7月10日、WEC第4戦モンツァ6時間レースは、決勝日を迎えた。気温の上昇が予想されるなか、現地時間正午のスタートを前に、トヨタGAZOO Racingのチーム代表兼7号車ドライバーを務める小林可夢偉と、8号車の平川亮が、現地からリモート形式の取材に対応。新たに登場したライバルであるプジョー9X8への印象や、現在のBoP(性能調整)の状況などを交えつつ、決勝への展望を語った。
前年の激闘の再現を期待するポルシェとフェラーリ。「コルベットが強い」との見方も/WECモンツァ
ポルシェとフェラーリのLMGTEプロチームのドライバーたちは、7月10日に決勝レースが行われるWEC世界耐久選手権第4戦モンツァ6時間で、両メーカーが激しいバトルを繰り広げた昨年と同じように、見る者を興奮させる戦いを再現したいと語っている。
昨年のWECモンツァではケビン・エストーレ/ニール・ジャニ組92号車ポルシェ911 RSR-19(ポルシェGTチーム)が、ジェームス・カラド/アレッサンドロ・ピエール・グイディ組51号車フェラーリ488 GTEエボ(AFコルセ)を逆転するかたちで勝利を収めた。2台のマシンはレース中に長い間接近戦を繰り広げたが、AFコルセの戦略が裏目に出てフェラーリがレース終盤に燃料補給を要したため、ポルシェに逆転優勝を許している。
初の女性ポールシッター誕生。プジョー9X8の富士でのラインアップetc.【WECモンツァ予選日Topics】
7月9日、イタリア北部のモンツァ・サーキットではWEC世界耐久選手権第4戦モンツァ6時間レースの予選が行われた。ポールポジションを奪ったのは、ハイブリッド非搭載のル・マン・ハイパーカー(LMH)、708号車グリッケンハウス007 LMHだった。
■大量のブレーキダストに不安を抱えるグリッケンハウス
ポールポジションは獲得したものの、ロマン・デュマはモンツァでのグリッケンハウスのブレーキ摩耗に「明らかに苦労している」ことを認めている。
【動画】2022年WEC第4戦モンツァ 予選ハイライト
7月9日にイタリア、モンツァ・サーキットで実施されたWEC世界耐久選手権第4戦モンツァの予選を振り返るダイジェスト動画が、シリーズ公式YouTubeチャンネル(https://www.youtube.com/user/FIAWEC)で公開されている。
土曜の予選日に行われた決勝のスターティンググリッドを決するセッションでは、この週末好調の708号車グリッケンハウス007 LMH(グリッケンハウス・レーシング)が全体の最速タイムを記録し、2022年シーズン2度目のポールポジションを獲得した。2番手には前戦ル・マン24時間でポール・トゥ・ウインを達成した8号車トヨタGR010ハイブリッド(TOYOTA GAZOO Racing)が入り、開幕戦セブリング1000マイルを制し選手権のトップに立っている36号車アルピーヌA480・ギブソン(アルピーヌ・エルフ・チーム)が続いている。
トヨタ、予選は2&4番手「僅差で競い合えるのは素晴らしいこと」と小林可夢偉/第4戦モンツァ
7月9日(土)、イタリアのモンツァ・サーキットで開催されたWEC世界耐久選手権第4戦『モンツァ6時間レース』の予選で、トヨタGAZOO Racingは8号車GR010ハイブリッドが2番手、7号車が4番手につけた。
セバスチャン・ブエミ/ブレンドン・ハートレー/平川亮組の8号車は、ハートレーがアタックを担当。ポールポジションを獲得した708号車グリッケンハウス007 LMHから0秒919遅れとなる1分36秒335を記録し、フロントロウを確保した。マイク・コンウェイ/小林可夢偉/ホセ・マリア・ロペスの7号車GR010ハイブリッドは可夢偉がアタックし、8号車から0秒584差の4番手タイムを記録している。
赤旗終了の予選でグリッケンハウスがポール獲得。トヨタ8号車が2番手確保/WEC第4戦モンツァ
7月9日、イタリア・ミラノ郊外のモンツァ・サーキットにおいてWEC世界耐久選手権第4戦モンツァ6時間レースの予選が行われ、ロマン・デュマがアタッカーを務めたグリッケンハウス・レーシングの708号車グリッケンハウス007 LMH(デュマ/オリビエ・プラ/ピポ・デラーニ組)がポールポジションを獲得した。8号車トヨタGR010ハイブリッド(TOYOTA GAZOO Racing)がフロントロウの2番手、36号車アルピーヌA480・ギブソン(アルピーヌ・エルフ・チーム)が3番手に続くトップ3オーダーとなっている。
午前中から実施された2度のプラクィスを経て迎えた予選は現地17時30分、気温29.9℃/路面温度50.5℃、ドライコンディションのなかでスタートした。
【順位結果】2022年WEC第4戦モンツァ 予選
7月9日、イタリア・ミラノ郊外のモンツァ・サーキットにおいてWEC世界耐久選手権第4戦モンツァ6時間レースの予選が行われ、ロマン・デュマがアタッカーを務めたグリッケンハウス・レーシングの708号車グリッケンハウス007 LMH(デュマ/オリビエ・プラ/ピポ・デラーニ組組)がポールポジションを獲得。8号車トヨタGR010ハイブリッド(TOYOTA GAZOO Racing)、36号車アルピーヌA480・ギブソン(アルピーヌ・エルフ・チーム)が続くトップ3となった。
■2022年WEC世界耐久選手権第4戦モンツァ6時間レース 予選結果
予選直前のFP3はグリッケンハウス最速。デビュー戦のプジョー9X8がツー・スリー/第4戦モンツァ
7月9日、イタリアのモンツァ・サーキットで開催されているWEC世界耐久選手権第4戦『モンツァ6時間レース』は予選日を迎えた。予選前最後の走行機会となるフリープラクティス3のセッションでは、グリッケンハウス・レーシングの708号車グリッケンハウス007 LMH(オリビエ・プラ/ロマン・デュマ/ピポ・デラーニ)がトップタイムをマーク。2台のプジョー9X8が続く結果となった。
【タイム結果】2022年WEC第4戦モンツァ FP3
7月9日、イタリアのモンツァ・サーキットでWEC世界耐久選手権第4戦『モンツァ6時間レース』のフリープラクティス3のセッションが行われ、グリッケンハウス・レーシングの708号車グリッケンハウス007 LMH(オリビエ・プラ/ロマン・デュマ/ピポ・デラーニ)が最速タイムをマークした。
■2022年WEC世界耐久選手権第4戦モンツァ6時間レース フリープラクティス3回目結果
ハイパーカー6台は0.42秒以内の接戦。FP2はトヨタ8号車首位、プジョーが続く/第4戦モンツァ
7月9日、イタリア北部のミラノ郊外に位置するモンツァ・サーキットでWEC世界耐久選手権第4戦のフリープラクティス2のセッションが行われた。赤旗中断の影響で終了時刻が延長されたこのセッションでは、トヨタGAZOO Racingの8号車トヨタGR010ハイブリッド(セバスチャン・ブエミ/ブレンドン・ハートレー/平川亮)がトップタイムをマーク。今回がデビュー戦となるプジョー9X8の93号車が2番手に続く結果となった。