TOYOTA GAZOO Racing、ヤリスクロスにGRスポーツを追加。専用パーツ採用で走行性能が向上

 TOYOTA GAZOO Racingは7月19日、モータースポーツを起点としたもっといいクルマづくりを通じて鍛え上げられたスポーツカーシリーズ『GR』の走行性能や世界観をより多くのユーザーに提供することを目指した『GR SPORT(GRスポーツ)』のラインアップに『ヤリスクロスGRスポーツ』を追加し、8月8日より発売することを発表した。

アルゼンチン発『トヨタ・カローラGRスポーツTCR』がホモロゲ公認を取得、8月に実戦投入へ

 2021年12月に“アルゼンチン”でシェイクダウンを実施し、2022年4月にはTCR規定を統括するWSC技術部門監督のもと、完全なホモロゲーション取得に向けた審査に臨んだ新型『トヨタ・カローラセダンGRスポーツTCR(仮称)』が、晴れて公認手続きを完了し正式なTCR認証を取得。8月27〜28日にテルマス・デ・リオ・オンドで開催されるTCRサウスアメリカ・シリーズの第6戦で実戦デビューする予定となった。

今季初のグラベル戦で勝田範彦組GRヤリスが3位表彰台獲得/全日本ラリー第6戦カムイ

 7月8日から10日にかけて、JRC全日本ラリー選手権第6戦『2022 ARKラリー・カムイ』が北海道虻田郡ニセコ町を中心に開催され、最高峰JN1クラスに2台のトヨタGRヤリスGR4ラリーを投入しているTOYOTA GAZOO Racingは、勝田範彦/木村裕介組が3位表彰台を獲得した。チームメイトの眞貝知志/安藤裕一組は総合7位完走となった。

 今季開幕戦の新城から5戦連続で続いたターマック(舗装路)ラリーの連戦は前戦モントレーでひと区切りとなり、このラリー・カムイと次戦ラリー北海道の2戦はグラベル(未舗装路)での戦いとなる。

アルピーヌの速さに「本当に驚いた」とブエミ。8号車はトラブル時に油圧ブレーキを使用/WECモンツァ

 TOYOTA GAZOO Racingのセバスチャン・ブエミは、WEC世界耐久選手権のハイパーカー・クラスにおけるアルピーヌのフォームが、これまでのところ「非常に読みにくい」と感じている。

 ブエミ、平川亮、ブレンドン・ハートレーのトリオで2022年シーズンを戦う8号車トヨタGR010ハイブリッドは、第4戦モンツァ6時間レースで、アルピーヌA480ギブソンのマシュー・バキシビエール/ニコラ・ラピエール/アンドレ・ネグラオ組に次ぐ総合2位となった。

波乱に満ちたWEC第4戦、トヨタは2台が表彰台を獲得。小林可夢偉「満足のいくレースができなかった」

 7月10日、今年100周年を迎えたイタリア、モンツァ・サーキットでWEC世界耐久選手権第4戦『モンツァ6時間』の決勝レースが行われ、TOYOTA GAZOO Racingは8号車が2位、7号車が3位となり、2台のトヨタGR010ハイブリッドによってダブル表彰台を獲得した。

 前戦ル・マン24時間を制したトヨタ8号車(セバスチャン・ブエミ/ブレンドン・ハートレー/平川亮)と、姉妹車である7号車(マイク・コンウェイ/小林可夢偉/ホセ-マリア・ロペス)は、気温30℃/路面温度50℃を超える暑さのなかで戦いの火蓋が切られたレースの序盤から接近戦を繰り広げた。

ハイブリッドは「使わなくてもタイムは変わらない」と小林可夢偉。トヨタが置かれたBoPの厳しい現状/第4戦モンツァ

 7月10日、WEC第4戦モンツァ6時間レースは、決勝日を迎えた。気温の上昇が予想されるなか、現地時間正午のスタートを前に、トヨタGAZOO Racingのチーム代表兼7号車ドライバーを務める小林可夢偉と、8号車の平川亮が、現地からリモート形式の取材に対応。新たに登場したライバルであるプジョー9X8への印象や、現在のBoP(性能調整)の状況などを交えつつ、決勝への展望を語った。

トヨタ、予選は2&4番手「僅差で競い合えるのは素晴らしいこと」と小林可夢偉/第4戦モンツァ

 7月9日(土)、イタリアのモンツァ・サーキットで開催されたWEC世界耐久選手権第4戦『モンツァ6時間レース』の予選で、トヨタGAZOO Racingは8号車GR010ハイブリッドが2番手、7号車が4番手につけた。

 セバスチャン・ブエミ/ブレンドン・ハートレー/平川亮組の8号車は、ハートレーがアタックを担当。ポールポジションを獲得した708号車グリッケンハウス007 LMHから0秒919遅れとなる1分36秒335を記録し、フロントロウを確保した。マイク・コンウェイ/小林可夢偉/ホセ・マリア・ロペスの7号車GR010ハイブリッドは可夢偉がアタックし、8号車から0秒584差の4番手タイムを記録している。

トヨタ、首位から1秒以上離され初日4&5番手「ペース的には少し不足を感じる」とハートレー/WECモンツァ

 7月8日、イタリアのモンツァ・サーキットで行われたWEC世界耐久選手権第4戦のフリープラクティス1で、トヨタGAZOO Racing(TGR)の2台のGR010ハイブリッドは総合4番手と5番手タイムをマークし、初日の走行を終えた。

トヨタに「プジョーを過小評価する者はいない」とブルツ。BoPにより“即座にライバル”となることを警戒/WEC

 トヨタGAZOO Racingのモータースポーツ・アドバイザーを務めるアレックス・ブルツは、第4戦モンツァからWEC世界耐久選手権へと参戦するプジョーについて、「過小評価はできない」としており、斬新なコンセプトを持つ9X8を「真のライバル」であると表現している。