの新型ル・マン・ハイパーカー(LMH)、『プジョー9X8』。プジョーのテクニカルディレクターは、複数のトラブルに見舞われたデビュー戦について「多くのことを学んだ」と総括している。

 7月10日に行われた6時間の決勝レースで、プジョーの2台はともに多くのトラブルを抱え、たびたびガレージに入ることとなった。グスタボ・メネゼス/ジェームス・ロシター/ロイック・デュバル組94号車のみが、25周おくれの総合33位でチェッカーを受けることができた。

トヨタ、WECモンツァから新たなデフを導入。テスト期間が短く「プジョーが先行」と技術責任者

 TOYOTA GAZOO Racingは、この週末に行われるWEC世界耐久選手権第4戦モンツァに向けて、トヨタGR010ハイブリッドに新しいデフを搭載した。トヨタのテクニカル・ディレクターであるパスカル・バセロンはこのことについて、「大きな変化」だと語った。

“リヤウイングレス”という独創的なデザインテーマを掲げるプジョー9X8のデビューと同時に、トヨタの4輪駆動ハイブリッド・プロトタイプカーはこのモンツァ・ラウンドから始まるシーズン後半戦で、まったく新しいディファレンシャル・ハードウェアを導入することになった。

【動画】プジョー9X8がモンツァでWECデビュー。“ウイングレス”車両のオンボード映像が公開

 7月8日にイタリア、モンツァ・サーキットで開幕したWEC世界耐久選手権第4戦モンツァ6時間。このイベントでWECハイパーカークラスにデビューを果たすフランスメーカーのLMHル・マン・ハイパーカー、『プジョー9X8』のオンボード映像がWEC公式YouTubeチャンネルとプジョーの公式チャンネルで公開されている。

 リヤウイングを排除した独創的なデザインを採用したことで注目を集めるプジョーの新車が、いよいよWECで走り出す。8日(金)に行われたフリープラクティス1回目は、2台のプジョー9X8(プジョー・トタルエナジーズ)にとって最初の公式セッションとなった。同プラクティスでは93号車が全体の3番手タイムをマーク。94号車にはトラブルが発生した模様だが、ロイック・デュバルのドライブでクラス6番手タイムをマークしている。

フェラーリ新型LMHのシェイクダウンは「とてもポジティブ」とピエール・グイディ

 7月6日、フェラーリは2023年にデビューが予定されている新型ル・マン・ハイパーカー(LMH)のシェイクダウンを、イタリア・フィオラノのテストトラックで完了した。ファクトリードライバーのアレッサンドロ・ピエール・グイデ …

プジョー9X8は『150km/h』からハイブリッド使用可能に。WECモンツァ戦のBoP発表

 FIAのエンデュランス・コミッティは、WEC世界耐久選手権第4戦モンツァ向けのBoP(性能調整)ブルテンを7月5日付で発行した。新たにハイパーカークラスに参入するプジョー9X8のイニシャルBoPが判明したほか、トヨタな …

フェラーリ、LMH車両の全体像を初公開。フィオラノでのロールアウトも完了/WEC

 7月6日、フェラーリは、2023年のWEC世界耐久選手権ハイパーカークラスに参戦するハイブリッド・プロトタイプのティザーイメージを公開した。開発作業が進むLMH車両はカモフラージュ柄に覆われた状態ではあるが、初めて全体 …

ハイブリッド化とLMHの参加で複雑化するBoP。IMSAが取り組むプロセスの活性化と新ツールの導入

 IMSAのテクニカルディレクターを務めるマット・クルドックは、ウェザーテック・スポーツカー選手権を運営する同団体が、LMHル・マン・ハイパーカーとLMDhプラットフォームのクルマを近いレベルで戦わせるために、BoP(バランス・オブ・パフォーマンス/性能調整)プロセスの活性化と新しいツールの導入に取り組んでいると語った。

 今季限りで終了するDPiクラス入れ替わるかたちで、2023年に新設されるウェザーテック・スポーツカー選手権のGTPクラスは、LMDhと2021年からWEC世界耐久選手権のトップカテゴリーで採用されているLMHの両方の規定にオープンであるが、最初のシーズンはLMDhのルールに沿って制作された車両のみが登場する予定であり、現在までにアキュラ、BMW、キャデラック、ポルシェが新型マシンでの参戦を表明している。