【順位結果】2022年WRC第8戦フィンランド SS1後

 8月4日、北欧のフィンランドで開催される2022年WRC世界ラリー選手権第8戦『ラリー・フィンランド』が開幕した。競技初日のデイ1は、サービスパークが置かれるユバスキュラの市街地でSS1が行われ、ヒョンデ・シェル・モビスWRTのティエリー・ヌービル(ヒョンデi20 Nラリー1)がベストタイムを記録して総合首位に立った。2番手に僚友オット・タナク(ヒョンデi20 Nラリー1)が続き、3番手には第2のホームイベントを戦う勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1)がつけている。

■2022年WRC世界ラリー選手権第8戦ラリー・フィンランド暫定結果 SS1後

ロバンペラとラッピがWRC母国戦で1-2発進。小雨降るシェイクダウンで勝田貴元は4番手

 8月4日、今週末7日(日)までの4日間にわたって開催される、WRC世界ラリー選手権第8戦『ラリー・フィンランド』のシェイクダウンが行われ、地元フィンランド出身のカッレ・ロバンペラ(トヨタGRヤリス・ラリー1)がベストタイムをマーク。同じく母国イベントに臨むエサペッカ・ラッピ(トヨタGRヤリス・ラリー1)が2番手に続き、トヨタのフィンランド勢が幸先よくワン・ツーを占めた。

 前戦エストニアで勝利し、今季の戦績を7戦5勝として母国の超高速グラベル(未舗装路)ラリーの開幕日を迎えたロバンペラ。21歳の彼は、早朝の降雨とセッション序盤まで残った小雨によって湿ったコンディションとなった、競技前のテストセッションから優勝候補たるスピードを発揮してみせた。

2022年ERC最終戦はスペインに。カタルーニャのターマックでタイトル決定戦を開催へ

 7月末にイタリアの首都で第6戦までを終えた2022年ERCヨーロッパ・ラリー選手権は、全8戦を予定するカレンダーの最終決戦地を確定させた。言わずと知れたWRC世界ラリー選手権の名物ラウンド、スペイン・カタルーニャ地方を舞台としたターマック戦『ラリーRACC・カタルーニャ・コスタ・ドラーダ』で、ERCのタイトル決定戦を併催する。

 現状、FIA世界モータースポーツ評議会(WMSC)の最終承認待ちではあるものの、今季10月20~22日に開催されるWRC第12戦で、WRCとERCの両シリーズが組み合わさり、世界戦へのステップアップに挑む期待の新星とワールドクラスのドライバーたちが、同じステージで技を比較する舞台が整った。

ラリージャパンも収録。PS5/PS4用ラリーゲーム最新作『WRCジェネレーションズ』が11月発売へ

 3gooは8月4日、家庭用ゲーム機のプレイステーション5、およびプレイステーション4用ラリーレーシングゲームの最新作となる『WRCジェネレーションズ』日本語版を、2022年11月10日に発売すると発表。4日より予約受付を開始した。

 今秋の登場が予告された『WRCジェネレーションズ』は、FIA国際自動車連盟の公式ライセンスを受けたラリーレーシングゲームの最新作。プラグイン・ハイブリッドシステムを搭載した“ラリー1カー”が登場した2022年シーズンのWRCをプレイすることができ、ステージには日本ラウンド“ラリージャパン2022”も収録されている。

母国でラリー1デビューのフッツネン「本当にエキサイティング!」/2022WRC第8戦 事前コメント

 8月4日から7日にかけて、北欧フィンランドのユバスキュラを舞台にWRC世界ラリー選手権第8戦『ラリー・フィンランド』が開催される。2022年シーズン後半戦のオープニングとなる“超高速”グラベル(未舗装路)イベントに向けて、シリーズに参戦しているトヨタ、ヒョンデ、Mスポーツ・フォードの3陣営から、今戦に出場するドライバーたちのプレビューコメントが発表されている。

■Mスポーツ・フォードWRT

トヨタ、WRCフィンランドで目指すは5連覇と今季6勝目「真のホームであり、特別な一戦」とラトバラ

 TOYOTA GAZOO Racing WRTは、8月4日から7日にかけて、フィンランドのユバスキュラを中心に開催される2022年WRC世界ラリー選手権第8戦『ラリー・フィンランド』に参戦し、大会5連覇と今季6度目となる総合優勝を目指す。

 第8戦フィンランドでトヨタGRヤリス・ラリー1をドライブするのは、エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組、カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組、エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム組の3ペアだ。また、サテライトチームのTOYOTA GAZOO Racing WRTネクストジェネレーションからは、開幕戦から連続入賞を継続している勝田貴元/アーロン・ジョンストン組が、同じくトヨタGRヤリス・ラリー1で出場する。

トヨタのラッピ、母国フィンランドの目標は表彰台「エストニアの経験が役に立つ」/WRC第8戦

 TOYOTA GAZOO Racing WRTのエサペッカ・ラッピは、8月4~7日に母国フィンランドで開催されるWRC世界ラリー選手権第8戦『ラリー・フィンランド』で、ふたたびポディウムに登ることを目指している。

 2019年以来、初めてファクトリーカーでWRC母国ラウンドに臨むラッピにとって、ラリー・フィンランドの表彰台は未知の場所ではない。彼は2017年にトヨタ・ヤリスWRCをドライブし、キャリア唯一の優勝を果たしだけでなく、その2年後にはシトロエンC3 WRCを駆り総合2位となった。

WRC日本ラウンド『ラリージャパン2022』SS観戦チケットが7月28日正午から発売開始

 11月10日から13日にかけて、愛知県と岐阜県で開催されるWRC世界ラリー選手権第13戦『フォーラムエイト・ラリージャパン2022』のSS観戦チケットが、インターネットチケット販売サイト『e+(イープラス)』を通じて7月28日(木)正午から発売開始となる。

 すでに販売がスタートしているサービスパーク(豊田スタジアム)への入場チケットに続いて売り出されるSS観戦チケットは、その名のとおり10日(木)から13日(日)にかけて、愛知、岐阜の両県で行われる各スペシャルステージ(SS)でラリーを観戦するための前売チケットだ。

ヒョンデが立ち直ることを信じるソルベルグ「僕らは皆、早く追いつきたいと思っている」/WRC

 ヒョンデ・モータースポーツのオリバー・ソルベルグは、現在WRC世界ラリー選手権で苦戦を強いられているヒョンデのラリーチームが、この状況から立ち直ることに「疑いの余地はない」との考えを示している。

 7月14~17日に開催されたシーズン第7戦『ラリー・エストニア』で総合13位となったソルベルグは、ふたたび厳しいラリーを過ごすことになった。しかし、その中ではステージ2番手タイムを記録するシーンもあり、彼にとって励みになっているようだ。

【動画】ヘリからラリーを見てみよう。0.1秒差で勝負が決したWRC若手ドライバー対決

 7月14日から17日かけて、東欧のエストニアで開催された2022年シーズン第7戦『ラリー・エストニア』の関連動画が、WRC世界ラリー選手権の公式YouTubeチャンネル(https://www.youtube.com/user/wrc)で公開されている。ここでは、その中からふたつの動画を紹介する。

 ひとつめはラリー中継の国際映像でも頻繁に登場する、ヘリコプターによる空撮映像だ。常設サーキットや特設コースとは異なり、全長が10数kmから20kmを超えるラリーのSS(スペシャルステージ)ではコース脇のカメラでマシンを追い切るのは不可能。そこで活躍するのが空撮用のヘリコプターだ。