2カ月ぶりに熱戦が展開された2022年スーパーGT第4戦『FUJIMAKI GROUP FUJI GT 100Lap RACE』だが、各所では細かなアクシデントやトラブルが起きるなど、波乱含みの決勝レースにもなった。その中でGT300クラスのドライバーズランキング首位を快走するリアライズ日産メカニックチャレンジGT-Rも、1回目のピットストップでちょっとしたハプニングがあったが、無難に乗り切ってクラス6位入賞を獲得した。
GTWCアジアはJAFグランプリか、DTMか。SGTにもS耐にもない“待望のフォーマット”にドライバーが夢中のワケ
富士スピードウェイでの第3ラウンドが終了したファナテック・GTワールドチャレンジ・アジア・パワード・バイ・AWS。全6ラウンド中4ラウンドが日本で行われ、そこでは“ジャパン・カップ”のタイトルも争われるとあって、富士では日本のエントラントを中心に25台の車両が参戦し、盛り上がりを見せた。
GTWCアジアに参戦する日本のエントラントには、スーパーGTのGT300クラスやスーパー耐久など日本のトップカテゴリーでGTレースを戦ってきたドライバー・チームも多い。
そんな彼らに、なぜGTWCアジアへの参戦を決めたのか、そして実際に始まってみてどう感じているかを聞いてみたところ、レースフォーマットやコスト、そこから得られる満足感など、このシリーズが彼らのニーズに“ハマる”存在であることが分かってきた。
「ぶつかる必要はなかった」「久々にこんなに抜かれた」「地の利はある」GTWCアジア・富士戦を終えた日本勢の声
ファナテック・GTワールドチャレンジ・アジア・パワード・バイ・AWSは7月24日、第3ラウンドの決勝レース2となる第6戦が静岡県の富士スピードウェイで行われた。前半スティントはポールポジションスタートのカーガイ・レーシング777号車がリードしたものの、前戦優勝ハンデの“+15秒”もあってピット後に逆転を許し、代わってトップに立ったトリプルエイトJMRの99号車メルセデスAMG GT3(H.H.プリンス・アブドゥル・ラーマン・イブラヒム/ニック・フォスター)が今季2勝目を飾った。
多くの陣営が(ドライバー2予選を担当した)プロドライバーでスタートしたレースでは、前半戦を中心に随所で見応えあるバトルも勃発。ここでは、第6戦決勝を戦い終えた日本勢6人のコメントをお届けする。
GTWCアジア参戦のYogibo Racingが味わった、クラッシュの悪夢からの激動の一夜の裏側
7月16日、三重県の鈴鹿サーキットで開催されたファナテック・GTワールドチャレンジ・アジア・パワード・バイ・AWS第2ラウンドのレース1で、トップを争いながらも接触されクラッシュしたYogibo Racingの27号車フェラーリ488 GT3エボ。ひと晩での“復活”までには、Yogibo Racing 芳賀美里監督の“決断力”があった。
GTWCアジア第3戦大クラッシュのYogibo Racingに“救世主”登場。前澤友作氏がフェラーリ貸し出し
7月16日、鈴鹿サーキットでレース1/第3戦が行われたファナテック・GTワールドチャレンジ・アジア・パワード・バイ・AWS第2ラウンド。ウエット路面のなか白熱のレースが展開されたが、ポールポジションからスタートしたものの、直後にヒットされクラッシュしたYogibo Racingのフェラーリ488 GT3 EVOは、リヤからタイヤバリアに激しくヒットしたこともあり、全損状態となってしまった。しかし一夜明けた17日のレース2/第4戦に向け、ある“救世主”が登場し、復活を遂げることになった。