6月25日、ドイツのニュルブルクリンクでNLSニュルブルクリンク耐久シリーズ第4戦『45. RCM DMVグレンツラント・レンネン』が開催され、TOYOTA GAZOO RacingからSP-PROクラスに参戦した345号車レクサスLC(石浦宏明/松井孝允/片岡龍也)、SP4クラスに参戦した244号車トヨタGR86(片岡龍也/佐々木雅弘)はともに完走を果たし、ニュルへの復帰初戦を終えた。
TOYOTA GAZOO Racingは、その活動の原点として「人とクルマを鍛える」、「モータスポーツを起点としたもっといいクルマづくり」のために長年ニュルブルクリンク24時間に参戦してきたが、2020〜22年は新型コロナウイルス感染拡大による渡航制限のため参戦が実現していなかった。
そんななか2023年以降を見据え、TOYOTA GAZOO Racingは国内テストやNLS参戦を行うことになり、ボディの高剛性化や空力開発、サスペンション技術など将来の市販車に活かすための先行技術を投入したレクサスLC、さらに新型トヨタGR86を投入。社員メカニックやエンジニアが通常のテストコースでの実験評価よりも、さらに過酷な環境下でクルマの限界を知り、改善力を養うといった経験を積む。
予選では、345号車レクサスLCが8分36秒031というタイムでポルシェ911GT3カップやGT4に挟まれる総合34番手につけ、244号車トヨタGR86が9分46秒754で総合92番手につけた。4時間の決勝では、ダブルエントリーの片岡龍也がGR86のスタートとLCのアンカーを務め、LCは26周を走り総合49位、SP-PRO参戦1台中1位、GR86は24周を走り総合74位/SP-PRO参戦3台中1位でフィニッシュした。
TOYOTA GAZOO Racingは9月10〜11日のNLS第6戦にも参戦予定となっている。