ヒョンデが立ち直ることを信じるソルベルグ「僕らは皆、早く追いつきたいと思っている」/WRC

 ヒョンデ・モータースポーツのオリバー・ソルベルグは、現在WRC世界ラリー選手権で苦戦を強いられているヒョンデのラリーチームが、この状況から立ち直ることに「疑いの余地はない」との考えを示している。

 7月14~17日に開催されたシーズン第7戦『ラリー・エストニア』で総合13位となったソルベルグは、ふたたび厳しいラリーを過ごすことになった。しかし、その中ではステージ2番手タイムを記録するシーンもあり、彼にとって励みになっているようだ。

【動画】ヘリからラリーを見てみよう。0.1秒差で勝負が決したWRC若手ドライバー対決

 7月14日から17日かけて、東欧のエストニアで開催された2022年シーズン第7戦『ラリー・エストニア』の関連動画が、WRC世界ラリー選手権の公式YouTubeチャンネル(https://www.youtube.com/user/wrc)で公開されている。ここでは、その中からふたつの動画を紹介する。

 ひとつめはラリー中継の国際映像でも頻繁に登場する、ヘリコプターによる空撮映像だ。常設サーキットや特設コースとは異なり、全長が10数kmから20kmを超えるラリーのSS(スペシャルステージ)ではコース脇のカメラでマシンを追い切るのは不可能。そこで活躍するのが空撮用のヘリコプターだ。

新型ファビアに改良版フィエスタも登場。熾烈なWRC2で使われるラリー2マシン【WRC Topic】

 局地的な降雨に見舞われたWRC世界ラリー選手権第7戦『ラリー・エストニア』の最終パワーステージ、SS24の途中まで最速だったのは、アンドレアス・ミケルセン駆るシュコダ・ファビア・ラリー2エボだった。天候と路面コンディションが味方したとはいえ、パワーで勝るラリー1ハイブリッド勢を上まわるタイムを刻んだのだ。

 最終的にはトヨタGRヤリス・ラリー1のカッレ・ロバンペラとエルフィン・エバンスにタイムを更新され3番手タイムだったが、彼らふたり以外のラリー1勢よりは速かった。フォーミュラでいえば、F2がF1より速く走ったようなものである。

【動画】2022WRC第7戦エストニア ダイジェスト

 7月14から17日にかけて、東欧のエストニアでWRC世界ラリー選手権第7戦『ラリー・エストニア』が行われ、トヨタのカッレ・ロバンペラ(トヨタGRヤリス・ラリー1)が優勝した。21歳のフィンランド人が早くも今季5勝目を飾ったこのイベントのダイジェスト動画が、シリーズのYouTube公式チャンネルをはじめ、ヒョンデ、トヨタの各オフィシャルチャンネルで公開されている。

 次戦のフィンランドと合わせて超高速グラベル(未舗装路)イベント連戦の第1ラウンドとなった、エストニアでのラリーは、連日のように局地的豪雨が路面コンディションを悪化させ選手たちに試練を与えた。

データ上は改善もドライバーの印象は「違和感なし」単純比較ができず、効果が見えづらいWRCカーのアップデート

 7月14日から17日にかけて、東欧エストニアで開催されたWRC世界ラリー選手権第7戦『ラリー・エストニア』。既報のとおり、超高速グラベル(未舗装路)ラリーであるこのラウンドに向け、TOYOTA GAZOO Racing WRTはシリーズ最高峰を戦うマシンである『トヨタGRヤリス・ラリー1』にアップデートを投入した。具体的には、改良されたエンジンと新型リヤウイングが採用されているが、この変化についてラリー後のオンライン・グループインタビューに応じた勝田貴元に話を聞いた。

 自身5度目の出場となったラリー・エストニアで初めて完走を果たし、総合5位フィニッシュにより開幕戦からの連続入賞回数を「7」に伸ばした勝田。彼がドライブするトヨタGRヤリス・ラリー1にも、今回ほかの3台と同様にアップデートが入った。

勝田貴元、難コンディションのWRCエストニアで5位入賞。開幕から7戦連続でポイント獲得

 TOYOTA GAZOO Racing WRCチャレンジプログラムに参加している勝田貴元は7月14~17日、東欧エストニアのタルトゥを中心に開催されたWRC世界ラリー選手権第7戦『ラリー・エストニア』に参戦し、総合5位でフィニッシュ。開幕から続く連続入賞ラウンド数を「7」に伸ばしている。

 2020年に初めてWRCとして開催されたラリー・エストニアは、地理的に近いフィンランドのWRCイベントと同様に、非常に速度域の高いグラベル(未舗装路)ラリーだ。一方、ステージの路面は全体的にフィンランドよりも軟らかく、再走ステージでは深い轍(わだち)が刻まれドライビングを難しいものにする。

ロバンペラ「パワーステージは思い切り攻めた」/WRC第7戦エストニア デイ4後コメント

 7月14から17日にかけて、東欧のエストニアでWRC世界ラリー選手権2022年シーズン第7戦『ラリー・エストニア』が開催され、競技2日目の15日(金)から総合首位を堅持したTOYOTA GAZOO Racing WRTのカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)が圧勝。シーズン第7戦にして、早くも5勝目をマークした。そんな今戦の全日程を終えた各チームからラリー後のドライバーコメントが発表されている。

■Mスポーツ・フォードWRT

「『おめでとう』をもう7回も。本当に幸せなこと」豊田章男氏、WRC第7戦優勝のロバンペラに謝辞

 7月14~17日、東欧エストニアのタルトゥを拠点にWRC世界ラリー選手権2022年シーズン第7戦『ラリー・エストニア』が開催され、TOYOTA GAZOO Racing WRTのカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)が優勝した。前年の大会でWRC史上最年少優勝を果たした21歳の“フライング・フィン”が、連覇とともに今季5勝目をマークしたイベントの終了後、TOYOTA GAZOO Racingの豊田章男チームオーナー(トヨタ自動車社長)がコメントを発表している。

 トヨタの“ホームイベント”である次戦第8戦ラリー・フィンランドとともに、超高速グラベル(未舗装路)イベントとして知られるラリー・エストニア。不安定な天候による路面コンディションの変化が選手たちを襲うなか、TGR WRTは序盤からラリーを支配した。

トヨタ、エストニアで1-2フィニッシュ達成「カッレに毎回驚かされる」とラトバラ/WRC第7戦

 7月17日、WRC世界ラリー選手権第7戦『ラリー・エストニア』の競技最終日となるデイ4が、エストニアのタルトゥを中心に行われ、カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)が2022シーズン5度目の総合優勝を達成した。また、チームメイトのエルフィン・エバンス/スコット・マーティン組が総合2位に入ったため、TOYOTA GAZOO Racing WRTはワン・ツー・フィニッシュを達成している。

 3台目のトヨタGRヤリス・ラリー1を駆るエサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム組は総合6位でフィニッシュ。TOYOTA GAZOO Racing WRTネクストジェネレーションから出場の勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)は総合5位入賞を果たした。

【順位結果】2022年WRC第7戦エストニア SS24後

 7月17日、WRC世界ラリー選手権2022年シーズン第7戦『ラリー・エストニア』の競技最終日はデイ4のSS19~24が行われ、デイ2から首位を守ってきたTOYOTA GAZOO Racing WRTのカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)が優勝。シーズン第7戦にして早くも5勝目を挙げた。日本人WRCドライバーの勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1)は総合5位でフィニッシュしている。

■2022年WRC世界ラリー選手権第7戦ラリー・エストニア結果 SS24後