4度のF1チャンピオン、セバスチャン・ベッテルが、2022年末でF1から引退すると発表した。現在までに優勝53回、表彰台122回、グランドスラム4回など突出したキャリアを築き、人間的な面でも多くの仲間やファンに愛されているベッテル。彼の引退を知ったF1界の大勢の仲間がSNSを通してコメントを発表、思い出の写真を公開した。また、ベッテルは、これまでSNSを好まないと公言してきたものの、引退発表直前にインスタグラムのアカウントを開設。ここにメッセージ動画を投稿した。
4度のF1チャンピオン、セバスチャン・ベッテルが2022年末での引退を発表。チームは契約延長を希望も本人の意思を尊重
アストンマーティン・アラムコ・コグニザントF1チームは、7月28日、セバスチャン・ベッテルが2022年末でF1から引退することを発表した。2007年からF1で活動しているベッテルは、現在35歳、ここまで4度のF1タイトルを獲得し、今年の最終戦アブダビGPで300戦目を迎える。優勝回数は53回で、ルイス・ハミルトン、ミハエル・シューマッハーに次ぐ歴代3位という、偉大なるキャリアの持ち主だ。
2007年第7戦アメリカGPでにBMWザウバーからデビュー、第11戦からトロロッソに移り、2008年イタリアGPでは同チームで初優勝を挙げた。2009年にレッドブルに昇格、2010年から2013年までダブルタイトル獲得を達成した後、2015年にフェラーリに移籍。しかし憧れのフェラーリではチャンピオンになることはできず、ランキング2位を2回獲得した後に、2021年に現在のアストンマーティンに加入した。
ウイリアムズF1、育成のサージェントが来季のドライバー候補に上がる可能性も。代表は評価を急がず
ウイリアムズF1チームの代表ヨースト・カピートは、ドライバーアカデミーのメンバーであるローガン・サージェントがチームのドライバー候補に浮上したことは「頭の痛いこと」だと述べている。
現在、ウイリアムズはアルピーヌからのオファーを検討している。2023年にニコラス・ラティフィの後任として、高評価を受けているジュニアドライバーのオスカー・ピアストリを貸し出すというものだ。
F1技術解説:第12戦(1)フェラーリのルクレールはなぜミスを犯したのか
2022年F1第12戦フランスGPで各チームが走らせたマシンを、F1i.comの技術分野を担当するニコラス・カルペンティエルが観察し、印象に残った点などについて解説。今回は、フェラーリとライバルであるレッドブルのアップデートをチェックしつつ、フェラーリのシャルル・ルクレールがトップ走行中になぜミスを犯したのかを分析する。
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シャルル・ルクレールが、またもリタイアを喫した。スペイン、アゼルバイジャンと同様、もし完走できていたら、はたして勝てていただろうか。バルセロナとバクーではエンジンに裏切られたルクレールだったが、今回は自らのミスがリタイアを引き起こした。
レッドブルF1のペレス、新たに設立された世界電動パワーボートシリーズ『E1』にチーム・メキシコを率いて参戦へ
レッドブルF1のセルジオ・ペレスは、フォーミュラE創設者アレハンドロ・アガグによる新たな事業である、E1世界電動パワーボートシリーズのチームオーナーとなり、パワーボートレースの世界に飛び込んだ。
アガグは、フェラーリとマクラーレン・アプライドテクノロジーズでエンジニアを務めていたロディ・バッソと、国際モーターボート連盟(UIM)会長のラファエル・チウリと提携し、2023年から始まるシリーズを創設した。彼らは海洋環境における電気革命を推進することを望んでいる。
ポーパシング対策としてのF1フロア規則の変更に6チームが猛反発。FIAは安全面で妥協はできないと言明
新世代F1マシンが抱える問題であるポーパシング/バウンシングはドライバーの健康面や安全性において懸念すべきことであるとして、FIAはこれを解決するために介入を決めた。しかし、10チーム中6チームが強い反発を示し、2023年の技術レギュレーション変更に対して法的措置を検討すると主張するチームもあるといわれる。
FIAは、短期的な対策としては、ベルギーGPからチームが新しい技術指令に従うことを求め、2023年にはフロア周りの技術レギュレーションを変更、ポーパシングを抑制し、フロアのたわみをより厳格に取り締まる計画を立てている。この時期になってからのレギュレーション変更について、FIAは、安全性に関わる問題であり、チームの同意を必要としないと主張している。
ポルシェがレッドブルのF1部門の株式50パーセントを取得へ。反トラスト機関に共同事業計画を提出
ポルシェがレッドブル・レーシングと提携してF1に参戦することを検討していると長く推測されてきたが、より具体的な情報が浮上した。同社がレッドブル社のF1部門の株式50パーセントを取得して2026年からF1に参入する予定であることが、独占禁止法規制当局に対して提出された書類によって明らかになった。
2026年のF1パワーユニット(PU/エンジン)規則変更に伴い、フォルクスワーゲングループのポルシェとアウディはF1に参入する計画を立てている。ポルシェはレッドブルと提携、アウディは既存チームの買収を望んでいると伝えられているが、いずれも正式な発表は行われていない。
クラッシュのルクレールを批判から守るフェラーリF1代表「タイトル争いは終わっていない。残りを全勝する気持ちで戦う」
フェラーリF1チーム代表のマッティア・ビノットは、フランスGP決勝の2時間後にひとりで報道陣に向き合った。フェラーリは通常、レース結果にかかわらず、レース後の会見にドライバーも同席させるので、これは珍しいことだった。今回、ビノットには伝えたい強いメッセージがあり、また、シャルル・ルクレールやカルロス・サインツが質問攻めにされる事態を避けたいという思いもあったのだろう。
レッドブルF1代表、両選手権での大量リードに驚喜「予想もしないこと。今季マシン開発へのシフトは我々が一番遅かった」
レッドブル・レーシングのクリスチャン・ホーナー代表は、チームが今年ここまでに収めている好結果は予想をはるかに上回るものであると語った。F1技術レギュレーションが大きく変更される2022年を前に、昨年、レッドブルとメルセデスとのタイトル争いが最終戦まで続いたため、レッドブルは今季型マシンへの開発に完全にシフトするのが遅れた。それにもかかわらず、現在、ドライバーズ選手権、コンストラクターズ選手権を、大差でリードしているのだ。
バトル中の急ブレーキに「不意討ちを食らった」とベッテル。ストロールはスナップしたと説明/F1第12戦
アストンマーティンF1のセバスチャン・ベッテルは、2022年F1第12戦フランスGP決勝の最終コーナーで、チームメイトのランス・ストロールが突然行ったブレーキ操作に「不意討ちをくらった」が、「どちらにしてもチームにとってポイントは同じ」と語り、チームメイトの気まぐれな行為を受け流した。
ストロールは、予選でベッテルよりもポジションが3つ後ろの17番手だったが(他車のペナルティによりスタートは15番グリッドから)、決勝のオープニングラップで一気に10番手へと順位を上げ、51周のレースの残りでそのポジションを維持し続けた。